旧ソ連圏でトルコの近くにあるジョージア。
日本で普通に生活していると宇宙人が飲んでいる缶コーヒーかアメリカの州のイメージが強いですが、今回私がロシア語を学んでいるのはトルコの隣にある国のジョージアです。
この国は物価が安く、ノービザで365日滞在できるため外こもりに向いています。
日本から来るには乗り継ぎを含めて片道5万円近くかかるためフラっと来ることは難しいですが、お金に縛られずにやりたいことをやりたい人には向いています。
そんなジョージアでは月1万円でネイティブなロシア語美人教師とマンツーマンで授業を受けるという素敵なサービスがあります。
私はウクライナなどロシア語圏の国が好きなのでロシア語をちゃんと話せるようになりたいと思い、このロシア語学校に通っています。
今回は6コマ目のレポートです。
1か月目は残り7・8コマの2日となっています。
目次
結局外国語を覚えるにはその言語に浸かるのが一番
ロシア語学校に通いだして6日目、1日あたりの授業時間は1時間、さらに先生は毎回遅れてくるので合計で6時間も授業を受けていないことになりますが、急激にロシア語が上達しているのを感じます。
私は授業を受けるまで「辛うじてキリル文字を音にすることができる」レベルでした。
日本を発つ際にロシア語の初級テキストは買いましたが、基本的な動詞の語尾変化や名詞の性の判別などのルールが覚えられずにいました。
しかし実際にネイティブ話者とともにたった6時間過ごしただけでこれらの初歩的な文法は感覚的に理解できてきました。
知らない動詞が登場しても主語に応じて変化させることができるようになりましたし、文章中にある動詞らしきものを見つけ出したり、原形を予想して辞書を引くこともできるようになりました。
もちろん、覚えている単語の数が少なすぎるため会話ができるレベルではありません。
現時点では語彙を増やす段階ではなく、基本的な文法のルールとそれらを発音するトレーニングをしています。
6日目に学んだこと
今回は疑問文whereを意味する「где」、特殊な変形をする「жить」、場所inを意味する「в」と名詞の前置格変化、そしてその例外パターン、そして動詞の過去形を勉強しました。
где
英語のwhereにあたる疑問詞です。
ロシア語は英語より緩く、
わたしの椅子はどこにありますか?
が
Где мой стул?
となります。
無理やり英語にするなら
Where my chair?
です。
Be動詞がいらないというのは日本人としてはラクかもしれませんね。
ただ、
太郎はどこに住んでいますか?
になると
Где живёт Таро?
Where live taro?
となります。
通常の疑問文が名詞と動詞を反転させないのに対し、疑問詞付きの疑問文は反転するようです。
これは英語とも日本語とも違うのでこんがらがりそうです。
動詞住む「жить」、場所の前置詞「в」
住むという動詞「жить」は特殊な変化パターンを持っています。
どの言語でもよく使う単語に限って特殊な変化をしますよね。
ちなみに日本語でも「来る」「する」などがいわゆる「変格活用」という特殊な変化をしています。
住むという動詞と同時に、場所の前置詞「в」が登場しました。
前回も出てきましたが、「~に住んでいる」の「に」に該当する前置詞です。
ロシア語の名詞は前置詞の直後に来ると語尾が変化します。
恐ろしいですね。
しかも多くの国名は通常の名詞とは異なる例外変化をします。
といっても例外そのものにルールがあるので気にするほどではありません。
ただ、国名そのものが日本人には馴染みがないので学ぶ際に苦労します。
たとえばイングランドはロシア語では「Англия」です。
ちなみにイギリスは「Британия」です。
練習問題で「○○という都市はどこにありますか?」という問題があったのですが、日本人には馴染みのない都市名が出てきてロシア語とは無関係に困惑しました。
過去形
「過去形は簡単よ」という枕詞から始まった過去形のレッスンですが、たしかに現在形ほどの変化はありませんがやはり主語の性によって変化します。
しかも恐ろしいことに、代名詞のя/ты(I/you)はその対象の性によって変化します。
つまり話している人物が男なのか女なのかを考えなくてはならないのです。
ロシア語まじおそロシア。
おまけの新出単語
最後に授業では出てこなかった、よく使う日常的な単語を学びました。
今回は「季節」です。
春夏秋冬と1月から12月までです。
どことなく英語に似ているものもありますが、全く違うものもあります。
ちなみに3月は「Март」です。
当然前置詞の後などで語尾変化がおこります。
3月は前置詞の後ろだと「Марта」になります。
読みはマルタです。
全く関係ない話ですが、日本の漫画で「マルタ」という登場人物にクレームがありましたね。
宿題 なんかいろいろ複合させてきた
今回の宿題のメインは「過去形変化」です。
あなたは東京に住んでいましたか?
という疑問文に
いいえ、住んでいませんでした
と否定分を返すという内容です。
already/untilや場所の前置詞なども登場しており、いろいろと複雑な形になっています。
次回のレッスンがすぐに来ることもあり、宿題は少な目です。
ただし今回のレッスンは新出単語がとても多く、物覚えの悪い私にはなかなかハードです。
6日目を終えた感想
もう「英語でロシア語を学ぶ」ことへの不安も躊躇いも全くありません。
時間さえ許せば1年でも2年でも続けられます。
月1万円というレッスン料と365日ビザなしで滞在できる国ということを考えれば本当に実現できそうです。
ただ、私はある程度の文法が身に付いたらいったん辞めようと思っています。
学校に通うのはやめてウクライナやカザフ、キルギスなどのロシア語圏へ移動して実地トレーニングを繰り返すことで語彙を増やしていく予定です。
ウクライナには日本語の漫画やラノベのロシア語訳本も売っていますのでテキスト代わりにそれらの本を購入することも視野に入れています。
ジョージア・トビリシでのロシア語留学はおすすめできる?
前回の時点で「おすすめできる」としましたが、今後この判断は覆ることはないでしょう。
ただ、「もっといい方法がある」という可能性は残ります。
プライベートレッスンを週2回では習熟度は遅いので時間がある人にしかできません。
ジョージアはロシア語を喋ることが出来る人は多いですが、街中の看板はジョージア語なので「ロシア語漬け」とは言い難いです。
この値段でのんびり学ぶにはいいですが、一刻も早くビジネスロシア語を学びたいと言う人には向いていません。
最後に
ジョージア・トビリシの月1万円のプライベートレッスン6日目のレポートでした。
初日こそ英語での授業に絶望しましたが、慣れによって先生の言っていることがわかるようになってきたり、質問したりすることができるようになりました。
それでもわからないときはとりあえず問題を1つ間違ってもいいのでやってみることにしています。
いくつかの例があれば、そこから文法パターンを予測することができますし、その予測から逆算して先生の説明を理解することもできます。
今回が6回目で残りあと2回となりましたが、とりあえずもう1か月プライベートレッスンを延長することにしました。
とある理由で5月にウクライナに行くことは決まっていますが、3月4月はウクライナに行ってもジョージアにいても大丈夫です。
とりあえず3月中旬までレッスンを延長しましたが、もしかしたら4月中旬まで延長するかもしれません。
次回のレポートはコチラです。