トルコの東にある「外こもりの第二の聖地」とも呼ばれているジョージア。
物価が非常に安く、東南アジアレベルで過ごせる上にビザなしで365日滞在が可能です。
私はそんなジョージアでロシア語の語学学校に通っていました。
しかし、2020年年初に発生した世界的パンデミックにより語学学校は閉鎖。
その後、緊急事態宣言が終了しジョージア国内でのアクティブな感染確認者は100人前後となり抑え込みに成功していますが、語学学校自体はまだ再開していません。
仕方がないので、私は宿のオーナーのツテを辿って元語学教師と名乗るロシア語話者に指導を受けることに。
ですが、これが大ハズレです。
当記事はかなりネガティブな内容が含まれます。
感受性の高い方は不快に感じる可能性があります。
読まないようにしてください。
目次
海外の語学学校の是非
まず、大前提として海外では日本語を流暢に扱える教師を擁する語学学校はほとんどありません。
そのため、授業は英語で進んで行きます。
英語を学ぶのであっても英語ですし、私のようにロシア語を学ぶ際にも英語で説明を受けることになります。
ですので、英語がある程度できないとかなり厳しいです。
ただし、「英語話者でない生徒に英語で教えるシステムが構築されている語学学校」であり、なおかつわからないときにいくらでも質問できるマンツーマンレッスンであれば、英語のレベルが中学3年生程度でもなんとかなります。
個人塾的な語学教師は当たりハズレがある
私の住んでいるジョージアでは、街中の掲示板などに「ロシア語教えます」「ジョージア語教えます」といった張り紙がされていることがあります。
これはジョージアに限らず、欧米でよく見かけるスタイルです。
この手の個人塾的語学教師は当たりハズレが激しいので注意が必要です。
今回のハズレ教師のダメなところ
今回はあらゆる点でハズレです。
唯一のメリットはアパートから徒歩2分なので移動による無駄な時間がないところです。
ですが、この教師の下でロシア語を喋れるようになるとは思えず、授業自体が無駄に感じています。
穴埋め問題で人名を答えさせる
私の持っているロシア語テキストは、以前きちんとした語学学校に通っていた際に配布されたものです。
それをそのまま使ってもらっているのですが、文章の一部を答えさせるという方法で授業が進行していきます。
それ自体はいいのですが、たとえば
ピョートルはギターを弾いている
という文章で
「」はギターを弾いている
と、名前を答えさせようとしてきます。
そこを覚えたところでロシア語が話せるようになるとは思えません。
ちなみにテキストでは当然ながら「弾いている」という動詞が空欄になっています。
こちらの質問の意図を汲み取る気がない
ロシア語は文法が複雑なことで有名です。
たとえば複数形ひとつとっても、男性名詞・女性名詞・中性名詞それぞれに2パターンの語尾変化が存在します。
「男性名詞の2パターンのルールを教えてくれ」と伝えても「и またはы」だと言うだけでどんな状況でどちらを使うかを説明してくれません。
「иとыのどちらを使うかのパターンを教えてくれ」と聞くと「ロシア語にパターンはないわ」などと言い出します。
※例外は多いですが当然パターンは存在します
にもかかわらず、「あなたはもっと勉強しなくてはだめよ」とかぬかしやがります。
複数形程度の初歩のルールであればネットにも情報がありますが、授業はマンツーマンなので調べる時間は与えてもらえず、文法的ルールがわからないままただただ何度も発音させられます。
私はこの「ルールは後でいいからとりあえず覚えろ」という指導方法がとにかく嫌いです。
特にロシア語でこれをやると、1つの単語に大量の語尾変化があるため、それぞれ別の単語として覚えようとすれば労力が何倍にもなる上に混乱します。
説明がロシア語
私は語学学校で約2か月勉強してから今の個人教師に教わっていますが、まだほとんどロシア語を理解することができません。
その最大の理由はほぼすべての単語(名詞・動詞・形容詞・副詞・数詞...)が語尾変化をするためであり、語尾変化により発音が変わり聞いているだけでは原形をとどめていないものが多いためです。
にもかかわらず、この個人教師はロシア語文法をロシア語で説明します。
しかも普通のロシア語会話と同スピードの超早口です。
※後に文法的な説明ではなく例文を別の文章で言い換えているだけであることが判明しました
「わかった?」と聞かれて「わからない」と答えると、大きな声で再度説明が始まります。
声が大きくなっただけでロシア語のままですし、速度も遅くなりません。
「文法がわからない」と伝えても、どうやら教師自身が感覚でロシア語を話しているようで文法を説明できず、今度は英語で単語の意味を説明する始末です。
「単語の意味はわかるが、なぜ語尾がこうなるのかのルールがわからない」と何度も繰り返し訴えているのに理解しようとしてくれません。
結論:時間と金の無駄
私は今回の個人塾的ロシア語教師は時間と金の無駄だと判断しました。
1か月も続ければ多少は効果があるのではと無理やりやってきましたが、結局ほんの少し初級単語を覚えた程度でした。
そのレベルであれば自宅で独学していても変わらなかったことでしょう。
実際、単語については自宅で毎日数時間覚える努力をしており、単語を覚えられたことは授業とは無関係に感じます。
「ネイティブに質問ができる」というのが海外での語学学習の最大のメリットですが、この教師はこちらの質問を理解せず、ロシア語で説明を繰り返すだけなのでこのメリットを一切享受できません。
これならば、近所を歩いている美少女に食事を奢って会話に付き合ってもらったほうがまだ上達する気がします。
ジョージアでロシア語を学ぶなら
最後に、ジョージアの首都・トビリシでロシア語を学びたい方が私と同じ失敗を繰り返さないために、ロシア語を教えるシステムが整っている語学学校を教えます。
オススメの学校の名前は
Millennium Gate
です。
地図はこちらです。
facebookはこちらです。
この学校は実際に私自身が通っていた語学学校です。
2020年1月時点では、教師と生徒のマンツーマンで週2回、4週間(合計8回)、1回あたり90分の授業で総額が250GELでした。
先生は複数人いるようですが、こちらが日本人であり英語が苦手だと伝えておくと日本語が少しだけできる若い女性の先生を用意してくれます。
教えるシステムが整っているためわかりやすく、少しですが日本語を理解してくれる安心感もあります。
褒めて伸ばすタイプの指導方針なのでロシア語が全く理解できない上に英語もほぼできない私のような人でも頑張ろうという気になれます。
契約時には実際に教えてくれる先生と面会してロシア語・英語がどの程度できるのかを軽く試してくれます。
オススメです。
私がこの学校に通った最初の1か月のレポートはこちらです。
最初は絶望しどうにもならないと落ち込みましたが、4日目あたりから徐々に光が差してきます。
最後に
ということで、海外で語学を学ぶ際は教師の質に注意すべきです。
安いからと掲示板で募集しているような素人に教わると文法面で全く理解できません。
特にロシア語は初歩段階で語尾変化のルールを把握していないと、単語を覚えても文章を読めず、会話も不可能です。
それでも相手が美少女であれば怒られるのもご褒美頑張ろうという気持ちになれますが、そうでない場合はその言語への拒絶反応が出てしまう可能性もあります。
私も、もしウクライナの美女比率を知らなかったらとっくにロシア語習得を諦めていたことでしょう。