黒海に面した街、バトゥミ。
アジャリア自治共和国の首都です。
と言ってもよくわかりませんが、日本人的には「ジョージアの港町」です。
トルコと面しているので、バックパッカーなどは陸路で行き来するようですね。
バトゥミは急激に近代化が進んでおり、タワマンが立ち並んでいます。
外こもり・海外ノマドに興味がある方には「3万円台で住めるタワマンがある街」としても有名です。
観光地であるにもかかわらず(特に冬は)やたらと宿が安いバトゥミ。
「住」が満たされたら次は「食」ですね。
タワマンから歩いてすぐのレストランを紹介します。
観光スポットの多い港や旧市街付近のレストランをお探しの方はこちらもご覧ください。
値段は2021年12月のものです。
ジョージアは日本と異なり物価変動が大きく、値段が変わることがありますのでご注意ください。
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目次
アットホームな家族経営のレストラン
まず真っ先に紹介したいのが、「Mukhambazi」です。
3万円台のタワマンこと「Orbi City」から約1km、歩いても10分ちょっとです。
クブダリこそないものの、ハチャプリ・シュクメルリ・オーストリなど基本メニューは当然あります。
ちなみに、日本人旅行者に有名な「舟型で卵焼きがチーズの上に乗っているハチャプリ」はバトゥミを中心としたアジャリア地方のハチャプリです。
ですのでトビリシよりも安く、そして美味しいものが食べられます。
名称は「アジャルリ・ハチャプリ」です。
また、このレストランは飲み物(ジュース)の類が2GELとなっており、バトゥミのレストランの相場より3割ほど安いです。
※一般的なレストランは3GEL
このレストランのイチオシは「ハッシ」です。
ロシア語ではХаш、英語ではKhashと書きます。
このレストランのメニューは英語で「何が入っているか」が説明されているのですが、ハッシのみ説明がありません。
「食べればわかる」とでも言いたげです。
また、ハッシが苦手な方にオススメしたいのが「Мадам Бовари(英語表記:Madame Bovary」です。
「ボヴァリー夫人」という小説が由来のようです。
映画も公開されていますが、映画を見ただけではなぜこの料理の名前になっているのかはわかりませんでした。
料理の方のボヴァリー夫人は、ざっくり言えばキノコが多めのポテトグラタンです。
メニュー
朝食・ランチメニューが10ラリ前後のカフェレストラン
名前は「Black Cafe」です。
※バトゥミには「ブラック」という名前を含むレストランがたくさんありますが、漆黒とか闇といった中二病的な意味ではなく「黒海」の意味です
こちらも3万円のタワマン「Orbi City」から徒歩数分です。
9:30開店で朝食・ランチを食べることができます。
ただ、当然ながら一般的なメニューと比べて量が少ないです。
朝食はそれでいいかもしれませんが、昼をちゃんと食べたい人には物足りないでしょう。
こちらはランチの一番高いメニューです。
ちなみにマッシュポテトとカツレツにはソースがついていません。
ケチャップは有料ですがあったほうが美味しくたべられるでしょう。
メニュー
ウェイターがガチっぽいのにリーズナブルなレストラン
EDELVAISIと書いてエーデルワイスと読みます。
ウェイターが白シャツに黒ベストのガチっぽい服装をしており、白いテーブルクロスが引かれたテーブルにうやうやしくメニューを置かれます。
普段大衆食堂がメインの私としてはちょっと場違い感があります。
しかし、値段は意外にもリーズナブル。
ヒンカリはどの種類も1個あたり1GELを切っていますし、ハチャプリが9.5GELとなっており、むしろバトゥミの平均的な大衆食堂の値段より安いメニューが多いです。
※もちろんお高めの料理もあります
このレストランはハチャプリが「木のまな板」のようなお皿で来ます。
このタイプのハチャプリ(舟型はバトゥミエリア名物の「アジャルリ・ハチャプリ」のみ)は中央がチーズと卵の液状のため、食べ慣れていない方は大変なことになるでしょう。
アジャルリ・ハチャプリはバトゥミ地方が本場なのでどのお店でも提供しており、値段もとてもリーズナブルです(大衆食堂での相場は10GEL前後)。
※トビリシでは逆に他のハチャプリよりこの舟型ハチャプリが高い傾向があります
液状チーズをこぼさず食べる自信がない方はここでは避けた方がよさそうです。
個人的なオススメはオジャクリとヒンカリです。
オジャクリは豚・牛のどちらも美味しいです。
ヒンカリはチーズが至高です。
メニュー
あまりオススメできないウクライナ料理店
タワマンから見える池に面したウクライナ料理店「Ukrainochka Restaurant」。
グーグルマップやフェイスブックでは「平日ランチ」があるように見えますが、2021年12月時点ではなくなっています。
名前の「ウクライノチカ」は想像通りの「ウクライナの」といウクライナ語です。
ウクライナ料理のボルシチやキエフカツが食べられます。
※ロシア料理として有名なボルシチですが、ウクライナが発祥です
ウクライナに行けばプザタハタという大衆食堂で半額以下で食べられるため、「ウクライナには行けないけどどうしてもウクライナ料理が恋しい」という方以外にはあまりオススメできません。
ジョージアからウクライナは飛行機でも片道1万円程度ですし、ウクライナの物価もジョージアほどではないもののかなり安いので現地で食べることを強くオススメします。
※このレストランが美味しくないと言っているわけではありません
メニュー
最後に
私が住むタワマンを中心に歩いて行ける距離のレストランをピックアップしました。
バトゥミにはたくさんのレストランがあり、とてもではありませんが全てを網羅することはできません。
金銭的にはどれも1人当たり500円から1000円で十分お腹いっぱいになれます。
※メイン料理一品+飲み物で500円前後、サイドメニューやスープ類を2,3品追加してあまりの量に半泣きになりながら食べきって1000円です
ジョージアにはヒンカリという小籠包のような食べ物があり、こちらは1個あたり1GEL(35円)前後が相場です。
どんなクレイジーな高級レストランでも1個で10GELなんてことはありません。
ですのでとりあえず入店してメニューを見て、ちょっと高いなと思ったらヒンカリと飲み物だけ頼んで済ますというのも手です。
短期滞在なら今回紹介したレストラン(ウクライノチカを除く)に行けば大ハズレにはならないと思います。
中長期滞在なら、敢えて違うレストランに挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。