2020年からの例のアレにより、日本は海外(の中のトップ集団の先進国)と比べて経済的に苦しい人が多いようですね。
そういう方の中には「例のアレが収束したら物価の安い海外に住もう」と考えている人がいるようです。
その候補地として「ジョージア」が挙げられることがあります。
ジョージアは物価が安くビザなしで長期滞在ができ、長期滞在可能なタイプのビザの取得も比較的容易なことから「外こもりの第二の聖地」と呼ばれていたこともありました。
※第一の聖地はタイです
ただ、いんふるえんさぁの賑やかな声に対して現地にいる日本人は驚くほど少ないです。
※今少ないのではなく、SNSで大盛り上がりしていた当時もかなり少なかったです
実際にジョージアに移住または外こもりなどの長期滞在をした場合、楽しめるでしょうか。
当記事がそれを考えるきっかけになればいいと思います。
ジョージアは楽しい?辛い?
正解は「人による」です。
これを言っておかないと、私が軽視しているデメリットを受け入れられない人に「想像と違った!」と言われてしまいますので予防線として最初に伝えておきます。
私は2020年からの例のアレより前からジョージアに滞在していますが、私自身はとても楽しいです。
「楽しい」というより「心地よい」と言う表現のほうがしっくりきます。
YOUは何をしにジョージアに?
あなたは何のためにジョージアに来ますか?
それが明確でないと、おそらく大小さまざまなデメリットに不快感を募らせていくことになります。
もちろん「何もしないでYouTubeを見て1日が終わるような生活をしたい」でもいいです。
それが本当にあなたのやりたいことならば、他者から何を言われる筋合いもありません。
ただし、ジョージアは日本ではありません。
だから日本での当たり前が通じない場面が多いです。
日本語も通じませんし、日本のような愛想笑いも少ないです。
日本とは車と歩行者の関係性すら違いますし、列に並ぶという感覚が希薄な人もいます。
停電も断水もかなりの頻度ですし、夏は暑く冬は寒いです。
日本にいる時は当たり前すぎて「それがあることを何とも思わなかったこと」がなくて辛い思いをすることは多いです。
それを超える楽しさを感じることができるかどうかは、あなたが「何を求めてジョージアに来るか」、つまり優先度によって異なります。
ちなみに私は「多少不便な生活をしてでも働く労力を減らしたい。あわよくば趣味で稼いだお金で生活できるようになりたい」という思いでジョージア滞在をスタートさせました。
そういう目的であればジョージアは十分可能な国です。
チルい生活はできるのか
私自身、「チルい」という単語を明確に理解できてはいません。
ただなんとなく「晴耕雨読」のような気ままに暮らすことではないかと想像しています。
もしそうであれば、ジョージアは「できるようなできないような国」です。
「日本と比べて」という意味であれば可能です。
生活費は10万円もかかりません。
この金額には税金や保険代が含まれています。
ジョージア国内で10万円の仕事を見つけるのは大変ですが、ネットを駆使して月10万円の利益を上げることは可能です。
※そこに到達するのにそれなりの努力は必要です。才能は要りませんが努力は必要です。
10万円稼ぐには、フルタイムで働く必要はないです。
ネットで稼ぐのなら、通勤も定時出勤・定時退社もありません。
※一人でやるなら完全な成果主義なので残業は発生する可能性があります。というか時間給でも定時制でもないので残業と呼ぶ明確な「時間外労働」はありませんが
自分の生活に必要な分だけ働きそれ以外は好きなことをして暮らすというのは、現代版「晴耕雨読」と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、ジョージアは首都のトビリシや西端の港町・バトゥミこそ都市らしさのある街ですが、バスやタクシーでちょっと郊外に出れば森や山に行くことができます。
のどかな自然に囲まれて過ごすことも簡単です。
また、「チルい生活」に相当するのかはわかりませんが、対人関係で面倒になったら簡単に家を変えられるのも魅力です。
ジョージアはアパートの長期契約も可能ですが、AirB&Bなどで部屋を借りても2万円~3万円台の物件がゴロゴロしています。
1か月単位の契約でも十分安く、日本と異なり生活家電やベッドなどが用意されており、さらに不動産屋が難癖付けて敷金礼金を要求した上でクリーニング代を請求するようなこともありません。
ですのでいろいろ面倒になったら部屋を引き払って別の街・別の国(日本を含む)に移動することも簡単です。
収入源について
ジョージアは物価が安い国ですが、残念ながら我々外国人がゼロ円で生きられるほど安くはありません。
月10万円、安い物件を借りて自炊をするのなら5万円くらいまで下げられるでしょう。
※個人的には5万円はかなり我慢が必要なので趣味などにお金を使って7万円くらいで生活するのが快適です
その5万円なり10万円は、ジョージアで働いて得るにはかなり難しい額です。
というのも、ジョージアは(2020年の)平均月収が5万円前後だと発表されているからです。
しかも、現地で働くならジョージア語が使えないとかなり厳しいです。
「ジョージア語もロシア語も(なんなら英語も)満足に話せない日本人を雇う理由」がありません。
そんな使えない外国人に、平均月収の倍近い額は払う職場は超絶レアです。
ですので、ネットで稼ぐかFIRE的なアレで稼ぐのをオススメします。
ネットで稼ぐ
当ブログのように、素人がブログ運営をして広告収入を得ることは(昔と比べて)かなり簡単になりました。
今でも「やり方を知らずに見様見真似でブログを始めた人」が月5000円も稼げずに辞めていくことは多いですが、多くの人が挑戦したことで「こうすればうまくいく」という王道の方法が確立されています。
その通りにやれば、「億り人」になるような才能がなくても超高確率で月10万円稼げるようになります。
「海外」という武器を活かしてYouTuberになるのもいいでしょう。
その他、絵が描けるのなら同人活動(一次創作に限ります)でのDL販売という手もあります。
「ネットで完結する仕事」であなたが苦痛に感じない方法を選択してください。
なお、ここで紹介していない「ネットで完結する仕事」はたくさんあります。
※私はあなたが何ができて何を好むのか知らないのでピンポイントでオススメすることはできません
FIRE的なアレ
最近、意識高い系界隈で人気の「FIRE」。
よくわかっていませんが、どうやらいっぱいお金を貯めてその運用益で暮らしていくスタイルのようです。
日本では「4%で運用し、年間生活費400万円で暮らす」と想定している人が多いようです。
ちなみにこの場合、運用するための種銭は1億円必要です。
ジョージアの場合、条件がかなり緩和されます。
緩和される条件は「利率」と「生活費」の両方です。
まず利率ですが、ジョージアの銀行に定期預金2年モノで預ければ8%以上の利息がつきます。
利率が2倍です。
そして繰り返している通り、ジョージアの生活費は月10万円もあれば十分なので、年間の生活費は120万円ということになります。
ということは、1500万円預ければ利息の120万円で生活できるということになります。
7万円で暮らせるのなら1050万円、5万円で暮らせるのなら750万円で十分ということになります。
ジョージアの銀行は旅行中の外国人でも「ジョージア国内に正規で滞在していることを証明できるパスポート」と「SMSを受け取れるスマホ(SIM)」があれば口座が作れます。
※「正規ルートで入国した際にパスポートに押されたスタンプ」が必要です
※SIMカードそのものは5Gel(175円)程度、月額は最安で1Gel(35円)程度です
もちろんリスクはありますので、最終判断は自分の意思で行ってください。
ちなみに私はジョージアの銀行口座を持っていますが、10万円程度を普通預金として入れているだけで運用はしていません。
最後に
ジョージアは外こもりや移住の候補地として語られることがあります。
ただ、どの国もそうですが目的がはっきりしていないと不快な思いを募らせることになります。
「これができれば俺は/私は楽しい」というものがないと、些細な不快感もストレスになりがちです。
「不快なことはあるけど総合的に見てジョージアが好き」と言えるのならば長期滞在に向いています。
「具体的に何があればいいか」は人によるのでこちらから「コレがなければ無理」と断言することは難しいです。
参考までに私のケースを紹介します。
・物価が安く労働が少なくて済む
・ネット経由で仕事ができる程度には回線が速く安定している
・ロシア語が通じる(私が喋れるという意味ではなく、生のロシア語を学べる環境であるという意味です)
私はもともと引きこもり体質なので人と交流がなくても気にならないタイプです。
※たまにレストランのスタッフとカタコトロシア語で雑談をする程度には話します
※数少ない日本人の友人とはLINE通話などで極まれに話します
ブログ運営を含め、収入源となっているもののほとんどは一人で完結するものなので部屋の中で黙々とパソコンに向かって作業をしていますが、毎日通勤ラッシュに巻き込まれていた社会人時代よりずっと快適です。
※肩は凝るのでときどきジョージアンマッサージやタイ式マッサージに行きます
総合的に見て、私は日本で社会人をしていた頃より快適です。
これはあくまで私の例であり、私自身が快適になるように取捨選択をした結果です。
ジョージアに来たらこういう生活しかできないという意味ではありませんし、強制しているつもりもありません。
自由に生活できているということが伝わればいいと思います。