ジョージア

2022年ジョージアへの旅行はできる?対ロシア問題は?現地の様子を紹介します。

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2022年2月末、ロシアは全世界が驚く愚行を犯しました。

 

ウクライナの必死の抵抗が続いています。

 

さらに言えば、新型コロナウイルスも終息しているわけではありません。

 

 

そしてジョージアはウクライナ同様、対ロシアの問題を抱えている国でもあります。

 

この状況では「ジョージアに旅行をするべきではない」と感じる人も多いでしょう。

 

では実際の現地はどうなのでしょうか。

 

現地に住む私の「見える範囲」をレポートします。

 

 

 

渡航中止勧告

 

まず第一に、日本の外務省による海外安全ホームページによるとジョージア全域に「渡航中止勧告」が出ています。

 

レベル3で、最上級の一つ手前のレベルです。

 

ジョージアはジョージア語>ロシア語>英語の順に通じやすいです。

 

日本語の通じる病院はないと思ってください。

 

 

なお、紛争などに関する危険情報に関してはレベル1の「十分注意」となっています。

 

 

旅行に関しては、自分の身を自分で守れる人が自分の判断で決定してください。

 

当記事は現地在住の日本語話者が現地の様子をレポートしているだけであり、旅行を強要する意図は微塵もありません。

 

「旅行できるか?」という問いの答えは「理論上という意味ならばできる」ですが、渡航中止勧告が出ている以上「今がチャンス」とは口が裂けても言えません。

 

 

実はジョージアへの旅行者数は戻りつつある

 

私が住んでいるのは、バトゥミにあるホテル機能もあるタワマンです。

 

私自身はこのタワマンに去年引っ越してきて長期契約をしていますが、隣の部屋を含むほとんどの部屋は1泊数千円の(ジョージア国内では)中級クラスのホテルとなっています。

 

私は数日に一度、食材を調達するために外に出るのですが、毎回入り口のレセプションにはキャリーケースを持った旅行者がいます。

 

ウクライナからの難民ではなく、ヨーロッパ系の旅行者のようです。

 

また、中東やアジア系の風貌の方々もまれに見かけます。

 

少なくとも、私の住むタワマンのホテル部門は活況のようです。

 

 

2022年2月の速報値

 

ジョージアの観光局によると、2022年2月にジョージアに来た外国人観光客は137,148人でした。

 

昨年2月と比較すると282%となっており、3倍近い観光客が訪れたことになります。

 

※ただし2021年は新型コロナウイルス真っただ中です。パンデミック前と比較するとまだ半分程度しか回復していません

 

内訳としては隣国であるトルコ人が最も多く3万人に迫る人数で、次いでロシア人も2万人を超えています。

 

 

宿の空き

 

ジョージアは国としてウクライナの難民を受け入れると表明しています。

 

また、AirBnBは世界中でウクライナ難民への宿を提供する意志を示しており、オーナーにも(可能であれば)無料で提供して欲しいという呼びかけをしています。

 

ですが、少なくとも2022年3月上旬時点ではウクライナ難民が押し寄せている状況にはなく、安宿から中級クラスまで空き室が目立っています。

 

上述の通り、ジョージアへの観光客はまだパンデミック前に戻っておらず、ホテルなどの観光業は苦しい状況が続いています。

 

ですので「宿がなくて高騰する」などの事態にはならないと思います。

 

私の予想は大きくはずれました。

 

4月あたりから安宿が目に見えて減っています。

 

特に個室は1000円以下は存在しなくなったと考えていいでしょう。

 

AirBnBでも月2万円台は皆無です。

 

特に「オーナーが別の場所に住んでおり、キッチンとシャワー・トイレがプライベート」という一人用のアパート・マンションは安値圏でも4万円は覚悟した方がいいでしょう。

 

 

物価

 

小麦粉など、一部についてロシアから輸入しているものがありますが、少なくとも数か月は値上げをせずに済むように対策が講じられていると発表がありました。

 

ジョージアは新型コロナウイルス発生中も食材などに大きな物価の変動は見られませんでした。

 

レストランやファストフードはここ数年で2割から3割程度値上がりしていますが、現地の人たちも食べる大衆食堂やスーパーの食材が高騰することはなさそうです。

 

 

新型コロナウイルス

 

入国に関しては状況が変化する可能性があるため公的機関を必ず確認して欲しいのですが、これまで通りであれば72時間以内のPCRテストの結果があれば陸路・空路問わず入国が可能です。

 

入国後72時間以内にジョージア国内でのPCRテストが必要ですが、トビリシやバトゥミなど海外から最初に訪れる都市には至る所にPCRテストを受けられる場所があるので心配はないでしょう。

 

ちなみにジョージアでのPCRテストは有料で、場所によって50GELから70GEL程度かかります。

 

 

新規感染発覚者は2月下旬から急激に減り始め、3月に入ってからは全国で1000人以下という日もあります。

 

ただ残念ながら、ジョージア国内の新型コロナウイルス対策は良いとは言えません

 

まず、「グリーンパス」というジョージア国内のワクチンパスポートが廃止されました。

 

ワクチンを打っていない人は一部のレストランに入れませんでしたが、撤廃されたことで誰でも入れるようになりました。

 

たとえば私のマンションの近所のウエンディーズでは食事をしている最中に物乞いの少女が「手を洗わずに」近寄ってきたりします。

 

また、屋内でのマスクは着用率が比較的高いですが、私の住むマンションではエレベーター内でもノーマスクの人がいたり、あごにひっかけているだけの人もいます。

 

屋外ではもはやマスクをしている人のほうが少ないと言えるでしょう。

 

街中のシャワルマ(ケバブ)屋さんにはノーマスク+素手で調理している人もいます。

 

リスク回避のためには信頼できるレストランを見つけるか、自炊をメインにする必要があります。

 

※安いレストランにも対策がしっかりされているところはたくさんあります

 

 

ウクライナ危機への国民の態度

 

街中には、ウクライナカラーが溢れています。

 

国旗を掲げたり、青と黄色を使ったディスプレイをしたり、お店のスタッフがウクライナカラーのマスクをしているところもあります。

 

ジョージアではウクライナ同様、旧ソ連から独立し民主主義への道を進む国であり、ロシアからのちょっかいに多くの国民が不満を持っています。

 

ただし...

 

 

対ロシアの様子

 

ただし、ジョージア国民の多くは「ロシア」に対しての憎悪はありませんし、ロシア語にもロシア料理にも嫌悪感を持ってはいません。

 

※もちろん一部の人は「ロシア語を話すこと」すら嫌っていたりします。「全員がこうだ」という話ではありません

 

実際、ジョージア政府はロシア人の入国に対して拒否する予定はないと声明を出しており、同時に「ロシア人への差別があってはならない」と口にしてもいます。

 

ジョージアの与党である「ジョージアの夢党」の議長・Kobakhidzeは「ロシアによるウクライナへの攻撃に正当性はない」と繰り返し非難していますが、その一方で「この戦争により罪のない(ロシア)市民を罰することも容認できない」と語っています。

 

与党の議長が口にしたからといって全ジョージア人が素直に従うという確約があるわけではありませんが、国としての方向性は示されたと考えていいと思います。

 

 

アジア人への態度

 

※「アジア人」というか「私個人への態度」という話になります

 

私はジョージア語が全く喋れず、ロシア語がカタコトレベルでちょっとだけ話せます。

 

英語は英検3級を持っています。

 

※中学卒業レベル

 

そんな私ですが、ジョージアには新型コロナウイルス発生前から住んでいます。

 

 

私への現地の人の態度はとてもフレンドリーです。

 

当ブログあてに「ジョージアで差別された」という報告をいくつかいただいているので「ジョージアにはアジア人・日本人差別が全くない」とは言いません。

※いただいた報告は私自身で真偽を確かめられないので掲載は見送っています

 

個人的には、日本人は仏頂面で他者を睨むような顔をしていることが多いのでそれが原因で不愉快な思いをしているのでは?と思っています。

※不満そうな顔をしている旅行者相手に笑顔ですり寄る奉仕精神はジョージアにはあまりありません

 

日本人は自分たちを温厚な民族だと思っているフシがありますが、それは「仲間とみなした相手」にだけのような気がします。

 

日本人の「他者に向ける顔」は敵意があるように見えることすらあるようです。

※実際にウクライナで仲良くなった友人にそう言われたことがあります

 

「声をかけて来る人は全員金目当ての詐欺師」などと思わず、「ガマルジョバ」「プリビェト」「ハァイ」のどれかを口にしてみましょう。

※それぞれジョージア語・ロシア語・英語での挨拶です

 

 

なお、当然ですが空港にいるタクシーの客引きやしつこくつきまとってくる物乞いにまでいい顔をする必要はありません。

 

タクシーの運ちゃんは「ニェト」と言えばすぐに引き下がります。

 

物乞いはしつこいタイプはかなりくっついてきますし、場合によっては勝手にポケットやカバンをまさぐってきたりするので笑顔を見せずに手をはたいたりして追い払いましょう。

 

 

「ニーハオ差別」が嫌ならジョージアは無理

 

「ニーハオ」と声を掛けられた瞬間に差別されたと激昂するような方にはジョージアは向いていません。

 

ジョージア人は差別の意図がある場合だけでなく、全くその意図がなくてもアジア人に対してニーハオと声をかけて来ることがあります。

 

アジア人の中で中国人が一番多いから中国語が通じやすいと思っているだけであり、我々がジョージアなど英語圏以外でハローと英語を使うこととそれほど違いはありません。

 

少なくとも、ほとんどのジョージア人は「日本人様を中国人扱いすることが逆鱗に触れること」だと知りません。

 

もし「ニーハオ」と声を掛けられることが屈辱だと言うのなら、ジョージアに来るのはやめておいたほうがいいでしょう。

 

 

最後に

 

ジョージアは日本人を含むほとんどの国に対して入国への制限を課してはいません。

 

ウクライナ危機に関して、心を痛めたり寄付をしたりする人はとても多いですが、ロシア人やロシア料理を敵視したり憎んだりする人は少なく、ロシア語で話しかけると多くの場合は英語で話しかけるより好意的な反応を返してきます。

 

新型コロナウイルスに関してはジョージア人の多くが軽視しているので自分で対策する必要があると感じますが、ワクチンを接種しているか渡航72時間前にPCR検査を受けていれば(そして現地到着後72時間以内にPCRテストを受ければ)隔離期間なしで滞在が可能です。

 

日本人旅行者の一部はジョージア人から差別を受けることがあるそうなので注意が必要ではありますが、「我、日本人様なり」などというお金持ちムーブをせず、きちんとジョージアに敬意を持ち友好的な態度で接すればそうそう問題は起きないと思います。

 

ただ、最初にお伝えした通り2022年3月時点ではジョージアは感染症に関しての「渡航中止勧告」が出ています。

 

よく考えて判断する必要があると思います。

 

 

 

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