ジョージア

ジョージア、9月に入り新型コロナウイルス感染が爆発... 現地の様子は?日本人差別はある?

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トルコの東、ロシアの南西に位置するジョージア。

 

コーカサス地方ですが東欧と呼ばれることもある地域の国です。

 

ジョージアでは早期に中国からの直行便を就航禁止にするなどの対策により、これまで驚くほど感染者を抑え込んできました。

 

が、2020年8月からじわじわと感染者が増え始め、9月に入り1日あたりの感染発覚者が最大となりました。

 

こちらの画像はアメリカのジョンホプキンズ大学による統計です。

 

右下の新規感染発覚者が急激に増えているのがお分かりいただけるでしょうか。

 

 

 

大前提として

 

私は昨年2019年の11月からジョージアに滞在しています。

 

当時はまだ新型コロナウイルスがニュースになる前でした。

 

私はまだヨーロッパに飛び火する前の段階で感染が世界的に拡大する可能性を感じ、ホテルからアパートへと滞在場所を移動、自炊可能なキッチンのある部屋を確保しました。

 

以降、現在に至るまでほとんど外食をせず、マスク・手洗いなど対コロナにおいてできる限りの対策を講じています。

 

 

ジョージア人の様子

 

今回の新型コロナウイルスについて、ジョージア人は当初から「対岸の火事」扱いでした。

 

実際に感染者はとても少なく、累計で2000人を突破したのは9月に入ってからです。

 

感染者を抑えられた理由は、3月から5月頃までに非常事態宣言を行い、経済活動を停止して夜間の外出や都市間の移動も制限したからでしょう。

 

その後、非常事態宣言が解除されてからは「ジョージアでは新型コロナウイルスは終息した」と語る人が増え、公園や教会にも人が戻ってきました。

 

ジョージア人は(全員ではありませんが)欧米式の挨拶をします。

 

つまり、握手・ハグ・頬にキスなどをします。

 

また、多くの家庭では土足で部屋に上がります。

 

マスクをする習慣もなく、現在もスーパーマーケットを含む屋内施設や公共交通機関を利用する際にはマスクが義務付けられているものの、外を歩く際にはシュシュのように腕に巻き付けている姿が散見されます。

 

 

感染拡大しても生活スタイルは変わらず...

 

2020年9月に入り、明らかに感染は拡大しはじめています。

 

連日、1日あたりの「感染発覚者」が増えており、数日前まで300人程度だったアクティブな感染者は9月12日現在ジョージア全体で693人となっています。

 

亡くなった方は19人で、感染拡大に対して増えていないのが救いですが、今後さらに感染が拡大した場合、高齢の方が心配です。

 

にも関わらず、ジョージア人の生活スタイルはほぼ変わっていません。

 

私の住むアパートの中庭では夜遅くまで子どもたちがはしゃいでいますし、公園では相変わらずマスクをせずに大声で話したり、握手・ハグ・キスを繰り返しています。

 

 

アジア人への差別は?

 

日本にいる友人たちから「アジア人(日本人)差別がひどいんでしょう?」と聞かれます。

 

ですが、私自身は新型コロナウイルス発生時点からほとんど差別を受けていません。

 

私は観光をしておらず、必要最低限しか外出していないこともあり、会う人・すれ違う人のほとんどが知人ということも関係しているのでしょう。

 

今の状況でマスクもせずに鼻水をズルズルさせながら大声で外国語を喋って現地の人に無遠慮にスマホを向けて写真を撮るような行動を取れば反感を買うかもしれませんが、現地に溶け込むような生活スタイルであれば外見がアジア人というだけで差別はされません。

 

もちろん差別はゼロではありません。

 

酔っ払いのおじいさんから「中国人は国へ帰れ」と怒鳴られたことはあります。

 

※私は日本人です

 

ですがそれも10か月以上ジョージアにいて1度だけです。

 

 

ショップから追い出される?

 

ジョージアに滞在している日本人が「ショップから追い出される差別を受けた」とツイートしていたことがあります。

 

これを見た方は、「アジア人への差別がすごい国だ」と感じたことでしょう。

 

ですが、おそらくこれは非常事態宣言下の「店舗面積に対する入場規制」だと思われます。

 

コンビニクラスの小さいお店の場合、1度に入れるお客さんは1人か2人まででした。

 

ジョージア語またはロシア語がわからない人にとっては、突然スタッフから出ていけと言われたように感じることでしょう。

 

※上記のツイートをした方に確認を取りたかったのですが、削除してしまったのか見つけることができず真相は不明です

 

 

最後に

 

ジョージアで感染が拡大しています。

 

にもかかわらず、ジョージア人は生活様式を変えておらず、今後が心配です。

 

周辺各国が何万・何十万と感染者を出す中でわずか2000人前後に抑えてきたジョージアが今後どうなるのかまだわかりませんが、なんとか抑えて欲しいところです。

 

【追記】

10月に入り、感染は拡大の一途をたどっています。

 

9月に2000人だった累計感染者は8000人を超え、アクティブな感染者も3000人、亡くなった方も50人となってしまいました。

 

なんとか抑え込んで欲しいところですが、政府は4月に発令した「緊急事態宣言」の再発令をせず、国民も公園などでマスクをせず大声で喋っています。

 

今こそ緊急事態宣言が必要なときに感じますが、政府なぜか入国緩和に舵を切っています。

 

 

 

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