ジョージア料理。
日本で最も有名なのはシュクメルリでしょうか。
旅人の間ではハチャプリというチーズパンも有名で、ジョージアにいる日本人にはオーストリというちょっと辛いビーフシチューも人気です。
個人的には西側(正確には北西側のスヴァネティ地方)のクブダリも好きです。
このように、ジョージア料理は日本人の舌に合うメニューが豊富です。
だから日本人インフルエンサーはこぞって「ジョージア料理最高!美味しい!!」と絶賛しています。
が、現地に住む私としては改善してもらいたいことがあるんです。
それは・・・
ジョージア料理のここが嫌い1「温度」
ジョージア料理に限らず、食べ物は熱いものは熱く冷たいものは冷たい状態で食べるのが最も美味しい食べ方ですよね。
たとえばラーメンや鍋料理は熱々がいいですし、ビールやジュースはキンキンに冷えているほうがいいです。
しかし、ジョージアのレストランではこのあたりが徹底されていません。
もちろん出来立てのものは熱々なのですが、注文してから作り出す料理以外は常温で提供されることが多いです。
客が多いレストランにありがちなのが、多めに作って放置しているケース。
シュクメルリなんかはヌルいと美味しくないどころかちょっと気持ち悪いです。
ジョージア料理のここが嫌い2「提供速度」
注文してから作る場合、料理が出てくるのが遅いです。
もちろん手間暇がかかる料理なので仕方がないとは思います。
冷凍をチンするだけでレストランと名乗っているどこぞのファストフード店よりずっとマシです。
ただ、私が嫌だなと思うのはそこではありません。
嫌なのは「出来た順に持ってくる」という点です。
これだけ言っても伝わらないかもしれませんね。
簡単に言うと、メイン料理とパンとサラダがすさまじい間隔を空けて運ばれてくるんです。
ほとんどのレストランでは、飲み物とパンが最初に来ます。
そしてその次にサラダが来ます。
場合によってはドレッシング(ソース)が10分ほど遅れてやってくることもあります。
そしてサラダを食べ終えてパンを見つめていると、やっとスープが来ます。
ちなみにジョージアのスープは濃厚なものが多く、パンが進みます。
スープを飲み干し、パンを平らげた後に「あれ?注文通ってないのかな?」と不安になった頃にメインディッシュがやってきます。
すでにパンは食べ終えた後なので肉料理を単品でいただくことになります。
そして「よし、そろそろ会計でもするか」と立ち上がろうとした頃になってサイドディッシュのフレンチフライがやってきます。
・・・と、こんな感じです。
食事は時間が空くと満腹中枢が満たされてしまいます。
ただでさえ一人で食べることを想定しておらず量が多い傾向のあるジョージア料理がこのように時間を空けて運ばれてくると、終盤には苦痛を感じながら胃に押し込むか、ビニール袋に入れて持って帰るしかなくなります。
最後に
ジョージア料理そのものはとても美味しいです。
だからたくさん食べたいです。
ですが現地のレストランでは温度管理ができていなかったり、同時に出てこなかったりすることがあまりにも多いです。
全品が揃うまで待っていてはスープがヌルくなりますし、ハチャプリはチーズが固まって残念なことになります。
実は私は常連になったレストランで「同時に持ってこれないか」と頼んだことがあるのですが、意味がわからないようで「料理にかかる時間が違う」と反論されました。
「いや、だから完成する時間を合わせるために作り始める時間を変えてよ」と言ったのですが、明らかに不機嫌になった上に結果的にいつも通りのズレた時間に提供されました。
たぶんジョージアでは同時に提供するという概念そのものがないのでしょう。
※私は常連になった一店舗でしか試していません。もう少し質の高いレストランなら理解してくれるかもしれません