コーカサス地方のジョージア。
物価が安いことで世界一周中の若者たちや外こもり・海外ノマドに人気の国でした。
日本ではシュクメルリが流行ったことでも有名ですよね。
そんなジョージアは新型コロナウイルスの抑え込みもかなり好調でした。
※9月以降、感染が拡大しはじめています
私は新型コロナウイルス発生前からジョージアに滞在しているのですが、女性警察官に職務質問をされたので情報を共有したいと思います。
ウクライナの交通警察と違い、腐敗していない真っ当な職務の一環でした。
事の顛末
2020年9月9日、現地時間17:00。
リバティスクエアの近くにあるショッピングモールから帰る際に発生。
ショッピングモールを出てすぐに、後ろから「Excuse me」と英語で声をかけられました。
このエリアには物乞いや物売りがいるため、面倒だと思い無視して歩き去ろうとしたところ10メートルほど後ろから声をかけ続けられました。
しつこいと思いつつも振り返ると、そこにはPOLICEという文字の入ったベルトをしている女性警官が。
英語で身分証の提示を求められました。
パスポート不所持!スマホにもgoogle photoにも写真が見つからず...
ジョージアではパスポートの携帯は義務付けられていません。
そのため私は普段財布とスマホくらいしか持たず、ほぼ手ぶら状態で外を歩いていました。
「パスポートは家にあるんだけど...」と伝えると「写真でもいいわ」と言われました。
スマホに写真を撮った記憶はあるものの、それも1年以上前のもの。
google photoに残っているはずですが、遡っても見つかりませんでした。
探すのを諦めて「一緒に家に来てくれないか」と頼みますが、持ち場を離れられないようです。
どうやって切り抜けた?
なんと警察官がデータベースで検索をしてくれました。
どうやら警察は外国人のリストを所持しているようで、パスポート記載のローマ字でデータベースを検索するとパスポートの写真がヒットするようです。
パスポートの写真と現在の髪型が大きく違ったためやや不審がられましたが、生年月日と出身地を答えられたことで無事に解放されました。
用件は何だったのか
不法滞在かどうかの確認だったようです。
これは新型コロナウイルスとは無関係にいつもやっていることだそうです。
私は累計で数年近くジョージアにいますが、パスポートの提示を求められたのは2回目です。
非常にレアなケースではありますが、「そういうこともある」と認識していたほうがよさそうですね。
腐敗してない警察官
今回の女性警官だけでなく、1年前にはガタイの良い男性警察官にもパスポートの提示を求められました。
この2回だけですが、どちらも賄賂などを要求することはなく、日本から来たことがわかると温和な表情を浮かべて「楽しんでね」と送り出してくれます。
旧ソ連圏であるウクライナとは大きく違う対応です。
最後に
ジョージアで警察に職務質問をされたというお話でした。
リバティスクエア付近にいつも警察がいるわけではなく、パスポートチェックも頻繁にあるものではありません。
ですが余計な手間をかけないよう、スマホにパスポートの写真を保存したりコピーを持ち歩いていたほうがいいでしょう。
なお提示すべきページは顔写真と名前が記載されているページと入国時のスタンプが押してあるページです。
在ジョージア日本大使館の情報によると、現場で身元の確認が取れない場合は警察署への同行が求められる可能性もあるということです。
楽しいジョージア生活に悲しい思い出を作らないためにも、スマホでパスポートの写真を撮っておきましょう。
また、新型コロナウイルスの影響で本来のビザなし滞在期間の365日を超えても滞在が可能となっています。
※この特例は2021年6月30で終了します
ですが現場の警察官などは情報がいきわたっていない可能性もあります。
問題が起きた場合には在ジョージア日本大使館に助けを求めるのも有効です。
スマホに電話番号を登録しておくと万が一の時に安心です。