外こもりという生き方が持て囃されて久しいですね。
最近では外こもりという単語がネガティブになってきたことで海外ノマドと自称する人も増えていました。
どちらにせよ、彼らは物価の安い海外でのんびり暮らしてきた人たちです。
しかし2020年(正確には2019年11月末)に発生した感染症の世界的流行によって悲鳴を上げた外こもりは多かったようです。
今後、彼らがどうなっていくのかを予想してみます。
なお「彼ら」という表現をしていますが、一部私自身を含みます。
私自身、数年前からほとんど日本に帰らない生活を続けてきました。
2020年はジョージアという国で災害が収まるのを待っています。
臨時便で帰国することは可能ですが、ヨーロッパを経由しなくてはならず日本国内にウイルスを持ち込んでしまうというリスクがあるため災害が収まるまでは帰国しないつもりです。
変わる外こもりスタイル
まず、2020年の感染症以前に外こもりはスタイルを変化させています。
昔は日本でリゾートバイトや期間工などで短期に稼ぎ、そのお金を持ってタイなどの物価の安い国でその貯金を食いつぶしていくスタイルでした。
ですが誰もが気付く通り、このスタイルには致命的な欠点がありました。
それは年齢と共に稼げなくなるという事です。
短期バイトは肉体的に苦しくなり、年齢によって採用も難しくなっていくからです。
そして現在はネットで稼ぐのが主流となっています。
物価の安い国にもネット環境が整備されたことで、日本に帰ることなく半永久的に外こもりができるようになりました。
そしてこの新しい外こもりの人たちは旧型の外こもりと区別するために「海外ノマド」と自称するケースが増えています。
個人的には海外ノマドという呼称が恥ずかしいので自身のことを「外こもり」または「海外で引きこもり生活」と言っています。
大きく変わる2020年
感染症の世界的流行は外こもり(海外ノマド含む)の不安・危機感を高めることになりました。
物価の安い国で日本並みに医療が充実している場所はありません。
また、多くの場合外こもりは外国語が堪能なわけではなく海外で引きこもるだけなので意思の疎通にも問題があります。
今回初めて「海外で病気になった時の恐怖」を実感した人も多かったことでしょう。
外こもりは破滅するのか
今後経済的にも長期間停滞するのはほぼ確実です。
そうなると外こもりの生活は破綻するかもしれません。
ただ、私はむしろ逆に外こもりが増えるような気がしています。
もちろん、経済が停滞すれば短期バイトの働き口が少なくなるため日本で稼いで海外に出るというパターンは難しくなるかもしれません。
ですが、その一方でテレワークは増えました。
今後、それを発展させてネットで受注する仕事が増える可能性は十分考えられます。
ネットさえ繋がっていれば仕事ができるということは、海外ノマドができるということです。
経済が停滞し収入が減るのであれば、なおのこと物価の安い国に逃げる人は増えるはずです。
海外も物価が高くなるのでは?
一部では外こもりの聖地と呼ばれていた国々の物価が急上昇するのではという予想をしている人がいます。
実際、タイと同レベルの物価の安さを誇るジョージアでも、ニュースなどで「物価が上がる」「政府はそれを避けるためにあらゆる手を尽くす」などと報道されています。
ただし2020年5月、コロナ禍の真っ最中のジョージアで特に大きく値上がりしたものはありません。
外こもりに適した国々の多くは収入を観光に頼っている側面があります。
世界的に経済が滞れば観光客も減ります。
客が減った状態で物価を上げたら現地の人たちが生きていけなくなります。
病気への不安は?
今回のように世界的な感染症が大流行した場合、どうなるのか。
この点については解消するのは難しいです。
日本はなんだかんだ言っても先進国ですし、医療も高レベルです。
私は「ドミトリーに泊まらない」「日本語通訳費用を負担してくれる海外旅行保険に加入する」を軸に考えています。
海外旅行保険は保険会社によって補償が違います。
私が選んだ保険会社は通訳費用も補償内容に含まれており、今回の新型コロナウイルスでの入院費用もカバーしています。
ただし、入院できたとしても日本のような高度な医療レベルではないので不安は残ります。
最後に
ということで2020年以降の外こもり事情を予想してみました。
私自身、現在もジョージアで外こもり真っ最中です。
アパートを借り、近所のスーパーで食材を購入して自炊をする日々です。
※買い出し以外での外出はほぼゼロ、もちろん外出時はマスク着用です
感染症が完全に終息しきったら日本に一度帰るかもしれませんが、日本に長期滞在する予定はありません。
ネットが存在する限り、外こもりは続けていきたいと考えています。