物価(特に家賃)が激上がりしている2022年のジョージア・トビリシ。
そんな国に住む私ですが、夜寝られないほどの歯の痛みに襲われました。
歯医者は日中しかやっていないという先入観とともに一晩悶え苦しんだ後に24時間営業の歯医者に行ってきました。
「海外で虫歯になると何千万円もかかる」という噂にびびって限界まで我慢した結果、日本国内でも十万円を越すような重症になりました。
目次
一番気になるお値段
海外での虫歯治療で一番気になるのはやはり値段ですよね。
私のケースでは、いわゆる根幹治療と呼ばれる重度の虫歯だったようですが、お値段は保険未使用で2回の治療で合計700GEL、日本円にして約3万5千円でした。
今回治療した歯医者さんでは、通常の初期~中期の虫歯なら100GEL程度、日本円で5000円ほどで全治療が終わるようです。
これを高いと取るか安いと取るかは判断に迷うところですが、ネットで調べた限りでは「日本よりも安そう」です。
ちなみに日本での根幹治療の場合は方法によって保険適用と自費治療があり、さらに歯医者さんによって費用に幅があるそうで、ネット上に費用例を公開している歯医者さんの中には10万円を軽く越す額のところもありました。
※私は歯医者さんではないので値段の差や、費用に含まれる技術料などの詳細な比較・判断はできません
歯医者さんの名前と場所
24時間対応(土日祝日夜間OK)の私が今回訪れた歯医者さんの名前はDream Dental & Aesthetic Groupです。
トビリシの観光のメインになるオールドシティやリバティスクエアから徒歩圏内です。
歯医者に行く前の痛みの度合い
・前夜は文字通り「眠れずにのたうち回る」状態だった
・当日は常に口の中に水を含んでいなければ激痛で涙が出る。その水も1分たたずに温まって激痛が戻ってくる
という状態でした。
治療後の痛み
1度目の治療(虫歯を削って仮の詰め物をしました)の後は麻酔が解けても全く痛みは発生せず、うっかり仮の詰め物がある方の歯で固いパンを食いちぎって詰め物が欠けてしまいました。(欠けても痛みはありませんでした)
2度目の治療(最終的な詰め物をしました)の後は(歯医者さんからの事前予告通り)少し痛みがありました。
と言っても、歯を食いしばらなければ忘れられる程度の痛みです。
逆の奥歯でならば硬い肉を嚙みちぎることができます。
この痛みは2日ほどでなくなりました。
その後2週間ほど経過しましたが、今のところ詰め物が外れたり痛みがぶりかえしたりはしていません。
治療技術
「海外(物価の安い国)の医療レベルは低い」というのが定説ですよね。
※繰り返しますが私は医療従事者ではないので正確な判断はできません。ただのイチ患者の感想として聞いてください。
痛いと感じたのは麻酔を打つときのチクっとしたときだけです。
すさまじいドリル音と「何やら力づくで機械を歯に押し当てているような圧迫感」はわかりましたが、麻酔のおかげで全く痛くありません。
私は口が小さいので「オープン!オープン!」と言われて頑張って開くのがちょっと大変でした。
日本の歯医者と異なり、口をゆすぐタイミングがほぼないのはちょっと辛いです。
驚くべきことに、治療が終わったタイミングでもこちらから要求しなければうがい用の水をもらえません。
対応言語
ジョージア語はもちろん、ロシア語だけでなく英語にも対応しています。
受付のスタッフには一部英語を使えない方がいますが、ほぼ常時英語が堪能なスタッフが受付に常駐しています(二人体制で片方のスタッフが英語を使えます)
さらに歯医者さん自身も流暢な英語を喋ることができます。
ちなみに、こちら側の英語が下手でも問題ありません。
英語が苦手な患者さん向けに簡易な表現を使ってくれますし、それでもわからない場合はスマホの翻訳アプリを使っても大丈夫です。
超フレンドリーな歯医者さんとスタッフさん
一般的にジョージアの店員さんは不愛想だったりやる気がなかったりします。
この歯医者さんもwhat appで事前予約をしようとしたらやる気がなく返事が異様に遅かったです。
しかし、実際に行ってみると受付のお姉さんも笑顔で流暢な英語を使って丁寧に説明してくれますし、実際に治療を担当してくれたお兄さん(歯医者さん)も陽気な方でした。
こちらがロシア語も英語も満足にしゃべれない状況でも根気よく笑顔のままで何度もわかるまで簡素な英語を使って説明してくれました。
治療が終わった後も笑顔で見送ってくれて、最後まで全く不安を感じさせない最高のサービスでした。
歯医者さんのネイティブ言語はジョージア語のようでしたが、私を安心させるためなのか治療中に「good」「perfect」などとつぶやいていました。
この英語のつぶやきは驚くほど安心感があります。
アフターサービス
治療が終わった後、歯医者さんが名刺と電話番号をくれます。
当然ですがナンパという意味ではなく(笑)、「もし痛くなったら連絡してね」ということでした。
名刺に書かれている電話番号はwhat appというメッセージサービスに対応しているため、英語に自信がなくても気軽に相談が可能です。
最後に
トビリシで歯が痛くなったら今回紹介した歯医者さんがオススメです。
何よりも24時間、土日祝日も対応しているのがありがたいです。
英語も通じますし、歯医者さんから受付のスタッフまでフレンドリーです。
費用もジョージア国内の相場からかけ離れているわけではありません。
※治療内容によって費用は変動するため、純粋に「あっちの歯医者のほうが〇円安い」という話にはなりません
「海外で歯医者に」というのはかなりの緊急事態のはず。
夜でも土日でも駆け込める歯医者さんはぜひメモをしておきましょう!