ジョージアは2021年12月1日から、「グリーンパスポート」「グリーンパス」「グリーンステータス」などと呼ばれる新型コロナウイルス対策アプリが運用されています。
グリーンパスポートは廃止されました。
レストランなどで提示を求められることはありません。
これはワクチン接種やPCRテストなどで感染リスクが低いことを示すアプリです。
このアプリで「グリーンステータス」を示さないとレストランや交通機関を利用できない可能性があるのでご注意ください。
グリーンパスポートとは
急遽実装されたのか、現地人でも名称がわかっていないようで、「グリーンパスポート」「グリーンパス」「グリーンステータス」など様々な呼び方をされています。
要は、(ジョージア国内で)ワクチン接種をした人や、PCRテスト等で陰性となった人などのための「ワクチンパスポート」のようなものと考えてよさそうです。
12月1日から実際に適用され、レストランなどを利用する前に提示するルールとなっています。
ただ、2012年12月1日現在、コンビニや大衆食堂はチェックをしていませんでした。
唯一確認できたのはリバティスクエア付近のショッピングモール最上階のフードコートです。
12月2日時点でTsereteli駅近くのマクドナルドも必要でした。
ウーバー配達員は入れないのかまだ注文がないからなのか、外でたむろしていました。
※私は行動範囲が極端に狭いです。そのため私がチェックしきれていないだけで上記以外にも実装されている場所はあるかもしれません
ちなみにグリーンパスのチェックを怠った場合、客(つまり我々)への罰則はないものの店舗側にとんでもない額のペナルティが発生するそうです。
下準備
グリーンパスポートを使うためには、アプリのインストールと自分のデータの登録が必要です。
順番に説明します。
アプリのインストール
「CovidPass Georgia」というアプリです。
こんなアイコンです。
アンドロイドスマホ・iPhoneともに上記名称で出てきます。
国主導のアプリなので怪しくないです。
インストールしましょう。
必要なモノ
準備すべきものは
・パスポート
・SMSが受け取れる電話番号またはすぐに受信可能なEメールアドレス
です。
アプリを起動していると電話番号確認ができないタイプのスマホの場合はどこかにメモしておきましょう。
登録方法
まず、ジョージア語が表示されている場合は画面右上の国旗のマークをタップして英語にします。
このアプリに関する「Terms of Use」が表示されます。
当記事で翻訳しませんので、自分の責任できちんと読んでください。
ざっくり言うと「ジョージア国内のCovid19の管理のために国主導で作ったアプリである」などと書かれています。
読み終えた上できちんと理解できたら「I AGREE」をタップです。
ジョージアの市民番号を持っていない場合は画面上部の「NON RESIDENT」タグをタップします。
以下を入力していきましょう。
・パスポート番号
・名前
・電話番号(+995を外してから入力します)
※電話番号を持っていない場合はメールを選択
電話番号横の「SMS」をタップすると4桁の数字が送られてきます。
タイミングによってはSMSが若干届きにくいことがありますが、焦らずに待ちましょう。
4桁の番号を入力して「REGISTRAION」を押すと
QRコードが表示されます。
※ぼかしていますが中央がQRコードです
一度ちなみに国内で2度ワクチンを接種している場合、画面下の「COVID STATUS」をタップすると緑色で「あなたは条件を満たしています」的なメッセージが表示されます。
一度登録を済ませると、次からは一覧に自分のパスポート番号が表示され、それをタップすることでQRコードを表示できるようになります。
使い方
アプリに表示されるQRコードをスタッフに見せるだけです。
このQRコードを読み込むと、ワクチン接種状況などを勘案して「大丈夫な人か」を判定します。
自分のアプリ内でもQRコードの下部の「COVID STATUS」をタップするとOKかどうかが表示されるようになっています。
OKの場合は緑色のチェック印とともに「This person meets the criterias」と表示されます。
日本人はパスポートも必須
この「This person meets the criterias」の文字が表示される画面では、本来であれば顔写真も表示されるはずです。
ですが日本人など外国人はまだ対応しきれておらず、顔写真が登録されていないケースがあります。
※私はジョージア国内でワクチン接種してだいぶ経ちますがまだ顔写真が登録されていません
これは我々ユーザー側が登録するものではなく、国のデータベースに登録されるはずのもののようです。
顔写真がない場合は本人確認のためにパスポート(本物の海外渡航用のやつのことです)を提示してパスポートのほうの顔写真で照合することになります。
ジョージアは本来であればパスポートの携帯は義務付けられていませんが、顔写真が登録されるまでは持ち歩くべきでしょう。
日本でワクチン接種した場合
Twitterで有用な情報を呟いている方がいらっしゃいました
https://twitter.com/Ebi74723295Ebi/status/1465232327106256896
※この方の情報も当ブログも「公的な情報」ではないため、わからないときは公的機関に問い合わせるのが最短・最速・最適解です!
日本で接種したことがわかる英語での「ワクチンパスポート」がなければ口頭でいくら「私は日本で打ちました」と言ってもダメなので忘れずに持って来ましょう。
最後に
ジョージア国内で必須になるであろう「グリーンパスポート」について、私の知っている情報を紹介しました。
日本でワクチンを接種してからジョージアに移住しに来た人の扱いは12月1日時点では大使館でもわかっていないようです。
短期旅行者の場合は、ワクチン接種の有無に関わらず到着後72時間以内にPCRテストが必須のはずなので、その際に陰性であればグリーンステータスになるはずです。
日本人向けの注意点としては、顔写真が登録されるまでパスポートも同時に携帯すべきという点です。
昨年ジョージア国内の緊急事態宣言で入店可能人数の制限があった頃に、日本人旅行客が入店させてもらえず「差別だ」とTwitter上で騒ぎ立てた"事件"がありました。
今後はグリーンパスポートがなければ入店を断られることになります。
グリーンステータスを提示できずにレストランが利用できなくてもそれは絶対に「アジア人差別」「日本人差別」ではありません。
現地のルールに従いましょう。
言葉がわからないのは仕方がないですが、だからといって現地のルールを無視していいわけではありませんし、現地のスタッフたちが特別な便宜を図る義務もありません。
きちんと調べ、わからないのなら知っている人に聞きましょう。
当ブログだけで判断せず大使館など公的な機関への問い合わせを行うことが望ましいです。
日本とは文化もルールも違う国ですが、きちんと知った上で滞在するのならばジョージアはとても素晴らしい国です。
ぜひ正しいルールの下で楽しんでください。
なお、2021年12月は日本への「新規の国際線の予約」が停止されています。
旅行・移住を計画している方は「今じゃなければダメなのか」は一度冷静に考えたほうがいいと思います。