ジョージアの北西の街(村?)メスティア。
ここはウシュグリへの経由地として有名ですが、ただの中継地点ではありません。
メスティアにもウシュグリ名物「復讐の塔」がありますし、目の前の山へのトレッキングも可能です。
今回は北の山を入ったところにあるチャラアディ氷河へと行ってきました。
出掛けたのは12月初旬。
紅葉も終わり1週間前には雪も降っていたある晴れた日にトライしました。
結論だけ言うと、「冬はガイドがいても危険だった」です。
ルートがわかるアプリを紹介しますが、やめたほうがいいです。
目次
チャラアディ氷河へのルート表示アプリ
使えるアプリはMaps.meです。
このアプリは山トレッキングのルートも表示されますし、電波がなくても現在位置が表示できます。
Android派もiPhone派も地図アプリはgoogle mapを使う人が多いかもしれません。
ですが、チャラアディ氷河のような車が入れない道は表示されません。
さらにルートの途中から電波が入らなくなります。
分かれ道はほとんどないですが、万が一ルートを外れた場合に現在地のわからないgoogle mapは遭難の危険もあります。
Maps.meを使いましょう
実際のルート 全徒歩or自転車+徒歩orタクシー+徒歩
チャラアディ氷河に行く場合、主に3つの方法が考えられます。
1つはメスティア中心地から全てを徒歩で行くパターン。
2つめは自転車をレンタルして山に入ってからは徒歩のパターン。
3つ目はタクシーをレンタルして山を徒歩で進むパターン。
個人的にオススメは自転車。
タクシーは徒歩ルートと氷河での鑑賞時間の間待っていてもらうとかなりの額になります。
※相場が不明ですが、私は往復+待ち時間2時間で150GELを提示されました
山に入るまでのルートも絶景が続きますが、山道に入るまで片道10km近くあるので帰りのめんどくささや時間を考えると自転車一択です。
街から山の入り口までのルート
山の入り口(地図の旗が立っている地点)にはカフェがあります。
Maps.meでは川の右に表示されていますが、現在は川の左側に移動しているようでした。
車や自転車で行けるのはこのカフェがある地点の川の手前まで。
ここはダムがあります。
川を渡るにはこの吊り橋です。
揺れる上に、途中床が抜けていたりナナメになっていたりするので高所恐怖症の方は注意が必要です。
氷河にトレッキングしようなんていう方が高所恐怖症だとは思いにくいですが、この後のルートにも崖のギリギリを通ったりするのでつり橋で恐怖を感じる方はここで諦めた方が無難です。
カフェから氷河へのトレッキング
ここから山の中を進みます。
吊り橋を越えたら目の前の看板に従って林の中へ進みます。
カフェ地点から氷河へのルートは、林→岩場となります。
途中からは川の横を並走する形になります。
川の水による気温の低下に気を付けてください。
また、柵がないため滑ったら川に落ちてしまうという命のリスクがあります。
※この川は氷河からのものなので、夏でも異常に冷たいです
冬は川のしぶきが凍ってこんな感じになります。
氷河付近の画像
この岩は山の上から転がり落ちてきているものです。
この地点でかなり危険な場所であることを忘れないようにしてください。
なお、現地のガイドは日本人の感覚と違うため、OKOKと言いながらぐいぐい進んでいきます。
雪で覆われていますが、よく見ると凍った小川の上に雪が積もっている場所もあるのでうっかり踏んで落ちないようにしましょう。
※かなり厚く氷が張っているので簡単には割れないようです
危機感がなさそうにぐいぐい進んだガイドが「ここまでだ」と言った地点がココ。
Maps.meで確認したところ、「キャンプ地」の手前のようでした。
時折「ゴゴゴゴ」「ペキペキペキ」という氷河が割れる音も響いており、この先の岩場を登るのは「氷河初心者」の私でも危ないことがわかりました。
ただ、Maps.meのルートではまだ途中なのでガイドがいなかったら進んでしまったかもしれません。
ガイドは重要です。
※私はガイドにカフェまでの車移動もつけて200GEL払っています。前日に林の途中まで全ルート徒歩をソロで挑戦し、諦めて帰ったところで宿のオーナーから紹介してもらいました
最後に
メスティアのチャラアディ氷河を紹介しました。
冬はルート上に危険な場所がたくさんあるのでガイドが必須です。
ガイドは自転車か車になりますので、値段はそこそこ張ります。
私は夏のチャラアディ氷河は未経験ですが、「どこまで進んでいいか」という判断をできない人はガイドがいた方がいいと思います。
無茶をせず安全にトレッキングを楽しみましょう。