トルコとロシアに挟まれたジョージア。
物価が安く、(新型コロナウイルス前は)ビザなしで1年間滞在できたことで外こもりや世界一周旅行者に人気の国でした。
旧ソ連圏の国でありながら他の国々と比べて温厚な人が多いことでも有名です。
そんなジョージアではほとんどぼったくりはいません。
ですが、ゼロではありません。
危険なエリアを紹介しますのでご覧ください。
目次
世界共通のぼったくり多発現場
やはり何といっても一番危険なのは空港前です。
海外から降り立ったジョージアの物価を知らない外国人に対してタクシーの運転手が全力で客引きをしています。
トビリシは空港から街中までバスで0.5GEL、日本円でわずか17円程度です。
一方のタクシーは、こちら側の身なりによるのでしょうが100GEL以上(日本円で3500円以上)要求してきます。
ちなみにBOLTというタクシー配車アプリを使うと1000円程度でホテルまで送ってくれます。
荷物が多い・初めての国で不安という方はアプリを利用するのもいいかもしれませんね。
アプリにクレジットカードを登録しておけば運転手と直接お金をやり取りすることがないので絶対にぼったくり被害にあいません。
ひとけのない場所に待ち構えるぼったくり
空港とは別に、街中にもぼったくりがいます。
ジョージア国民もぼったくりには冷たい目を向けるため、犯罪者(ぼったくり)たちは現地人の目を避けるように活動しています。
厄介なのは「滝」に行く途中の場所です。
愛の南京錠と滝のエリア
カップルに人気の「愛の南京錠」。
永遠の愛を誓いながら南京錠を橋にかけるという世界各国で人気のアレです。
トビリシにも観光エリアであるオールドシティの近くにありさらにその奥には滝が見れる場所があることから、現地の人からオススメされるスポットの一つとなっています。
が、その「愛の南京錠」と「滝」の間の道にぼったくりが待ち構えています。
カップルが愛を誓った後に被害にあって水を差されたり、ソロ観光者がカップルの間を潜り抜けた後に被害に遭って悲しみを増幅させたりしています。
場所はこちらです。
公衆銭湯「No.5」の脇道を川に沿って進んで行くと3カ所の「愛の南京錠」スポットがあり、そこから滝へと続く途中がぼったくり出現地点です。
このぼったくりは観光地でよく見かける「勝手にサービスをしてきて後から法外な金額を請求する」というタイプです。
ぼったくりご尊顔
「サービス」内容
ジョージアの民族衣装とアコーディオンが特徴の陽気なおじさんです。
アコーディオン、帽子、スカーフなどを着用させての写真撮影や、そのアコーディオンを使ったジョージア民謡の演奏などをしてくれます。
金額
身なりと財布の中身を見て判断するタイプです。
私はいつも物乞いとどっこいどっこいな恰好をしていますが、それでも40GELを請求されました。(本当にお金を持っていなかったので買い食い用の1GELコインをあげました)
街中で知り合った別の日本人観光客は100GELを請求されたようです。
おそらくは100GELが相場なのでしょう。
ちなみに、この場所は滝で行き止まりの一本道なので行きだけでなく帰りにもサービスをしようとしてきます。
当然別料金です。
対処方法
2020年版のぼったくりおじさんはきちんと断るとそれ以上近寄ってきません。
後から言われても「お金がない」「聞いてない」と言い張ればなんとかなります。
サービスを受けてしまった後で一切お金を払わないのはどうかと思うので10GELくらいは渡してあげてもいいかもしれませんね。
ただしこれはあくまで2020年版の上記画像のおじさんの話です。
旧ソ連圏にはガタイのいい人がたくさんいます。
ウクライナでは似たような写真サービスを断るとミルコクロコップみたいな若者数人に囲まれます。
ジョージアでも今後貧困が進むとそういう若者がこの手のビジネス(?)に参戦してくるかもしれません。
サービスを受けた後に断ると喧嘩になる可能性があります。
はじめからサービスを断るようにしましょう。
駅前
駅前も世界共通のぼったくり出没エリアですよね。
ただしジョージアの駅前にぼったくりはいません。
いるのは物乞いです。
数年前は少年少女の物乞いもいましたが、2020年に入ってからは子どもたちの姿はなくなりおじさんやおばさんなど年齢が高くなっている傾向があります。
彼らはコップを突き出しているだけで、前に立ちふさがったりしません。
無視しても危害を加えてくることはないので安心してください。
初見トラップ
ジョージアなどキリスト圏の国が初めてという旅行客にとって「初見トラップ」となる物乞いが存在します。
それは教会の前にいる修道服姿の物乞いです。
我々日本人にはキリスト教を含めた宗教のルールがわからないため、教会の入り口で「〇〇GELだよ」と言われたら必須の入場料だと思ってしまいますよね。
あれは教会とは無関係の物乞いです。
街中の物乞いよりアクティブで、特に我々のような見るからに外国人という風貌の相手にはしつこくお金を要求します。
最後に
ということで、ジョージアの首都・トビリシにおける危険なスポットの紹介でした。
空港でのタクシー、「愛の南京錠」と「滝」の途中のエリアがやや危険ですが、ぼったくりの数は少なく他の国ほど強引ではないのでしっかりと最初に断れば安心です。
もちろん断ったら怒り出して「Why not?」と連発するクレイジーなぼったくりもたまにいます。
「Why」に反応してたどたどしい英語で理由を語る必要はありません。
「No」または「არა(ジョージア語・発音はアラ)」、「Нет(ロシア語・発音はニェト)」だけで大丈夫です。