ジョージア

ジョージア 2022年現在の様子 ウクライナの隣国、対ロシア感情が行き過ぎて日本人を含む外国人に否定的な人も...

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「5日で首都が陥落する」と専門家が語ったロシア軍(プーチン大統領)の愚行が始まってから1か月が経過しました。

 

ウクライナ人の母国愛、そして西側諸国のサポートにより、プーチン大統領の当初の目論見と「専門家たちの予測」は大きく外れました。

 

とはいえ、ウクライナ側も完全に跳ね除けるまでは行かず、未だ苦しい状況が続いています。

 

そんな中、ウクライナだけでなくジョージアにも注目が集まることがあります。

 

ジョージアはウクライナの南東に位置する国で、日本では「ウクライナの隣国」と紹介されることがあります。

 

※実際には国境は接していません

 

現地にいる私の周囲の人たちの様子を紹介します。

 

 

なお、当記事はあくまで「私の周囲の人たちの様子」であり、これをもって「ジョージア人は全員そうだ」という主張をするつもりはありません。

 

私はデモの様子を見に行ったことはありませんし、「危険だ」と言われているエリアも訪れていません。

 

そういった場所・そこにいる人たちは私の知るジョージアとは違う可能性があります。

 

 

 

ジョージア国民の立ち位置

 

国民の大半は親ウクライナ派です。

 

実際、各都市の大きな広場ではウクライナのための募金活動や対ロシアの戦争反対のデモが行われたりしています。

 

街中では至る所で黄色と青のウクライナカラーを見ることができます。

 

町行く人は青と黄色のリボンをバッグに巻いたり、車にウクライナの国旗のペイントをしたりと「stand with Ukraine」の立場を明確にしています。

 

 

ジョージア政府の態度

 

政府としても、親ウクライナであることを明言しています。

 

ただしその一方で、政府自らが「ロシア軍やプーチン大統領の愚行と一般のロシア人は区別されるべき」と語っており、(現時点では)ロシア人のジョージア入国を制限していません。

 

さらには政府が何度も「ロシア人への差別があってはならない」と警鐘を鳴らしています。

 

 

対ロシア人への悪感情を持つ人も

 

(日本でもそうであるように)、残念ながらロシア軍・プーチン大統領の愚行とロシア人を結び付けて考える人がいます。

 

ジョージアは元々旧ソ連の構成国の独立国家であり、ロシアから侵略行為を受けたこともあるという経緯から、「プーチン大統領」を嫌っている人はたくさんいました。

 

とはいえ、ジョージアは元々ロシア人在住者が多く、今回の惨事が起きるまでは(少なくとも私の目には)ジョージア人とロシア人は民間では仲良くやれているように見えました。

 

 

今回のプーチン大統領の愚行で状況は変わってきています。

 

特に「過激派」の声が大きくなりました。

 

「ロシア人を締めだせ」「対ロシアの国境を封鎖せよ」などと公然と言い放つ人まで出てきています。

 

極めて一部ではありますが、たとえば宿や小規模なお店では「ロシア人お断り」と明言しているところまで存在します。

 

※極々一部です。声が大きいので数も多いように見えますが、実際には少数です。「ジョージア人はみんなロシア人を排除しようとしている」という意味ではないので勘違いしないでください

 

 

対日本人にも影響が...

 

3月末時点で、上記「過激派」が(以前のほとんど姿を見せなかった状況から比べると)増えています。

 

その影響で「外国人を受け入れない宿」が登場してきました。

 

※繰り返しますが「極めて一部」ではあります

 

ジョージア国内では我々日本人も「外国人」です。

 

どこからどう見てもロシア人ではないのですが、過激派の方々(のさらに極一部の人たち)は「自国民以外全員敵」という態度を取ったりします。

 

直接こちらに危害を加えてこようとする人は見たことがありませんが、ウクライナ危機はジョージア国内にもネガティブな影響を与えています。

 

 

日本人を歓迎する人の方が多い

 

※これはあくまで私個人の体感の話であり、統計を取ったことがないので「絶対にそうだ」という話ではありません

 

 

都市部は別として、ちょっと郊外に出ると「なぜこんなところにアジア人(日本人)が?」という目で見られます。

 

ただし、その大半は「珍しい」という感情であり、悪感情ではありません。

 

ジョージア人は日本人と中国人の違いを見分けられないことが多いので、とりあえずアジア人の中で最も話者が多い中国語で「ニーハオ」と声をかけてきます。

 

これは大抵の場合差別ではありません。

 

「ガマルジョバ」と返事をすれば、ほとんどの人は手を振ったり話しかけたりしてきます。

 

明るいご老人から好奇心旺盛な少女たちまで、老若男女問わず珍しい外国人に興味を持つ人がいます。

 

日本人だとわかるとテンションが上がる人も多いです。「日本人だから」という理由で嫌悪感をむき出しにする人はほとんどいないです。

 

 

ジョージアの最大派閥は親日派ではない

 

私の周りには、私に好意的なジョージア人がたくさんいます。

 

ただし、それをもって「ジョージアは親日派しかいない」というような極端な主張をするつもりはありません。

 

私はすでに何年もジョージアに住んでおり、多少は「ジョージアの常識」を知っていますし、普通にバスや地下鉄で移動しスーパーで食材を買うなど現地に溶け込んだ生活をしています。

 

そのため、近所の人たちは私が「お客様気取りの外国人」でないことを理解してくれています。

 

ジョージア人は実際に親日派が多いと思いますが、日本人(アジア人)が嫌いな人はそもそも私と関わろうとしないから私の目に映っていないという可能性もありますし、ジョージア語を喋れないことで買い物の時や道を尋ねる時にスルーされることもあります。

 

※スルーされたことを差別だと言っているわけではありません

 

 

ジョージアに限った話ではありませんが、多くの国での対日本人の最大派閥は「無関心派」だと思います。

 

実際、街中を歩いていてこちらをじろじろ見て来る人はほとんどいません。

 

好意悪意関わらずこちらにアクションを取ってくる人は、100人以上とすれ違っても1人いるかどうかです。

 

「ジョージア人はみんな日本人に興味を持っている」というわけではありません。

 

ほとんどの現地人は日本人だからといって特別な待遇はしません。

 

「特別な待遇」には、英語での接客を含みます。

 

ジョージア語もロシア語も使えずにこの国に来ている以上、言葉による不便は我々側に問題があります。

 

「ちゃんと接客してくれないから差別」ではなく、「私がジョージア語を喋れないからこちらの思い通りに行かない」というだけです。

 

少なくともこの国では接客業の採用に「英語」は必須ではありませんし、「外国人への過剰な接客」も要求されていません。

 

だから日本の「まるで奴隷のようなおもてなしの接客」を期待することのほうが間違っています。

 

ただ、一部の人は「自ら望んで」おもてなしをしてくれることがあります。

 

コンビニなどでもスタッフが「何欲しいの?カゴいる?」とサポートしてくれることもあります。

 

要は「人による」です。

 

ジョージアにはいろんな人がいます。

 

 

最後に

 

ジョージアは国も国民もほとんどが親ウクライナ派です。

 

日本を含む「西側諸国」同様、ウクライナが無事であってほしい、ウクライナの国民に怪我がなく平和が訪れて欲しいと強く願っています。

 

その一方、残念ながら「ロシア軍・プーチン大統領」と「ロシア人」を同一視してロシア人への悪感情を振りまいている過激派がいるのも事実です。

 

ネット上だけでなく、実際に宿やお店を利用させないという強硬な態度を取っている人も「極々少数ですが」実在します。

 

さらには過激派の一部にはロシア人だけでなく全ての外国人を毛嫌いする人まで出てきています。

 

繰り返しますが「極々一部」であり、全体的に見れば過激派は少数です。

 

対日本人の反応は、無関心派が最大派閥であり、次に親日派が多いという印象です。

 

少なくとも私は面と向かって差別をされたことはありません。

 

もちろんお酒に酔って暴言を吐いて回る人に「ゴーホームチャイナ」と言われたことはありますし、ニーハオと挨拶されたこともあります。

 

ただしお酒に酔っている人のクレイジーな言動が「ジョージアはこういうトコ」の参考例になるとは思っていませんし、ニーハオに関しては本文で説明した通り「アジア人に通じる可能性が高い挨拶」に過ぎず、日本人観光客様のおっしゃる「ニーハオ差別」の大半は自意識過剰だと思います。

 

※ニーハオと言いながら唾を吐きかけてきたり中指を立てたりしていたらそれは差別認定していいと思いますが、「ニヤニヤしていた」は友好的な笑顔の可能性があります。外国人の笑顔の種類を日本人の感覚で分類すると間違えることがあります

 

 

総合的に見て、2022年3月末時点のジョージアは平穏です。

 

 

 

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