外こもりといえばタイ。
そう考えていた時期が私にもありました。
今でこそウクライナやジョージアで外こもりを満喫している私ですが、やはり最初は有名所のタイで外こもりをスタートしました。
タイ、特にバンコクは年々物価の値上がりが指摘されていたのですが、2019年12月13日、yahooで衝撃的なニュースがありました。
※クリックでyahooニュースの元記事に飛びます
このニュースを元に「タイの外こもり終了のお知らせ」などと煽っている方が見受けられます。
ですが多くの人がこのニュースを勘違いして受け取っています。
真実を明かしますのでご覧ください。
記事を要約
ニュース記事はすぐに削除されてしまう可能性がありますので、内容を要約して紹介します。
英人材調査会社ECAインターナショナルの調査で、「2019年版の駐在員の生活費が高い都市ランキング」を発表しました。
タイの首都バンコクは47位となりました。
2017年には122位、2018年には90位で2019年に47位となっており、すさまじい値上がりをしているようです。
と、こんな感じのニュースでした。
ちなみに1位は当然東京・・・と思いきや、トルクメニスタンのアシガバードでした。
異議あり!
このニュースはバンコクの物価が凄まじい上昇をしているかのように書かれています。
ですが注意深く記事を読んだ方ならわかる通り、このランキングは「駐在員の生活費が高い都市ランキング」です。
駐在員というのはタイなど物価の安い国にとっては超エリートな富裕層です。
当然生活費も高いです。
私はタイで駐在員の奥さんと知り合ったことがありますが、彼女たちはすごいお金の使い方をします。
屋台には絶対に行きません。
スーパーで買い物をする際もフジなどの超高級スーパーを利用します。
2017年・2018年も同じ場所で買い物をしているということを考えれば、「物価が上がった」というのは間違いではありません。
ですが外こもりができないレベルに物価が急上昇しているというのは間違いです。
※というかそもそもこの記事には外こもりについての記述はありません
外こもりクラスの生活なら物価はまだまだ安い
私は2019年だけでもタイに合計90日近く滞在しました。
その滞在はほとんどがバンコクで、1週間だけパタヤにも行きました。
2019年時点では外こもりのような生活をしている人にとっては物価はまだまだ安いです。
たとえばムーピンと呼ばれる豚串は1本10バーツ、カオニャオというもち米は1個5バーツです。
ターミナル21などのフードコートでは50バーツ前後で食事ができますし、タピオカだって20バーツから30バーツです。
宿についても、私がいつも利用している個室はナナ駅やアソーク駅まで歩いて行ける場所で1200円です。
ドミトリーだったら400円くらいで快適な宿があります。
ドミトリーで生活するのであれば月5万円から6万円、個室であっても10万円を越えないで最低限の生活はできるでしょう。
※外こもりに慣れた人ならもっと安くできるかもしれません
全く値上がりしていないのか?という問いにはNoと答えるしかありませんが、生活できなくなるほどの値上がりではありません。
ただし外こもりでも唯一すさまじい勢いで値上がりしているものはあります。
健全なブログでは詳しく紹介できませんが、夜8時からオープンする半地下のカフェなどは日本と大きく変わらない値段設定になりつつあります。
「そういう楽しみ」を目的にタイに行くのはそろそろ限界かもしれません。
タイでの外こもり 物価的にはまだまだイケルが別の問題がある
上述のように、安宿に泊まり屋台で食事をするのであればバンコクであってもまだまだ安く過ごせます。
タイは常夏の国のため、衣類にかかる費用が安く、年中果物が安いです。
外こもりが高級ブランドでオシャレをするはずがないので「衣」は安く済ませますし、「食」についても屋台と果物で安価に栄養も摂ることができます。
「住」は個室だと月3万円から5万円かかってしまうので日本の地方より高いと感じてしまうかもしれませんが、光熱費とwifiが無料ということを考えれば総合的に考えてバンコクのほうが安いでしょう。
問題点は結局のところ、物価高ではなくビザです。
数年前から言われているようにビザランが厳しくなっています。
ノービザで入国しても申請をすれば30日伸ばせますが、その申請には1900バーツ必要です。
また、数年前であれば「留学ビザ」という裏技がありましたが現在はちゃんと授業に出なくてはならなくなりました。(当たり前といえば当たり前ですが笑)
年単位で外こもりしたいと考えるのであれば、ビザ的な意味でタイは難しくなっているように感じます。
個人的にはウクライナが好きすぎて何度も紹介しているのですが、タイからでも片道5万円というのはなかなか厳しいのかもしれませんね。
ちなみにウクライナは連続する180日のうち90日(シェンゲン協定と同じタイプ)、ジョージアは365日までノービザで滞在が可能です。
最後に
バンコクの生活費が高いというニュースが舞い込んできたので一言言わずにいられませんでした。
ただ、ニュースそのものをよく読むと「外こもりたちに厳しい国になった」という意味では書かれておらず、富裕層である駐在員の生活費の話でした。
富裕層の暮らしがどうなろうと、我々最安値圏で楽しんでいる外こもりには関係ありません。
お金持ちの散財っぷりがひどくなっただけで、外こもりにとっては物価はそこまで変動しておらず、バンコクで外こもりするのはまだまだ可能です。
ただし、ビザランが厳しくなっているので何か月・何年という単位で外こもりしたいのであれば避けるべき国になりつつあるのは事実です。