ジョージアは物価が安く、ビザなしでも長期滞在が可能な国です。
そのため、外こもり・海外ノマドに注目されています。
新型コロナウイルスの最中でもジョージアは入国制限がかなり緩く、ヨーロッパなどから多くの外国人がやってきています。
そんな中、私のもとにも「ジョージアでの外こもりへの不安」のお問合せが来ています。
私はツアー会社でも親善大使でもないので、あくまでジョージアが好きな一個人としてしかお答えできませんが、よくある質問である「食」に関しての私なりの答えを紹介させていただきます。
目次
食事の重要性はどのくらい?
あなたは食事にどのくらいのウエイトを置いていますか?
「これが食べられないと辛い」という食べ物はありますか?
日本人はよく海外の長期滞在で「食事があわなくて辛い」とか「日本食が恋しい」と嘆いています。
もちろんこれは一部の人であり、「食事に強い欲求がない」という人は敢えて言葉を発さないため「どのくらいの比率で食事に困っているのか」は見えてきません。
※なお「食事に強い欲求がない」タイプと「現地の食事が大好き」な人は別物です
あなた自身が海外に(ジョージアに)行くのであれば、自分がどのタイプなのかを理解した上で現地の食事事情を調べる必要があります。
もし「日本食」の中で特に「これは外せない」という料理が存在するのなら、それが食べられるレストランがあるか、自炊でそれを作ることができるかなどを調べておきましょう。
日本食はある?
日本食屋さんもありますし、お寿司やラーメンは食べることができます。
もちろん、日本の「料亭」や「回らないお寿司屋さん」には劣ります。
「食べログ星xx以上のラーメン屋さん」もありませんし、カップラーメンや袋麺は味が数段劣ります。
そのため、レストランやインスタントで「日本と同レベル」を求めるのであれば残念ながらジョージアは諦めなくてはならないでしょう。
自炊ができるなら
ジョージアでは、普通のスーパーでも醤油が手に入ります。
もちろん日本の最高峰「キッコーマン醤油」と比べたら数段味は落ちますが、醤油の味はします。
また、一部のスーパーには「みりん風調味料」が存在します。
醤油とみりん風調味料があれば、和風の味は再現できるでしょう。
野菜は異様に安く、1kgで100円前後のものが多いです。
※もちろん時期や産地によって質も値段も上下します
ジョージアでのレアな日本食材
一般的な日本の家庭料理に使う食材の中で、ジョージアで滅多に手に入らないのは「味噌」です。
首都のトビリシや第二の都市バトゥミなどの大きな都市にも「日本食材店」がなく、アジア食材店では中国の食材がメインとなっています。
中国人が経営する食材店にもお邪魔してみたことがありますが、味噌は扱っていないとのことでした。
もちろん私はジョージア国内の全ての食材店をチェックしたわけではありませんし、時期によって一時的に入荷することがないとまでは言えません。
実際、過去にジョージアに来ていた日本人がブログで味噌を売っているお店を紹介していたこともあります。
※そのお店は今も存在しますが、2021年夏に訪れた時には味噌は扱っていませんでした
日本食レストランには味噌ラーメンは存在しますが、味噌煮込みうどんは食べられません。
味噌汁を扱っているレストランもかなり限られていますし、単品で500円近くすることもあります。
※ジョージアでの大衆食堂でのメイン料理の相場は300円ほどです
味噌を使った料理がどうしても食べたい方は、日本から個別で輸入する必要があるでしょう。
※質を問わなければ、アメリカからの輸入の方が配送料が安くなります。味噌単品なら1kgしないはずなので送料は1000円以下になるはずです
その他、手に入らない「日本でよく食べられているもの」
もやし・納豆・豆腐・わかめなども手に入りにくいです。
カレー粉末は手に入りますが、日本のカレールーは手に入りません。
レストランでもインドカレー(バターチキンカレーなど)は食べられますが、日本のカレーライスはとてもレアです。
ついでに言えばハヤシライス・ビーフシチューも「日本のタイプのもの」は手に入りません。
※かなり違うものになってしまいますがジョージア版ビーフシチューに「オーストリ」という料理が存在します
私はあまり食にこだわりがないタイプで自炊も偏ったものしか作らないため、これ以外にも「あれがない!」というものがあるかもしれません。
もしあなたがジョージアに興味があり、「この食材は手に入るだろうか」と不安になっているのなら当記事のコメント欄で聞いていただければできる範囲で調べてきます。
実際にジョージアでどんなものを食べているの?
私自身がジョージアでよく食べているものを紹介していきます。
ジョージア料理
普段はジョージア料理がメインです。
日本でも話題になったことがあるシュクメルリや、「ジョージアと言えば」というほど有名なハチャプリ、辛いビーフシチューの「オーストリ」などがジョージア料理の中でも特に美味しいです。
小籠包のような外見のヒンカリは中の具材にバリエーションが多く、肉系は当然美味しいですが以外にもキノコが絶品です。
北西地域ではグブダリという肉肉しいパン料理も美味しいです。
バトゥミではボヴァリー夫人というグラタンが美味しいです。
また、ジョージア料理というよりジョージア近辺の東欧から中東までで広く食べられているシャワルマも絶品です。
シャワルマはトルコでは「ケバブ」と呼ばれています。
ジョージアのシャワルマは「ラップ」タイプです。
サイズが大きく食べ応えがありますが、ジョージアのシャワルマは小ぶりのしし唐が大量に入っているのがデフォルトです。
かなり辛いので苦手な方は抜いてもらいましょう。
日本が恋しい時のファストフード
日本食ではありませんが、日本が恋しくなった時に「日本でもよく食べていたもの」が食べたくなることがあります。
そんなときに私が良く食べるのは、「ケンタッキー・フライド・チキン」です。
ケンタとかKFCとか呼ばれるアレです。
人によってはマクドナルドも選択肢に入るかもしれません。
なおジョージアには牛丼屋さんとスターバックスはありません。
日本食
寿司レストランは多く、スーパーなどでも寿司パックが売られていたりテイクアウト専門の寿司屋さんもあったりします。
ただ、値段はやや高く味はかなり落ちます。
私は「sushito」というブリトーのお寿司バージョンをたまに食べます。
酢飯と海苔と醤油とワサビが美味しいです。
※私はバカ舌です
ラーメンについては、私自身が元々日本でラーメン屋さんに行くタイプではないためあまり食べていません。
「WOK」という名前が付いたお店ではチャーハンや焼きそばなどが食べられます。
ただし焼きそばはパスタを炒めたものだったり、大味でいわゆる「大学生が腹を満たすために作った料理」くらいの質です。
日本から来たばかりで食べても美味しくはないでしょう。
自炊
ジョージアの家庭には基本的に「炊飯器」はありません。
ホテルには当然ありませんし、AirBnBで借りた「家電付き」の家にも置いていないと思ってください。
それでも白米が食べたいのなら、自分で炊飯器を買うかフライパンで炊くしかありません。
焦げ付かないフライパンならば意外に簡単に炊けるので試してみてください。
私は白米を炊くことが多く、おかずには「からあげ」や「チキン南蛮」をよく作ります。
※私はバカ舌なのでこの手のはっきりした味の揚げ物とご飯の組み合わせが好きです
その他、野菜が安いのでトマトや白菜を使った鍋(スープ?)もよく作ります。
最後に
ジョージアで長期滞在するのであれば、「味噌」だけは注意が必要です。
現地では手に入らないと思った方がいいでしょう。
もしスーパーで売っているのを見かけたら、「また次来た時でいいか」と言わず必ず買って置きましょう。
あとよろしければコメント欄等で私にもお店を教えていただけるとうれしいです。
※トビリシでなく別の都市での情報もお待ちしています
これからジョージアに来るという場合であれば、味噌をスーツケースの隙間に入れてもいいかもしれません。
自炊は全くしないという方には100円均一などで手に入る味噌汁の素がオススメです。
料理ができない方であっても、フライパンでご飯を炊くのだけは出来るようになった方がいいかもしれません。
日本ではパンがメインだという人でも海外に出て白米が恋しくなることが多いです。
ご飯さえ炊ければ、ジョージアの味の濃い料理をテイクアウトしておかずにすることができますよ。