ジョージア

東欧やジョージアはロシア語が話せないと暮らせない?現地語は必須?不要?

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悲しい出来事で多くの人に知られるようになったウクライナ。

 

そして私が住む、数年前にシュクメルリが話題になった国・ジョージア。

 

これらの国は旧ソ連国で、(特に年齢が高い人には)あまり英語が通じません。

 

 

これらの国は物価が安いことで話題になることがあります。

 

ジョージア料理は日本人が好む味のものが多いので「いつか行ってみたい」と思う人もいるでしょう。

 

ジョージアは外こもりや海外移住などの長期滞在の候補地として話に上がることもあります。

 

ただ、英語が通じないとなると生活できるか不安ですよね。

 

大丈夫です。

 

 

 

本当に英語は通じない?

 

日本人よりは通じます。

 

もちろん日本では多くの人が6年以上英語を勉強しているため、英単語や文法などの知識は持っている人が多いです。

 

おそらくペーパーテストであれば日本人もそれなりの結果が出るでしょう。

 

ただ、いきなり外国人が話しかけてスムーズに返事できる人はほとんどいません。

 

そんな日本と比べれば、ジョージアも(2019年以前の)ウクライナも英語が通じます。

 

特に若くてある程度裕福な家庭に育ち、反ロシア・親欧米の考え方を持っている人は語学学校に通って英語を学んでいます。

 

※高齢者は英語を喋れない人が多く、30代40代以上の方の中にも単語の羅列状態の人が多いです

 

※たとえば私がオデッサ(最近ではオデーサと表記しないと怒られるそうですね)に住んでいたころ、隣の部屋に住むおじさんにпривет(英訳:Hi)と声をかけたところ、10秒くらい唸った後にハローと返してきたことがあります

 

 

ロシア語は通じる?

 

通じるも何も、まず日本人で喋れる人がほとんどいないですね。

 

ジョージアも(2019年以前の)ウクライナも、ロシア語はほとんどの人が喋れます。

 

私はジョージアに長く住んでいますがほぼジョージア語を喋れず、挨拶とちょっとした単語しかわりません。

 

そのため、英語とジョージア語とロシア語を混ぜ合わせて喋っています。

 

現地の人たちはそんな文章でも瞬時に意味を理解できます。

 

どういう意味が分からないかもしれませんので「ジョージア語とロシア語が混在した文」を「日本語と英語が混在した文」にたとえてみます。

 

「ミーは明日ナインオックロックにアテンドの予定があるから6時にブレックファーストをトゥギャザーしようぜ」

 

こんな感じです。

 

日本語ネイティブなら辛うじて意味が分かりますよね。

 

ジョージア人やウクライナ人の大半はロシア語が混在しても上記の例と同じように理解してくれます。

 

※もちろん全員ではありません。こちらに好意的な人に限りますし、文脈やボディランゲージ・シチュエーションで理解してくれている部分もあります。

 

 

ロシア語が喋れないと生活できない?

 

「生活する」がどういう意味なのかによります。

 

現地で働くのなら、ロシア語(できれば現地語であるジョージア語やウクライナ語)はほぼ必須です。

 

あなたが「言葉が喋れない」というデメリットを遥かに上回るスキルを持っているのなら雇ってもらえるかもしれませんが、「日本人は真面目」というフワっとしたメリットしか提示できないのなら絶望的です。

 

※言うまでもありませんが、現地の日本人コミュニティ内で働くなどの方法ならば日本語のみでも可能です。そして「可能です」というのは「誰でもいつでも努力もせずに職に就ける」という意味ではありません

 

一方、旅行ならば何の問題もありません。

 

もちろん言葉の壁に多少は苦労するでしょうが、致命的な問題はまず起きないでしょう。

 

※当然ですが礼儀とマナーを守ってモラルのある行動をした場合に限ります。「旅の恥は掻き捨て」を自分から主張する傍若無人な人は東欧に限らず全ての国で嫌われます

 

 

外こもりや海外ノマドも旅行と同じでほぼ問題はありません。

 

中長期の宿(アパート)の手配がやや面倒ではありますが、スーパーやレストランなどの買い物は言葉が使えなくてもなんとかなります。

 

逆に、トラブルが発生した場合でも「相手も意思の疎通ができず困っているタイプのトラブル」ならスマホの翻訳機能を駆使して乗り切れますし、「相手が因縁をつけてくるタイプのトラブル」は多少現地の言葉が使えても「何言っているかわからない」と一蹴されるので言語ができても意味がありません。

 

 

喋れた方がいい

 

この手の話をすると必ず「いや喋れたほうが楽しいよ」と反論になっていない不思議なコメントが届きます。

 

私は「喋らないほうがいい」とは一言も言っていません。

 

「喋れなくてもなんとかなる」と言っているんです。

 

当然、喋れた方が楽しいに決まっています。

 

 

ついでに言えば「語彙も文法も完璧」でなくても、喋った方が楽しいし相手も好意的になります。

 

私はロシア語はキリル文字を発音できますし、日常会話なら2割程度理解できます。

 

ジョージア語は勉強中ですが、挨拶などの簡単な単語を知っていますし、ジョージア文字を見て発音することができます。

 

このレベルでも、普段仏頂面が多い現地人が笑顔になってくれますし、よく行くお店はスタッフが顔を覚えて喋りかけてくれるようになります。

 

※言うまでもありませんが全員ではありません

 

 

現地のヤンチャな兄ちゃんや物怖じしないローティーンの少年少女の中にはアジア人が珍しいのか「ニーハオ」と声をかけて来ることがあります。

 

※「ニーハオ」はアジア人の中で最も人口が多く話者の多い中国語の挨拶であり、差別用語ではありません

 

ニーハオと声を掛けられた際、ニーハオやハローと返すとそこでほとんどコミュニケーションが終わりますが、そこで現地語の挨拶(ジョージアならガマルジョバ、ウクライナならプリビエト)を返すとかなりの確率で満面の笑みで近寄ってきます。

 

話しかけてきた現地人に仲間がいる場合はぞろぞろと集まってくることもあります。

 

特に首都や観光地ではなく田舎に行くとその傾向は強くなります。

 

 

また、郊外などで胡散臭そうにこちらを見て来るおじいさんにカタコトで「ロシア語(ジョージア語・ウクライナ語)は話せますか?」と聞くと、驚いた表情とともにとても好意的な態度を取ってくれます。

 

ペラペラでなくても大丈夫です。

 

「駅はどこにありますか?」「スーパーはどこにありますか?」のような簡単な文を1つ覚えるだけでいいんです。

 

どうせこちらのイントネーションからカタコトであることはバレます。

 

うれしそうに身振り手振りで教えてくれます。

 

 

最後に

 

ジョージアや(2019年までの)ウクライナなど、旧ソ連圏の国は今でもロシア語話者がとても多く、英語よりロシア語のほうが圧倒的に通じます。

 

ただし、若い人の間では反ロシア・親欧米が主流になりつつあるため、ある程度裕福な人は語学学校で英語を学んでおり、特に20歳以下の子の中にはロシア語が全く分からず英語が流暢に喋れる子も出てきています。

 

現地で働くのなら英語がペラペラでも現地語かせめてロシア語が喋れないと厳しいです。

 

とはいえ、そもそも旧ソ連圏の国々は平均給料が恐ろしく低く、現地で働くのは日本人の金銭感覚からは厳しいでしょう。

 

ジョージアなどに長期滞在したいのなら、日本で働いて貯めたお金を持ち込むか、海外ノマドのようなネット経由でお金を稼ぐ方法をオススメします。

 

なお、私の言う海外ノマドは「ノートパソコンを片手におしゃれなかっふぇーでりんごのすてっかーをこれ見よがしにひけらかしながらYouTubeを見る」ではありません。

 

日本ではこの手の人がスタァヴァッコソォにたくさんいるそうですが、どうやって生計を立てているのか疑問です。

 

 

 

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