トビリシからメスティアへ。
一般的な方法はマルシュルートカです。
ですが、超悪路を10時間近く乗り続けるというのは車酔いしない人でもなかなか辛いですよね。
それが嫌でメスティアを諦める人もいるほどです。
しかし、車が苦手な人にも方法はあります。
空路、つまり飛行機です。
「国内線とはいえ飛行機は高いから...」と最初から選択肢に入れていない方、よく聞いてください。
トビリシからメスティアまでの片道の値段は90GELです。
※2021年12月現在。国内の経済や航空会社の状況で値段は変わる可能性があります
90GELは日本円にして約3150円。
ちなみにトビリシ-メスティア間のマルシュは30GELです。
3倍と言うとバカ高いですが、差額はほんの2000円ほど。
2000円であの地獄のような移動時間を短縮できるのなら安い物、と私は思います。
ただし、空路にも問題があります。
それは「ちょっとした悪天候で簡単に欠航すること」です。
私は12月にトビリシからメスティアへ行こうとして断念しました。
そんなお話もしますのでよろしければ最後までご覧ください。
目次
飛行機でメスティアへ行こう
バニラスカイという航空会社がジョージア国内の主要都市間で飛行機を飛ばしています。
国際線しか乗ったことがない人は驚くほどの小さい飛行機です。
※私は「セスナだ!」と勘違いしました
最大20人まで、一人あたりの荷物は手荷物・預入荷物併せて15kgまで、追加料金を払ってもそれ以上載せることができないといった制限があります。
私は結局乗れなかったのでまた聞きの話になりますが、かなり揺れるそうですよ。
予約方法、運航スケジュールの確認方法は?
バニラスカイジョージアの公式ページから確認できます。
英語表記になっているはずですが、そうでない場合は右上の「EN」をタップしてください。
「Tbilisi」ではなく「Natakhtari」がメスティア行きの空港です。
Natakhtariというのはムツヘタのさらに北にあるバニラスカイ専用の飛行場です。
出発地・目的地を選んだ後、日付の部分をタップするとカレンダーが表示されます。
オレンジ色が運航予定日です。
右端の虫眼鏡マークを押すと値段と出発時間も確認できます。
※この段階では予約は確定せず、料金もかからないので安心してください。
支払方法
クレジットカード・デビットカードが利用可能です。
ちなみに私は日本の三菱東京UFJ銀行のデビットカードで決済できました。
ただし全ての日本のカードができるとは限りません。
もしダメだったらいっそのことジョージアの銀行のデビットカードを作ってしまいましょう。
短期旅行者でも口座が作れる上、最短1日でデビットカードが発行されます。
ピックアップポイントはどこ?
Natakhtariはムツヘタの北ですが、そこまで自力で行く必要はありません。
トビリシの中心エリア、Iveriaホテルの北西、巨大な自転車のモニュメントの「道を挟んだ反対側」に青いベンツのバンが停まります。
最寄り駅はRustaveli です。
ピックアップはいつ来る?いつ出発する?
出発時刻の1時間40分前とされています。
基本的には10時発の便しかないはずなので、朝8時20分ということになります。
ただ、実際には8時10分前後に到着し、その場にいる人を乗せたらさっさと出発してしまいます。
私はこれまで3回ピックアップされましたが、いつも8時13分には動き出していました。
なお、ピックアップマルシュの料金はチケット代に含まれており、欠航となってトビリシに戻る場合や振替便の分も全て無料となっています。
欠航になってもマルシュ代を引いて返金するということもないので安心してください。
結構欠航するよ!
飛行機が小さく天候の影響を受けやすいためちょっとしたことで欠航します。
ですので詰め詰めのスケジュールで旅行している方は注意してください。
どのレベルで欠航するの?
明確な基準は教えてもらえませんでした。
※私の語学力が足りず「バッド ウェザー」を繰り返されただけでした。
とりあえず私が乗ろうとして欠航になった便を基に考えると、雨がしとしとと降っていたらアウト、メスティアで雪が降っても当然アウト、風が20km/hだったらアウトです。
なので4月前後の雨が多い時期と12月から2月の雪が積もる時期は他のルートを考えておくべきだと思います。
欠航の確認方法はメール?ウェブサイト?
驚くべきことに、欠航の判断は出発の30分前に行われます。
前述の通り、ピックアップは1時間40分前です。
つまり、欠航するかもしれない状況でも空港まで行かなくてはならないということです。
荷物も持っているはずなので空港付近で観光するのも難しいです。
せめてピックアップポイントで教えて欲しいですね。
欠航になったらどうするの?
欠航になった場合、翌日の便に乗るか返金か選択できます。
キャンセルの場合、航空券代は後日支払いしたカードに戻ってきます。
翌日の便は基本的にはいつも通り10時発・8時頃ピックアップですが、欠航の当日17時前後にメールとSMSで連絡が来ます。
※SMSは来ない時もあります
振替時の注意
メールとSMSで振替便の日程の連絡が来ます。
この連絡には「振替便を利用したいか?」という質問が含まれています。
ですので絶対に返信が必要です。
「YES」だけでもいいはずですが、私は念のためパスポート番号と名前も添えておきました。
できるだけ早く!
客席の数が少ないため、振替便が通常運航便の場合はとにかく早く返事をしないと埋まってしまいます。
メールはたいていの場合16時から17時半ころまでに来ます。
この時間はメールの着信に敏感になっておきましょう。
返金
振替便のスケジュールがあわないなどでキャンセルを決めた場合、それを伝えた時点で返金処理が進みます。
こちらは特にすることがありません。
銀行のシステム上、実際にお金が返ってくるまで最大30日かかるそうです。
空路を諦めた話
結局、私は振替便も飛ばず、しばらくメスティアが雪続きだったため空路を諦めました。
雪が積もるとメスティア-ウシュグリのマルシュルートカもなくなるそうですし、メスティアでのトレッキングもかなり制限されるとのことなのでまた来年の夏にでも...と一瞬思いました。
でもあの写真でしか見たことのないメスティアの雪が積もったところはなんとしても見てみたい、なんならウシュグリも行きたい、と考えなおしました。
そんな中、一緒に振替便に乗る予定だったウクライナの青年はトビリシに戻るなりマルシュルートカでメスティアへと旅立ちました。
ネットの情報ではトビリシからメスティアへは1日1便だの2便だのという話がありますが、白マルシュを含めるのなら12時前後でもまだ便があるようです。
なお、この白マルシュは「人が集まり次第出発する」タイプのアレです。
出発時間も値段も変動の幅が大きいことに注意してください。
それでもマルシュは嫌だった話
私がウクライナを愛していることを知ったその青年は一緒に行こうぜと誘ってくれました。
ですが私は極度の頻尿でマルシュに10時間も乗ったら複数回漏らす自信があるため、泣く泣くお断りすることに。
とはいえ私も冬のメスティアが見てみたい。
そこで選択したのが長距離電車です。
もちろんトビリシからメスティアへの直通便は存在しません。
最寄り駅はズグディディです。
そしてズグディディからメスティアへはマルシュで3時間ほどとなっています。
3時間は膀胱的にギリギリアウトですが、前日夜から水分を補給しないという荒業で乗り切ります。
なお、トビリシからズグディディへの電車は朝8:10発と夕方17:10発の二択です。
※過去に存在した深夜便は全て運休中です
朝の便は2等席(安い方)が1人あたり15GELでした。
電車は揺れないし座席は広いしトイレもあるし快適です。
最後に
ということで、トビリシからメスティアへの空路は安くて早いものの、欠航のリスクがあるという話でした。
あの小さな飛行機でメスティアの山を上から見下ろすのはぜひ一度体験したいところ。
できることなら冬の雪景色も空から見たいですが、天候が安定するまで待つのはかなり大変そうです。
いつかまたいろいろと余裕があるときに挑戦してみたいと思います。