アメリカ合衆国ではなく東ヨーロッパ・コーカサス地方のジョージア。
現地に住んでいる日本人(などの外国人)も新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっています。
2021年8月時点でネットから予約する方法と、現地に直接行って接種を受ける方法があります。
両方紹介しますので参考にしてください。
なお、当記事は医療情報を提供しているわけではありません。
当記事内には専門知識を持つ人間による治療方法の情報は一切ありません。
「ワクチン接種方法」とは病院の場所までの情報を指しています。
実際の接種に関しては現場の医師に従ってください。
目次
ジョージアで接種できる条件
日本を含めた全国籍の外国人が対象です。
(一般常識が守られていることが前提として)追加するルールは一つ、「入国から3か月経過していること」です。
日本人の場合、「新型コロナウイルスのための特例」が終わったのが6月末でしたので、そのタイミングでビザランをした方は10月以降に可能になります。
日本で打たずに旅行できる?
ルール上、PCR検査が陰性であるという英語の書類があれば入国は可能です。
ただしジョージアは人口比で考えると日本の10倍以上の感染状況です。
※2021年10月時点
前述の通り、ジョージア国内で接種できるようになるのは入国して3か月経ってからです。
旅行ではなく長期移住(外こもり・海外ノマド含む)であれば入国してすぐアパートを借り、食料の買い出し以外外出せず自粛し続ければ比較的安全でしょう。
なお、入国はPCR検査のみのためヨーロッパや中東からの旅行者がたくさんきています。
観光地にもおそらくたくさんの人がいるでしょう。
※私はワクチン接種後も観光地など人の多いところにでかけていませんので街中の様子から予想しています
日本で接種できるのなら日本でしたほうがいいです。
ワクチン予約サイト
こちらのサイトで予約が可能です。
ファイザーなど種類も選択可能です。
ただ、私は何度やってもジョージア語で「登録されていません」と表示されてしまいました。
同じ状況の方は、下記の予約なしで接種できる病院へ行きましょう。
予約なしでワクチン接種できる場所
おすすめはジョージア工科大学です。
街中からは91番のバスに乗ればバス停から歩いて数分です。
具体的な場所
具体的な場所は、工科大学の最北西部分です。
道路沿いにおしゃれなカフェがあり、そこから建物に沿って大学構内に入っていくと左手(北側)にあります。
現時点では「covid-19」「vaccine」などの張り紙がなく、ロシア語すらも書かれていません。
この柱を目指してください。
中に入るとゲートがありますが、左手の手または手首あたりを機械に近づけると開錠されます。
体温を計測する機械です。
当然ながら高温の方は入れませんし接種もできません。
具体的な流れ
ゲートを通過してまっすぐ進むと受付があります。
ここです。
※画像は開設当時の混雑している時期のものです
パスポートを見せて名前・パスポートナンバーと「いつ入国したか」のスタンプを確認してもらいます。
また、ここで「何回目の接種か」、1回目なら「どのワクチンを打ちたいか」を聞かれます。
こんな感じの雑な紙をもらいますので、先へ進みましょう。
※PFizer(ファイザー)製、1回目という意味です
次は入り口(ゲートがあった場所)から進んで突き当りをL字に右へ曲がってすぐの場所です。
こちらでは問診票を作成します。
ここからが医療従事者の方になりますので、不安なことがあれば質問しましょう。
言語はジョージア語・ロシア語・英語が可能で、スマホが使えるのならgoogle翻訳アプリもOKです。
ちなみに私は英語がほぼ使えずロシア語はカタコトレベルですが翻訳アプリでなんとかなりました。
【追記】
10月下旬以降、問診の際に医師がgoogle翻訳アプリで英語に変換して質問をしてくれるようになったそうです
日本でもインフルエンザワクチンの接種などで聞かれるような項目が多いです。
「てんかん」は英語でEpilepsyです。
問診は英語のテストではないので、わからないときは素直にわからないと伝え、自分のスマホで英語→日本語の翻訳をしてください。
待ってくれるので慌てなくて大丈夫です。
【追記ここまで】
問診票を書き終わると、このような紙を貰えます。
この書類は2回目の接種でも必要なので大切に保管しましょう。
問診が終わったらそのまま道なりに進みます。
右手側(方向的には入り口・ゲート側)にすぐについたてが見えてきます。
このついたてが注射を打つところです。
種類ごとに入る場所が違いますが、「ファイザー?」「モデルナ?」などと単語で質問すれば案内してくれます。
問診で貰った書類を見せて左腕に打ってもらいましょう。
その後、40分は具合が悪くなった場合に備えて現地に待機する必要があります。
椅子は大量に用意されていますし、水と紙コップがあるので水分補給もできます。
帰りのバスやタクシーの到着時間を確認しておきましょう。
old cityを含むトビリシの中心へ向かうバスは大通りを渡った先にありますが、来るときに降りたバス停の目の前に地下道があるので信号待ちの必要はありません。
地下道は薄暗いのでちょっと怖いかもしれませんが、ワクチン接種会場が開いている時間帯なら通行者もいますし地下道内のお店も営業しているので不安になる必要はありません。
椅子はたくさんあるので40分を超えて(バスが来る時間まで)待っていても大丈夫です。
混雑具合
開設当初は1時間以上の大行列でしたが、10月に入ってからは待っている人は2,3人です。
会場の大きさを考えると、密にならずに接種まで終えられるので安心です。
トイレの場所
混雑はすでに緩和されていますが、接種後の待機時間が長いのでトイレに行きたくなるかもしれません。
場所は入り口のゲートから(接種受付場所へ向かわず)すぐに右へ進みます。
エレベーターのある場所を左手に見ながらまっすぐ突き当りまで進むと階段があるので2階へ上りましょう。
そこがトイレです。
ゲートには守衛のおじさんがおり、ロシア語が通じます。
丁寧に案内してくれますので場所がわからなかったら守衛のおじさんに聞いてください。
その後
問診の際に言われますが、熱が出た場合は解熱剤を服用してください。
アセトアミノフェンをおすすめされます。
薬局で「paracetamol」と言えば手に入ります。
推奨解熱剤に新しく「ibuprofen」が追加されたようです。
※繰り返しますが、当記事は医療的専門知識を紹介しているわけではありません。現場の医師に従ってください。もし当記事と医師の説明が違った場合、最新で正しい情報は医師のほうです
2回目の接種時期についても問診の場で指示があります。
3週間後の約1週間を指定されます。
※例:8月1日に1回目の接種→8月22日から29日までに打ちに来てね
なお、「あなたに副作用が出るかどうか」「海外のワクチンを日本人が打ったらどうなるか」などは私には答えられません。
理由は第一に「医療従事者でないから」であり、さらに言えば「人によって違うから」です。
私はジョージア工科大学でファイザーのワクチンを接種し、特に大きな副作用もなく終わりましたが、同じ場所で同じワクチンを接種しても同じ結果になるとは限りません。
また私は何も問題がありませんでしたが、そのことが「全ての人にも絶対に問題が起きない」と保証できるものでもありません。
問題が起きた場合に私は責任が取れません。
私に頼まれても私の語学力とコミュ力では問題解決はできません。
自己責任でお願いいたします。
最後に
ジョージア・トビリシでの日本人(外国人)へのワクチン事情を紹介しました。
ジョージアは今の大変な状況でも外国人の入国を歓迎しています。
残念ながら「だからみんなおいでよ」と言えるほど楽観的な状況ではありませんが、今後あなた自身がワクチンを接種し、さらにジョージア国民の大半が接種を終えてウイルスが減っていけば以前のように旅行・移住ができるようになるでしょう。
そのときはぜひ、ジョージアに遊びに来てください。
ジョージアはとてもいい国です。