シュクメルリで日本人への知名度が若干上がった国、ジョージア。
物価が安く、ビザなしで滞在できる期間が世界一長いことで外こもりや海外移住をスタートさせたい人に話題の国です。
平均月収は5万円と言われていたこともあります。
※ジョージア人はほとんどが家族と同居、さらに持ち家なので家賃がほぼかからないので我々が5万円で生活できるということではありません
そんな国ですが、実はマクドナルドが高いです。
双方に存在するメニュー、「ビックマックセット」は日本より高いです。
ビックマックセットは日本より高い
値段はなんと18.45GELです。
調査したのは2022年4月18日です。
この日の為替レートは1GEL41.28円です。
この為替レートそのままに両替ができたと仮定しても、18.45GELは761円です。
ちなみに、ジョージアに日本人はほとんど来ないため日本円の両替はレートが悪く、日本国内でも両替できる場所は限られています。
デビットカード・クレジットカードももちろん上記の為替レートより悪いです。
日本のビックマックセットはクーポンやセール期間を除いた通常価格が690円だそうですね。
ということで、ジョージアのビックマックセットは日本より70円も高いということになります。
つまりジョージアは日本より物価が高い!?
ネットではおフランスのマクドナルドが2000円以上したという話題が極々一部で盛り上がっています。
個人的には同じメニューで比較せず、ただ「2000円を超えた」という点だけにフォーカスしていることに違和感があります。
ちなみにジョージアにも2000円を超える「ダブルビックマックセット」が存在します。
※ビックマックが2個、ポテトも2個、ドリンクも2個というカップルセットです
マクドナルドの値段だけで物価が確定するのであれば、ビックマックセットの比較によりジョージアも日本より高いことになりますね。
もちろん、実際にはジョージアのほうが物価は安いです。
たとえば、安宿はドミトリーなら500円、個室でも質を問わなければ1500円程度ならいくつも見つかります。
2000円台まで出せるならかなり快適な宿に暮らせるでしょう。
アパートも直接契約なら2LDKでも4万円以下ですし、AirBnBでも首都トビリシで3万円台~4万円台の個室を借りることができます。
食事に関しても、野菜・果物の大半は1kg100円前後、肉はそこまで安くはありませんが、日本の特売スーパーと同程度かそれより安いです。
味噌やソースといった日本の調味料は手に入りにくいため、それらを使った食べ物が食べたいのならやや値段はかかります。
旧ソ連圏だから西側のファストフードは高い!?
ジョージアは旧ソ連の構成国でした。
「だからアメリカ合衆国のファストフードは高い」と、したり顔で言うのはまだ早いです。
ケンタッキー・フライドチキンは安いです。
手羽元・手羽先などのフライドチキンが18本入った「バスケット」の値段は20.70GELです。
上記のビックマックセットと同じレートで計算すると、値段は854円です。
一つ一つのチキンが小ぶりではありますが、一人で食べるのが不可能な量で1000円しない安さです。
その他、ウェンディーズではピザが700円以下で食べられたりもします。
ちなみにウェンディーズは600円でダブルチーズバーガーとハンバーガー、ポテト、飲み物というセットがあったりもします。
ということで「西側のファストフードが高い」のではなく「マクドナルドだけが高い」と言っていいでしょう。
レストランは総じて安い
シュクメルリは小ぶりなチキンが丸々入って20GEL前後です。
ちなみにこれは一人前ではなく、大の大人でも3人程度で食べます。
基本的にジョージアは「一人で外食する」という想定をしていないお店が多く、どれもサイズが大きいです。
複数人で食事をするのなら、一人当たり300円前後で済みます。
しかもその価格帯での選択肢はとても多いです。
最後に
ということで、ジョージアはマクドナルドこそ日本より高いですが、物価は安いです。
ケンタッキーやウェンディーズなどの「西側の」ファストフードも大半は安いです。
さらに現地の料理であるシュクメルリやハチャプリ、ヒンカリといったジョージア料理はどれも日本人の舌に合う味で値段もお手頃です。
ただ、2022年夏頃からパンを含む小麦粉系の料理は値上がりの可能性があります。
ジョージアは小麦粉の使用量がとても多く、大半をロシアとウクライナに頼っています。
4月時点で小麦粉の値段は20%ほど値上がりしているとのこと。
まだパンやレストランは値上がりしていませんが、今後しばらくは値上がりするでしょう。