ジョージアの秘境・ウシュグリ村。
その玄関口であるメスティア。
首都・トビリシからこのメスティアへのルートはいくつかありますが、総合的に見て飛行機が絶対オススメです。
超短期旅行の場合は欠航のリスクがありますが、世界一周中のバックパッカーやジョージアで沈没している方、移住していて時間がある方は飛行機がベストです。
目次
飛行機、お高いんでしょう?
2021年12月現在、トビリシからメスティアまで片道料金が90GELです。
90GELは日本円で約3150円。
マルシュは2021年時点で1500円前後まで上昇してしまっているため、金額的な差が縮まっています。
しかも当然飛行機の方が早いです。
セスナっぽい小型飛行機でわずか50分で到着します。
ただしもちろん50分は飛行機が飛んでいる時間です。
※トビリシ中心地の空港へのピックアップポイントからメスティア空港を出るまでの合計時間は4時間です
デメリットは雨・雪が降ったり風が吹いたりすると簡単に欠航すること。
欠航した場合は翌日に振替乗車が可能です。
※空席がある場合のみ
振替を利用しない場合は全額返金されます。
私が飛行機を諦めて苦しみながらメスティアに到着した翌日から、メスティア上空をバンバン飛行機が飛んでいて微妙な気分になりました。
あと2日待っていれば飛行機で行けたのに...
マルシュルートカという地獄の乗り物
旧ソ連圏滞在中にお世話になることの多い乗り合いバスのマルシュルートカ。
ジョージアでは非常に安い値段で都市間を移動できるため、バックパッカーがよく使っています。
ですがトビリシからメスティアは10時間以上、その他クタイシ経由・ズグディディ経由がありますがそちらもかなりの時間がかかります。
8人乗りまたは10人乗りの車に大荷物の観光客がぎゅうぎゅう詰めに座り、山の曲がりくねった悪路を爆走します。
日本のバスなどで車酔いするレベルの方は不可能です。
また、途中休憩があるとはいえ2時間に1回くらいのペースなので人見知りかつトイレが近い人も難しいでしょう。
「人見知り」という条件を付けたのは、運転手に「トイレのために止まってくれ」と言えば外でできるからです。
大勢の外国人に「あの日本人がトイレに行きたがっている」というメッセージを伝言ゲームさせるという羞恥に耐えられる方は大丈夫かもしれません。
それでもマルシュを使うならクタイシ?...でもない
マルシュルートカは上述の通りトビリシからの直通、クタイシ経由、ズグディディ経由が存在します。
しかし、トビリシは10時間越えなので問題外です。
ズグディディ経由も現地からメスティアへの便が不定期かつ値段が上がったようなのでメリットがほとんどありません。
マルシュで行くのならクタイシが消去法で残りますが、実はマルシュの値段が上昇しはじめておりクタイシ経由の場合合計で60GEL~100GELという状況です。
※乗車人数によって変動
飛行機が90GELです。
クタイシ-メスティアの乗車人数は現地(クタイシ)に行かないとわからないため、下手をすれば飛行機より高くつくというわけのわからないことになってしまいます。
鉄道+マルシュのズグディディ経由
トビリシからズグディディは鉄道で15GELです。
朝8時10分発で2時過ぎにズグディディに到着し、駅の目の前のマルシュに飛び乗れば18時前後にメスティアに到着します。
ただ、鉄道も決して乗り心地のいいものではないため、結局合計で10時間以上すし詰めにならなくてはいけません。
※マルシュと比べたら鉄道のほうが快適です。電車にはトイレもありますし。
このルートの場合はズグディディで1泊するのも悪くはありませんが、ズグディディはちょっとホテル(ゲストハウス)の値段が他の都市よりも高い傾向があります。
さらに言えば、ズグディディからメスティアのマルシュルートカは30GEL~50GEL。
※乗車人数によって変動
最安でも電車と合わせて45GEL。
つまり飛行機の半額です。
差額はわずか1575円。
ズグディディに1泊したら消し飛ぶ額です。
私はもう長距離マルシュを使わない※個人の見解です
私はズグディディからメスティアをマルシュで往復しました。
約4時間ほどで、ローシーズンのため隣に人は座っていない状態でした。
ですがガードレールのない崖の横の道を全速力で走り、トンネル内でトラックを追い越すような運転はもう嫌です。
しかも金額的にもトビリシからメスティアまで片道50GEL以上かかっています。
倍出せば飛行機でサクっと行けるので次からは飛行機一択です。
最後に
メスティアには飛行機で行きましょう。
メスティアの空港から街(村?)の中心までは6kmほどあるのでタクシーを使うか迷うかもしれません。
このタクシーはちょっとお高めでわずか6kmを10GELという強気の態度を取る運転手もいます。
※もっと高い額を提示する運転手もいます
ジョージアの相場としては3GELもしないはずですが観光地なので諦めるか歩いて行きましょう。
雨や雪などの悪天候でなければ平坦な道なのでキャリーケースで歩いてもそれほど困りません。
※そもそも雨・雪なら飛行機が飛びませんし、到着時間は昼間なので(治安面でも道に迷わないという意味でも)安全です
2021年時点ではマルシュルートカと飛行機との値段の差が縮まっており、長時間耐えるメリットが減ってしまっています。
片道1000円ちょっとの差額が惜しいという方はマルシュを選んでもいいかもしれませんが、10時間以上の移動だけでなくその日の夜(場合によっては翌日も)体調不良で動けなくなるという可能性もあることを忘れないでください。