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ジョージア・トビリシでの新型コロナウイルス 日本人差別はある?入店拒否の真相とは

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コーカサス地方のジョージア(グルジア)は2019年まで外こもりにとって第二の聖地になりうる国として注目されていました。

 

私はこれまでも何度も滞在しており、今回は2019年の11月から滞在を続けています。

 

Twitterなどではジョージアに差別があると告発(?)している方がいましたので、現地に滞在している私から反論させていただきます。

 

 

 

新型コロナウイルスに関連する日本人に対する酷い差別はある?

 

ないです。

 

ジョージアに初めて感染者が出始めた頃、そして緊急事態宣言でほぼすべての経済活動が禁止された頃、そして感染者総数1000人以下、アクティブな感染者が100人前後という奇跡的な乗り切り方をした2020年7月現在に至るまで、物理的・精神的に不快になるような差別は受けませんでした。

 

もちろん、ゼロではありません。

 

酔っぱらったおじいさんや小さな子どもの中には「コロナ!」「ゴーホームチャイナ!」と叫んでくる人はごく少数存在します。

※子どもたちはそれが相手をどういう気持ちにさせるか理解しておらず、ただ仲間内の冗談の延長で言っているだけです

 

この程度の暴言は「海外との往来を完全に停止するほどの緊急事態」でありながらその国に滞在している以上、ある程度は仕方がないと思っています。

 

私自身は新型コロナウイルス発生前からジョージアに滞在しており、現地人が対岸の火事のような態度をしていた時期にもマスクをして外出回数も減らしてはいましたが、それをすれ違っただけの人が理解できるはずがありません。

 

すれ違った相手にしてみれば、「世界的パンデミック中に呑気に観光している中国人」に見えることでしょう。

※私は両親も祖父母も日本人ですが、欧米人にとっては日本人と中国人を区別できるほど二つの国民の外見的な違いはありません

 

 

入店拒否があった?

 

4月頃に、コンビニで入店拒否されたとツイートする日本人を見かけました。

 

ですがおそらくそれは日本人差別ではありません。

 

真相は「店舗内に滞在可能な人数に制限がかかった」だと思われます。

 

当時、ジョージア国内では緊急事態宣言が行われていました。

 

病院・薬局のほかに食料品店のみが営業を許可されていましたが、店舗内面積に対して入店できる人数が決められていました。

 

コンビニは店舗面積が小さいので客は1人しか入店できないケースが多かったです。

 

来客の多い店舗であれば外に1.5メートルから2メートル間隔で人が並んでいるのですが、コンビニなどの小規模なお店では人が並んでいないこともあるので気が付かなかったのでしょう。

※そのツイート主は事実を知って削除したのか、探しても見つけることができませんでした

 

 

店員からの差別はある?

 

ないです。

 

私は初めてジョージアへ訪れるより前に5チャンネル(当時は2チャンネルという名前でした)で「アジア人への根強い差別がある」という書き込みを見たのですが、実際に長期に渡りジョージアに滞在した結果、あの書き込みは現実と大きくかけ離れたものだと感じるようになりました。

 

お店で買い物をしていても、こちらから声をかけなくても「何か探してるの?」と手助けをしてくれることも多いです。

 

「どこから来たの?」と聞かれ日本人であることを伝えるとスタッフが集まってくることすらあります。

 

ロシア語やジョージア語で挨拶をすれば(それ以外何も喋れなくても)笑顔で接してくれるスタッフも大勢います。

 

 

5チャンネルの書き込みは、「ジョージアは旧ソ連圏の国なので社会主義的な対応(冷たい目であしらわれる)があるのでは」という思い込みから書き込んでいたのだと想像しています。

 

もしくは、日本レベルの神様扱いを望んでいた海外旅行初心者の方だったのかもしれません。

 

私個人としては、コンビニでもスーパーでも、そして外国人があまり使わなさそうなプロテイン屋さんや大衆食堂であっても、特別に自分だけ冷遇されたと感じたことはありません。

 

 

たしかに日本レベルの接客ではない

 

日本のようにへりくだった接客を受けることはほとんどありません。

 

もし「レジ打ちは椅子に座ってはならない」だとか「仕事中は雑談してはならない」といった思想を持っているのであれば、ジョージアの接客を受けて不快になるかもしれません。

 

そしてその不快感を「アジア人だから差別を受けた」と結論付けるかもしれません。

 

 

落ち着いて他の人への接客を見てください。

 

現地人相手であっても椅子から立ち上がりませんし、常連客以外が相手だとジョージア人同士でも雑談をしていません。

 

つまり言いたいのは彼ら彼女らには「アジア人だから」「日本人だから」という意識で態度を変えてはないということです。

 

 

最後に

 

ということで、ジョージアの首都・トビリシに新型コロナウイルス発生前から住んでいる私が現地の差別をレポートしました。

 

緊急事態宣言真っ最中は私も活動を自粛していたため、調査のサンプル数が少ないです。

 

そのため偶然にも私だけが日本人差別を受けなかったという可能性もあります。

 

ですが、コロナ前の2019年以前の現地人の態度や、緊急事態宣言後の対応などを見る限り日本人(アジア人)というだけで差別するような人はほとんどいませんでした。

 

差別されたというネットの書き込みはルールを知らず勘違いしているか、自分自身にも非がある(マスク着用義務を怠る・咳をしたり鼻水をたらしているのに観光をしているなど)ではないかと思います。

 

※緊急事態宣言が終了した2020年7月現在もショッピングモールや公共交通機関など人が集まる室内ではマスクの着用が義務付けられており、違反した場合は罰金が科せられます

 

 

 

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