ジョージアのトビリシには地下鉄があります。
料金はどこまで乗っても1回1GEL(約40円)。
※以前は0.5GELでしたが値上がりしました
さらに街中を走るバスも同料金です。
※乗り合いバス(ミニバン)のマルシュルートカは1GEL
50テトリコイン1GELコインで乗ることが可能ではありますが、地下鉄のトークン(切符)を毎回買うのはやや面倒です。
そのため、多くの中長期滞在者はメトロカードを購入します。
これのチャージは街中のペイボックスで可能です。
ただし、ペイボックスは極まれにチャージがうまくいかないことがあります。
チャージに失敗してもペイボックスに入れた紙幣は出てきません。
対処法を紹介します。
目次
トビリシにいるならメトロカードは絶対買おう
メトロカードは地下鉄駅で入手可能です。
オレンジのカウンターに行って「メトロカード、プリーズ」と言えば通じます。
カード本体は2GEL(80円)で、購入時は「いくら入金するか?」を聞かれます。
5GEL札または10GEL札を出して、全部入金してしまえばいいでしょう。
地下鉄、乗り方の注意
日本人ならほぼ全ての方がSUICAなどを経験しているかと思われますが、あれよりちょっとだけ反応が悪いです。
財布に入れたままやスマホケースに入れたままだと誤作動を起こしやすいので直で接触させましょう。
古い改札が多く反応が悪いので、ちょっとタッチするだけでなくガッツリと貼り付けるように接触させてください。
ポーンと音が鳴り、改札の液晶に残金が表示されたらOKです。
毎回誤作動で扉が閉まる場合
日本人、特に東京や大阪などでカードを使いこなしている方にありがちなのが、ちゃんとメトロカードをタッチしているのに扉が閉まってしまうパターンです。
かなり強めに閉まるので痛いです。
原因は、通過するのが早すぎるからです。
ポーンと音が鳴り残金が表示されたら、一拍置いて通過してみてください。
日本の感覚で全速で進むとほぼ確実に扉が閉まります。
バスを降りた時にいるおじさん
極々まれですが、バスを降りた際におじさんに声を掛けられることがあります。
物乞いの場合もありますが、もし手に端末を持っていたらバスのスタッフです。
無賃乗車をチェックしています。
メトロカードをおじさんの持っている端末にかざすと料金を払ったかどうかがわかるようになっています。
逃げずに応じましょう。
なお、わからないフリをして無視しても怒らずに「ちょっと待って」と声をかけてきます。
物乞いかスタッフか判別できなかったらとりあえずスルーして、呼び止められたら「ソーリー」と言いながらメトロカードを見せましょう。
なお、現金で乗った場合はお金を払った際に出て来るレシートを見せる必要があります。
降りるまで捨てずに持っておきましょう。
街中のペイボックスがお金を飲み込む
街中のペイボックスでメトロカードのチャージが可能です。
ですが、ペイボックスは野ざらしになっているため故障が多いです。
メトロカードのチャージは「カードを認識させる」→「入金する」→「再度カードを認識させる」という3段階のシステムです。
ペイボックスの調子が悪いと、カード認識がうまくいかないことがあります。
「何度かタッチし直してなんとか1回目の認証が終わった」程度の場合、そのペイボックスでの入金は辞めた方がいいかもしれません。
1回目のカード認識より2回目(入金後)のカード認識の方が失敗しやすいからです。
2回目のカード認識に失敗した場合、その場で入金したお金(紙幣)は戻ってきません。
カードが飲み込まれたら
ペイボックスに表示されている電話番号に電話をかけ、画面右下に表示されている端末番号を伝えた上で事情を説明しなくてはなりません。
電話をかけると、ジョージア語・英語で機械音声が流れます。
英語でやりとりしたい場合は「5」を押します。
※この番号は変わる可能性がありますので電話の機械音声の指示に従ってください
日本でのこの手のクレーム同様、電話が殺到している場合はすぐにオペレーターに繋がりません。
また、電話料金は無料ではないので注意してください。
私は普段、「音声なしデータ量3GBで1GEL」のデータバンドルを利用しているのですが、このことを忘れて電話をかけたら一瞬でプールしてあったお金が消えました。
※プラン内の音声通話がない場合、高額な電話料がストックされている残高から引かれます
自分のスマホが何分まで電話をかけられるプランなのか、事前に確認しておきましょう。
電話が嫌なら
英語がペラペラではない場合、電話でこちらの意図を伝えるのは難しいですよね。
諦める前に、もう一つ手があります。
それは、ペイボックスを設置している銀行に直談判に行くことです。
オレンジはジョージア銀行、水色はTBC銀行など、管理銀行が存在します。
※端末にも書かれています
銀行に直接行って、「〇月〇日〇時頃、〇〇番のペイボックスでメトロカードにチャージしようとして〇GEL入れたけどチャージできなかった」と伝えるとお金が返ってきます。
ただ、5GELは200円10GELは400円です。
すぐ近くに銀行があるならいいですが、仮に15分以上歩かなければならないのであれば時間の無駄かもしれません。
わずか200円を取り戻すために往復30分+銀行でのやりとりという時間を失うのが無駄だと思わない方は銀行へ行きましょう。
普段から「ペイボックスがお金を飲み込む可能性がある」ことを念頭に起きつつ、「最安紙幣の5GELしか入れない」「1回目のカード認識で一瞬でも不安があったらそのペイボックスは使わない」を徹底するといいでしょう。
放置していても時々チャージされている
毎回確実とは言いませんが、2回目のチャージに失敗していても「入金記録」が残っていることがあります。
その場合、再度ペイボックスでメトロカードをチャージしようとすると入金した額が反映され、「2回目のカード認証」が要求されます。
同じ端末でなくても大丈夫なので、ダメ元でカードタッチの反応がよさそうな端末を操作してみましょう。
念のため繰り返しますが、「飲み込まれたと思ったら実は入金記録が残っていた」という状況は確実に発生するわけではありません。
電話をしたり銀行に直接行ったりしないで放置した場合、確実に後日入金記録が反映されるというわけではないので注意してください。
※どの程度の確率で入金記録が反映されるかは不明です
最後に
ジョージア・トビリシのメトロカードはとても便利です。
ジョージアはカード社会なのでそもそも現金を使うタイミングが少なく、そのため地下鉄やバスに乗る際の50テトリ1GELコインを貯めるのも難しいです。
地下鉄の切符(トークン)はカウンターで買えますが、50GEL札や100GEL札は露骨に嫌な顔をされることが多いです。
バスでは両替ができないので20テトリコインや50テトリコインで乗ることはできません。
カード本体は2GELという安さですし、2,3日ですぐに帰る短期旅行者以外はカードを買った方がいいでしょう。
ただし、ペイボックスでのチャージには気を付けてください。
特に街中の野ざらしになっている端末の中には極まれにカード認識がうまくいかないケースがあり、失敗すると紙幣を呑み込まれます。
極めてレアですが、意味もなくお金を奪われるのは(たとえ200円という少額であっても)イラっとします。
1回目のカード認識でちょっとでも反応が悪かったらその端末は避けましょう。
オレンジ色のペイボックスは、中心地に行けば屋内設置のものも多いです。
屋内設置のもの、銀行に設置してあるもの、地下鉄の入り口にあるものなどは故障が少ないので、残高に余裕があるうちにそのあたりの比較的安全な端末でチャージするようにしましょう。