2020年からの「例のアレ」で自宅時間を持て余している人が多く、ネット副業が再注目されています。
さらに、経済的に苦しい人たちの中には「ネットで稼いで物価の安い国で暮らすのはどうだろうか」と考え出す人も出てきています。
ワクチン接種証明書があれば入国できるという国も増えていますし、「絶対に無理」ではなさそうな状況になりつつあります。
現在会社員で海外ノマドになりたいと思っている人は、ネット副業でいくら稼げるようになったら仕事を辞めていいのでしょうか。
一つの目安を紹介します。
目次
前提条件:海外ノマドの生活費はいくら?
「海外ノマドの生活費はいくらなのか」というのは、(私程度のサイト運営者ですら)とても多くいただく質問です。
ですが、どの国で暮らすか、何をするかなどによって金額は大きく大きく変わります。
東南アジアなど物価の安い国であれば、10万円前後が一般的な目安ではあります。
限界まで安く生きるのなら月5万円以下も可能ですし、贅の限りを尽くせば東南アジアであっても1か月で100万円以上浪費することが可能です。
5万円以下で生きる場合、当然ながら趣味にかけられるお金はほとんどなくなりますし外国の異性と遊びたい場合もお金が使えないので相当な魅力を持つ人以外は難しくなります。
具体例
私はジョージアという国で月7万円で生活しています。
私自身はもともと物欲がなく、お酒もたばこも嗜まないのでお金がかからない生き方ですが、それでもU-NEXTやamazon unlimitedなどのサブスクを契約したり、パソコンやスマホの周辺機器を買ってみたりはします。
最低限の生活に1~2万円足して「自分の興味のある所だけちょっと贅沢する」という生き方が経済面と精神面の総合的なコスパが高いと感じています。
これはあくまで私個人の独断と偏見によるもので、私の生き方をみすぼらしい・地獄のようだと感じる人もいるかもしれませんし、逆に無駄な出費が多すぎると感じる人もいるかもしれません。
趣味にいくらまで許容できるかは人によって大きく違います。
いくら稼げたら会社を辞めていい?
海外ノマドが月10万円前後で可能だとしましょう。
その仮定の上で、本題である「じゃあいくら稼げるようになったら会社を辞めていいのか」という話に入りたいと思います。
なお、当記事では「独身で現在は賃貸」という人を想定しています。
理由は
・パートナーや子どもがいると生活費が跳ね上がるため(自分の楽しみだけにお金を割くわけにはいかないから)
・賃貸なら引き払ってしまえるため(持ち家の場合、売却したり賃貸に出せればいいですがそうでないケースがとても多く、無人のままにすると劣化が激しくなるから)
です。
特にパートナーや子どもがいる場合、会社員としての安定を捨てるのはお勧めできません。
出発前までは賛同してくれていたとしても、現実を見て意見が変わることが多いです。
(家族であっても)2人以上の人間が常に同じ意見を持ち続けて行動することは不可能です。
月1万円稼げたら会社を辞めるか悩んでいい
私は月額1万円でも稼げるようになったら辞めることを本気で検討しはじめていいと思います。
1万円稼げた時点で「この方法で稼げる」という実感が持てるはずです。
あとは「もし会社を辞めたらその時間を使って10万円分働けるか」を考えましょう。
アルバイト・パートの方は別ですが一般的な社会人の方は正社員・派遣社員問わず週5・1日8時間以上働かれていますよね。
その状況で副業で1万円稼げたということは、仕事を辞めたらその時間をネット副業に充てられるはずです。
実際には上司や同僚など監視する人の目がなくなるため「会社で働いていた時間を丸々副業に充てられる」ということにはなりません。
ですが仕事の悩み・仕事の疲れなどがなくなる分、副業に本気になれるという点が強みになります。
※安定収入が亡くなったことによる不安もデメリットではありますが、本気でやらざるを得ないという意味ではメリットです
1万円稼げるのなら、それを10倍にすれば10万円です。
10倍にするというのは単純に労働時間を10倍にするという意味だけではなく、質を上げるという手もあります。
さらに、ネット副業の多くはストック型のものが多いので、続ければ続けるほど収入が底上げされていきます。
実際に辞めるのは?
月1万円稼げるようになった時点で「この方法で海外ノマドになろう」と本気で考え出していいです。
ただし、実際に辞めるのはもう少し待った方がいいでしょう。
目安としては、
・来年の税金が払いきれる
・貯金額 - (ネット副業の月額収入 × 6か月)が60万円を超えている
です。
住民票を抜くことでいくつかの税金(NHK受信料含む)を払う義務はなくなります。
ですが住民税など1年遅れで払うタイプのものは住民票を抜いた翌年まで支払い義務があります。
※税金の話は専門知識を持つしかるべき機関や会社に聞いてください。絶対に(当記事のような)ネットに書かれている話だけで判断してはいけません。脱税は重罪です
後者は数式が分かりにくい方のために文章で説明すると、現在のペースでネット副業を6か月続けた際の想定収入と貯金の総額が60万円、つまり半年分の海外ノマドの生活費を超えているという意味です。
仕事を辞めネット副業を中心にするという生活に慣れて月10万円分働けるようになるのに、半年くらいは見ておいたほうがいいです。
本当に海外ノマドになりたい?
ちょっと余計な話をさせてください。
あなたは本気で海外ノマドになりたいですか?
デメリットはわかっていますか?
海外ノマドになった場合、正社員に返り咲くのはとても難しいです。
特に大企業は絶望的です。
中規模の企業であっても海外ノマドをしていた時期の「空白期間」が問題視されることが多く、さらにはあなた自身の年齢も上がってしまうことで就職で不利になります。
海外ノマドを楽しんで、歳をとってから帰国して「こんなはずじゃなかった」とならないようにしてください。
「国が助けてくれない。ヒドい」は言わないでください。
個人的には遊び呆けた海外ノマドには生活保護を貰うのも躊躇して欲しいです。
生活保護は病気やけがなど望まぬ不幸で苦しんでいる人や日本を支えて一生懸命頑張ったのに想定外の不幸でにっちもさっちもいかなくなってしまった人が再度立ち上がるための制度です。
我々のように自分の好きなように遊びまわっておいて日本で生活できないからお金くださいというのは違うと思います。
海外ノマドは生活費が安く時間もたくさんあるので、収入の柱を増やしたりスキルを習得するなど将来に備えましょう。
※生活保護の件はあくまで私個人の意見です。強制しているわけでも扇動しているわけでもありません
最後に
海外ノマドになるために、会社員をしながらネット副業に挑戦するのなら、まず目指すべきは月額1万円です。
※これを毎月継続して達成できる人はネット副業に挑戦している人のうち10%に満たないと言われています
月1万円稼げた時点で、「どうすれば10万円になるか」が考えられるはずです。
時間を増やせばいいのか、成果物が増えれば収入が増えるのか、それとも時間も数も限界で後は質を高めるしかないのか。
仕事を辞めることで生まれる時間で達成できそうなら辞める準備に入っても大丈夫です。
それでも実際に軌道に乗るまでに半年は見ておきましょう。
半年分の生活費は確保できていますか?
物価の安い国で暮らした経験がないのなら、とりあえず月10万円は見ておくべきです。
現在と同じ行動を半年続けて入ってくる収入と貯金の合計額で生活費を賄えるのなら準備はOKです。
※2021年時点では物価の安い国でも入国時の自粛・隔離のため、国が指定する高額ホテルに泊まらなくてはいけないケースがあります。国によってルールが違うので大使館など公的機関に問い合わせて正確な情報を得てから出発してくださいね