ジョージア(グルジア)という国は、長期滞在に向く国です。
以前から外こもりや海外ノマド、そして世界一周中のバックパッカーに人気の国です。
日本でも過去にシュクメルリというジョージア料理が話題になったことで、海外に興味がない方にもほんのちょっとだけ知られる国になりました。
もしあなたが短期でジョージアに旅行してみたいと思うのなら、少なくとも春休みは辞めた方がいいです。
ジョージアに春に来てはいけない理由
ジョージアにも日本同様四季がありますが、桜が咲き乱れる日本と異なりジョージアの春は観光に向いていません。
理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、雨が降りやすいという点です。
「雨季」というほどではありませんが、ジョージアの春は1年で最も雨が降りやすい時期です。
スコールのように突然豪雨になったりします。
その一方、日本と異なりビニール傘がどこでも手に入るわけではありません。
ジョージアに限らず、海外旅行は外を歩き回ることが多いはず。
雨が降ったら外の移動が大変です。
春が旅行向きでないもう一つの理由は、気温です。
3月頭から4月下旬まで、気温がとても大きく変動します。
日中は25度を超えたと思ったら、その翌日には10度前後になったりもします。
短期旅行では荷物に制限があり、現地で衣類を購入するにしても持って帰るのが難しいです。
コートが必要な日と半袖で十分な日が混在する春は短期旅行には向いていません。
夏にも来てはいけない
もしあなたが格安旅行をしようとしているのなら、夏もダメです。
ジョージアには安宿がたくさんあります。
ドミトリー(タコ部屋)ならば1日500円前後というとんでもない安さですし、個室でも2000円以下がたくさんあります。
しかし、この金額の宿はエアコンが存在しないか、白い機械は存在するものの動かない、動いたとしても温かい風が送られてくるだけということが多いです。
ジョージアの首都・トビリシは北緯41.43、日本で言えば青森よりも北にあります。
ですが夏はとにかく暑いです。
室内にいてもとめどなく汗が流れてきます。
昭和を生きた方なら気合で乗り切れると言うかもしれませんが、慣れない旅先で熱中症になったらせっかくの楽しい旅行が台無しです。
夏に来るのなら、それなりの宿に泊まりましょう。
ただし、観光のために外に出ると異常に暑いということを忘れないでください。
ジョージアの夏は湿度こそ高くなりませんが、日差しが強く肌がチリチリと焼けます。
日焼け止めクリームに関しても、直接肌に塗るため海外の製品より日本人向けの日本で販売されている製品を持ってきてください。
冬も来てはいけない
冬は単純に寒いです。
夏同様、安宿の中には暖房がないところもあります。
とくにドミトリーは「自分が外出するなら部屋がどうなろうが関係ない」と考える人が多いためドアを開け放つ人間が多いです。
ちなみに、大衆食堂などでも平気でドアを開け放って出て行く人が多いので入り口付近のテーブルは避けた方がいいです。
もし冬に来るのであれば、ユニクロの極暖などの暖かくて薄い服を用意しましょう。
最後に
ということで、ジョージアは春も夏も冬もデメリットが多く短期旅行に不向きです。
とはいえ、秋は秋で日本人的に連休がないのでジョージアに来るのが難しいです。
物価の安さを堪能したいわけでないのなら(それなりに宿にお金をかけるのであれば)、オススメは夏です。
外は暑いですが、湿気がなくカラっとした日差しなので自然の観光には適しています。
冬もちゃんと防寒着を用意して暖房が動く宿を確保できればいいのですが、ジョージアの冬は「旧ソ連」感が強くやや物悲しい雰囲気に包まれます。
「それが見たい」という人であればオススメできますが、そうでないのなら別の時期がいいでしょう。
春のやはり雨と気温の変動幅はいかんともしがたいです。
短期旅行では対処しきれないのでオススメできません。