ジョージア(グルジア)は地域によって特色が違います。
しかし、「小国」と呼ばれる国ではあるものの実際に移動するとなるとなかなかの距離があります。
たとえば首都トビリシからバトゥミまで、マルシュルートカ(乗り合いバス)を使うと7~8時間かかります。
しかもマルシュルートカはぎりぎりまで人を乗せようとするため、過酷です。
長距離移動は(ルートさえ存在しているのなら)鉄道がオススメです。
電車は2デッキタイプのものと1デッキタイプのものが走っていますが、特に2デッキタイプのものは新しく座席も広いのでオススメです。
マルシュルートカと違いトイレも完備されており、さらには自販機で水やコーラなども売られているので水分や糖分を補給することだってできます。
電車のチケット予約
ネット、街中のチケット屋さん、そして駅のカウンターで購入が可能です。
一番安いのは駅のカウンターで、街中のチケット屋さんとネットはそれぞれ若干の手数料がかかります。
たとえばバトゥミ-トビリシ間は駅のカウンターで購入すると25GEL(約1000円)ですが、ネットで購入すると28GEL前後(約1120円)かかります。
ですが、私はネットを強くオススメします。
ネット購入が優れている理由
座席指定ができるのが最大のメリットです。
もちろん駅のカウンターでもできなくはありませんが、スタッフの大半が英語も満足に喋れないため意思の疎通が困難です。
しかも、カウンターのスタッフは「隣の席が予約されていない窓側」など細かい指定は聞き入れてくれない人が多く、先頭車両から詰めるように席を販売しようとします。
ネット購入だと、その時点で埋まっている席が全て把握できますし、別の時間・別の日の便との比較もゆっくり行うことができます。
ネット購入の裏技・小技
私が利用する際に気付いた裏技・小技的なものを紹介します。
まず、ネット購入の「仕様」がこちらです
・ネット購入が可能なのは出発1時間前まで(誤差あり)
・座席予約は購入ページでキャンセルするとしばらくその座席は再予約ができない
・再予約できない座席は30分程度で回復する
この三つから、
・隣に人が来ない席を取りたいのなら出発ギリギリ1時間前に取ればいい
・うっかり席予約を間違えて隣の席を予約しなおすと間違えた方は30分程度取られない
といった方法が使えます。
ただし、「座席を間違える行為」はあきらかなマナー違反です。
個人的にオススメしたいのは
・二席購入する
です。
日本の電車と比べたら驚くほど安いですし、「隣に座らないでほしい」という自分の一方的な欲求を確実に満たそうと思うのならお金を払いましょう。
閑散期のように他にもたくさん席が空いているのなら「うっかり法」を使っても鉄道会社の損失にはなりませんが、オンシーズンの満席の可能性が高い時期にそれをやるのは非常識です。
寝台列車について
2020年から、全ての路線で寝台列車は運航していません。
新型コロナウイルスの影響だとされています。
早く復活するといいですよね。
最後に
ジョージアの長距離鉄道のネット予約についての紹介でした。
特にバックパッカーや外こもり・海外ノマドなど、時間をゆっくり使える人は「出発ギリギリに予約する」ことで隣に人がいない席を確保しやすいです。
オンシーズンで、さらに短期旅行等日程をズラすのが不可能だという方は空いていて欲しい座席の分も購入してしまいましょう。
マルシュルートカ(乗り合いバス)と違い、トイレがあり移動中に歩き回れるので快適です。
電車の路線がない場所でも、近くまで電車を使ってそこからマルシュルートカを利用するという選択も考えていいかもしれません。
なお、ジョージア国内にはセスナ機のような小型飛行機が飛んでいます。
たとえばトビリシから秘境・ウシュグリ村への入り口の街・メスティアまで90GEL(3600円)で行くことができます。
最安ルートであるマルシュルートカなら20GELから30GELなので3倍近い値段ではありますが、4000円もせずにセスナ(っぽい飛行機)に乗れることや、移動時間が2時間もかからないという点などが大きなメリットです。
天気が悪いとすぐに延期するというデメリットはありますが、空から見るジョージアも面白そうです。
なお、私はメスティア行きを何度か挑戦したものの連日雨や風で延期となり、スタッフ側が「もうダメだ。あと数日は飛べそうにない。料金を返すからマルシュとかを探してくれ」と根をあげました。
ウシュグリはとてもよかったので、また夏にでもセスナっぽい飛行機に挑戦予定です。