最近SNSなどを中心にジョージアが流行の兆しを見せていますね。
アメリカのジョージア州やコカコーラ社の缶コーヒーなど同じ名称が多いので混乱しますが、私が話題にしているのはコーカサス地方、トルコとロシアの間にあるジョージアという国です。
当ブログでは何度か紹介していますが、ジョージアはどんな理由であっても365日以内の滞在はビザ不要、さらに物価が安いこともあり外こもりの聖地として期待が高まっています。
そんなジョージアの最も有名な料理といえばハチャプリです。
こんな形の楕円形で卵が乗っているものをイメージする人が多いはずです。
美味しそうですよね。
ですが、実際にジョージアでハチャプリを注文すると全く違うものが来るんです。
外こもりなどの長期滞在者であればこのハチャプリ・トラップにかかってもいいかもしれません。
ですが数日しか滞在できない短期旅行者にとって、数少ない食事で食べたいものと違うものを注文してしまうミスは防ぎたいですよね。
思ってたのと違う!!
通常、レストランやスーパー、街中にあるパン屋さんでハチャプリを頼むとこれが来ます。
具無しのピザみたいですよね。
これもハチャプリと言います。
というか普通に「ハチャプリ」と伝えると現地の人はこれを想像します。
中にチーズが練り込まれており、これはこれで美味しいんです。
ですが、やっぱりネットでみかけるあのハチャプリが食べてみたいですよね。
旅ブロガーさんたちはジョージアレストランで「目玉型のやつを食べた!」と報告していますが、どうすれば名前のトラップにかからず目玉型を食べられるのでしょうか。
ほとんどのお店では同じメニューで上記の具なしチーズピザを注文してしまうはずです。
名前がちょっと違う!?
あの目玉型のハチャプリは「ハチャプリ」の一種ではあるのですが、具体的に区別する名称があるんです。
「Acharuli Khachapuri」です。
あえて日本語表記をするのであればアチャルリ・ハチャプリといったところでしょうか。
正確にはやや異なりますが、十分通じます。
なお、この名称のほかに「アジャルリ」「アジャリア」とも呼ばれるそうです。
ハチャプリトラップ
アチャルリもハチャプリの一種なので、ほとんどのレストランでは「ハチャプリ」と表示されています。
我々日本人にも「ハチャプリ」という名称で知られているので、多くの人はレストランで「ハチャプリ」と書かれたメニューの一番安いものを注文するでしょう。
でも、それは多くの場合上記で紹介した具なしチーズピザです。
「アチャルリ・ハチャプリ」は多くの場合、通常のハチャプリより数GEL高いです。
食事が運ばれてきてから「これじゃない」と言っても対応してくれないので、注文時に「アチャルリ」「アジャリア」などの名称で頼むか、写真を見せて「こういうのはある?」と聞きましょう。
どこで食べられる?
高級・中級のレストランは私の管轄外なので調べていませんが、安いレストランの中でメニューにあるのは「チュリ」です。
ただし10ラリ(約400円)します。
ジョージアの物価を考えるとちょっと高いですね。
「思い出作りのために1回でいいかな」なんて思うかもしれません。
ですがチュリのアチャルリは400円でも納得の美味しさです。
街中にあるパン屋さんでもハチャプリは食べられますが、パンの柔らかさのレベルが違います。
パン屋さんならハチャプリは3ラリ、アチャルリも5ラリで食べることができますが、私ならチュリのハチャプリを食べます。
チュリの他にTiflisというお店でも食べることができます。
値段はほぼ変わりませんが、チュリのほうがふわふわで美味しかったです。
Tiflisはシュクメルリが濃厚でトビリシで一番美味しいと思っています。
記事では2019年12月現在のメニュー表も載せていますのでご覧ください。
実食
これがチュリのアチャルリです。
2切れのチーズが乗っていますね。
実はこの2切れのチーズがすごいんです。
パンそのものが焼き立てなので、放置しておくとトロットロに溶けて行くんです。
パン生地もふわっふわです。
スーパーや街のパン屋さんで0.5ラリで購入できる固いパンをイメージしてはいけません。
日本でも高級ベーカリーに並ばないと食べられないようなふわっふわなパンです。
私は卵を潰し、右側からパンをちぎって卵とチーズを絡めて食べて行きます。
2切れのチーズに到達する頃には完全に溶け切って下に敷かれているチーズと一体になっています。
私は後述のパン屋さんでのアチャルリを先に食べていたこともあり、「レストランのアチャルリはこんなにおいしいのか!」と衝撃を受けました。
なお、食べている途中の写真はありません。
チーズと卵が液状になっているため、写真映えしないためです。
手も汚れるのでハンカチはちゃんと持ち歩きましょう。
チュリにはお手洗いがあるので会計前にキレイにすることができます。
ちなみに、私はアチャルリの他にオーストリとレモネードを頼みました。
アチャルリが10ラリ、オーストリが8.5ラリ、レモネードが2ラリで合計20.5ラリです。
日本円で約800円です。
私は普段外食で400円以内、自炊なら200円以内で生活しているためかなりの予算オーバーでした(笑)
お持ち帰りのパン屋さんでアチャルリを買う
上述の通り、チュリのアチャルリは超美味です。
それに比べると街中のパン屋さんのアチャルリは数レベル質が落ちます。
それでも事情があってパン屋さんがいいという方のために売っているお店をお伝えします。
私はわりと街中を意味もなく歩き回っているのですが、アチャルリを見かけたのは1店舗だけです。
Liberty Squareのすぐ近くです。
ただし2019年12月現在、アチャルリがあるときとないときがあります。
現地の人にとっては値段が少し高いため売れないのかもしれませんね。
Liberty Squareの近くには激安レストランのRachaやトビリシで唯一のタピオカ屋さんなどがあるのでついでに立ち寄ってはいかがでしょうか。
最後に
ジョージアの代表的伝統料理・ハチャプリ。
ネットでよく見かける目玉型のハチャプリは「アチャルリ・ハチャプリ」という名前です。
意外に置いている店が少ないので初めて旅行に来た方は驚くかもしれません。
値段がお手頃で満席になることも少ないチュリというお店で絶品アチャルリが食べられるので是非試してみてください。
ふわっふわなパンと大量のチーズが絶品です。
私は「アチャルリ・ハチャプリ」「オーストリ」「レモネード」の3品が特に好きです。
※1人で食べきるのはかなり厳しい量なので注意してください