「日本は水道水をそのまま飲めるからすごい」という話を都市伝説だと思っている方はいませんか?
「飲めないったって、東京の水道水みたいにうるさい人が主張してるだけでしょ?」なんて思っていませんか?
「沸騰させれば全て解決する」と思っていませんか?
確かに、海外の水道水も一見問題なさそうに見えます。
1杯2杯飲んだ程度ではただちに影響は出ないかもしれません。
ですが、日本とは違うんです。
避けて通れる地雷原で踊るのは辞めましょう。
ポットで沸かした後しばらく放置した状態の水の画像を載せようと思いましたがあまりにもグロいので自粛しました。
どうしても気になる方は自分で使い捨ての紙コップを買って試してみてください。
ジョージアの水道水は飲める?
飲めません。
現地の人でも水道水をそのまま飲む人は少ないです。
日本からの短期旅行者には絶対オススメできませんし、外こもりなどの長期滞在者であっても体に蓄積するダメージを考えたら水は購入するべきです。
水の値段
スーパーで購入すれば1.5Lが1ラリしません。
ジョージアの首都・トビリシにはSPARという日本人にとっても懐かしい名称のコンビニがあり、そこでも1ラリ前後で購入できます。
日本円にして40円しません。
たった40円を節約するために体に害のあるものを飲むんですか?
外こもりなどで極限まで切り詰めて生活している人にとって40円は大金なのかもしれませんが、健康な体のほうが価値は高いですよ。
沸騰すれば大丈夫?
水が臭い場合、その原因は塩素であることがほとんどです。
塩素は沸騰させることで除去できます。
ただしその他有害物質の中には沸騰させただけでは除去できないものがあります。
また、特に安い宿では水道管も古くサビなどの汚れが含まれていることも多いです。
沸騰させるためのポットの中身を覗いたことはありますか?
一度沸騰させ、冷ましたらどうなるかご存知ですか?
自分で購入し毎回ちゃんと洗っているポットならまだしも、安宿で誰も洗っていないポットがきれいなはずありませんよね。
最後に使った人がお湯を捨てずに翌朝まで放置されているなんてことも頻繁に起きているはずです。
湿度が高く、温度も高い場所がどんな環境なのかご存知でしょう。
さらに言えば、ある種の人はポットを小物の洗濯に使うという噂もあります。
実際に現場を目撃したことはありませんが、パンツなどの下着を洗うのに使ったと自慢げに語る日本人を見たこともあります。
安宿には民度の低い人が集まりがちです。
日本の常識では考えられない行動をする人たちが使うポットを安心して使えますか?
携帯式浄水器
水筒タイプの浄水器が存在するのはご存知ですか?
中にフィルターがついており、水道水を入れて飲むことができます。
飛行機に乗る際には中味を空にしておきましょう。
水筒を持ち込むと検査員に止められますが、中を空けて何も入っていないことをアピールすれば問題なく持ち込むことができます。
フィルターは4週間交換しなくても大丈夫なのでほとんどの旅行者はそのまま使い続けられます。
ジョージアはビザなしで365日間滞在できるので、長期旅行者や外こもりはフィルターを購入しておくといいかもしれません。
現地で手に入らないか探してみましたが、残念ながら私の交友関係では探しきれませんでした。
最後に
ジョージア(グルジア)の水道水は飲まないほうが無難です。
また、ポットで沸かしても有害物質の一部は除去できませんし、なによりポットそのものが汚いことが多いです。
紅茶やコーヒーを飲む際に使う人も多いでしょうが、一度ポットの中身や沸かした後の水を確認してください。
高温の状態では溶けて見えない汚れが時間経過で現れることもあります。
ジョージアは水が1.5Lで40円以下で購入できます。
わずかなお金を惜しんで体にリスクを抱えるのは果たして賢い行動なのでしょうか。
私は地雷原で踊っているだけに見えます。
見えている地雷は避けて通るのが賢い選択です。