日本も経済格差が広がったと言われだして久しいですね。
「経済格差が広がるのはよくないこと」というのは一般常識だとは思いますが、個人的には困っていません。
特に日本という国は絶対的な身分制度がほぼ存在しないため、実力次第である程度まで経済的な格差を埋めることが可能だからです。
相対的貧困に困っている家庭を含めて、いわゆる「自称・貧乏人」の方々は絶対に抜け出せない地獄にいるわけではないはずです。
選択肢が増たことで、考えて行動すればなんとかなるようになりました。
ただ私自身が過去にそうであったように、貧乏人には「陥りがちな間違った思考」というものが存在します。
「これを治さないと絶対に無理」とまではいいませんが、「これを治すと経済的問題が解決する方向に進む可能性がある」とは思います。
現状維持が最優先
現在が経済的に困っている状態(=貧乏)ならば、これまでと同じ行動をしていてはダメですよね。
昨日と同じ行動をしたら昨日と同じ結果になります。
年功序列・終身雇用が当たり前だった時代は昨日と同じ行動をしていても給料が上がったのかもしれません。
でも今は違います。
だから現状維持を優先せずに、変化を優先すべきです。
しかし、貧乏な人は変化を恐れ、とにかくやらないでいい言い訳をします。
「こうすればいいんじゃない?」というアドバイスに対し、全力で「それができない理由」を探してしまうんです。
しかもそれを「分析の結果やらないことにした」と勘違いしたりします。
「できない・うまくいかない理由」を探す事そのものは間違っていませんが、その先の「じゃあそのできない・うまくいかない原因は取り除けるのか」を考えないのなら、それはただの言い訳であり「やらない理由探し」でしかありません。
問題を発見し、その解決方法を考え、実践するというステップまで踏んで初めて「分析した」と言えるんです。
どんなジャンルでも「初心者から十分なレベルに到達するまで全く壁にぶつからない道」は存在しません。
道に小石が落ちているだけでできないと騒ぎ立てるのは子どものすることです。
その小石をどかす方法を調べるか、どかせなさそうなら迂回する道を探しましょう。
「時間がない」という言い訳
新しく何か行動をすべきだとアドバイスされた貧乏人は、超高確率で「時間がない」「忙しい」と言い訳をします。
貧乏なら「忙しい」はずがないんです。
だって、今の日本の法定最低時給は1000円に近づいているんですよ?
時給1000円で計算すれば、1日10時間土日も休まず30日働いたらそれだけで30万円になるんです。
もちろんそこから税金などが引かれるので手取りが30万円ということはありませんが、何もできないほど持っていかれることはないですよね。
しかも1日10時間で計算していますので、1日の残りは14時間もあります。
8時間睡眠を取るとして、食事に1時間ずつ合計3時間取るとして、それでもまだ3時間残ります。
このうち1時間だけでも「金になるスキル」を学んでみたらどうでしょう。
1年続けたら365時間です。
3年続けたら1000時間です。
「1万時間の法則」に則れば、プロの10%分の能力が身につく計算になります。
生活を少し豊かにする程度の収入を望むなら十分なレベルのはずです。
金儲けの方法を胡散臭く感じる
「現状からの変化を嫌がる」という習性に気付いていない人は、新しい「金儲けの方法」を聞いて、内容を精査せず意味もなく胡散臭いと言い出しがちです。
私が紹介したある「セミナー」について、調べもせずに「きっとだまされる」と言った経済的に困窮していた知人もいました。
「セミナー」という単語自体に胡散臭さを感じているようでした。
個人的には「借金」「違法行為」などの明らかな問題がなければ、どんな挑戦でも話を聞くくらいはしていいと思っています。
少なくとも、自分が試したことのないジャンルについては「いい」とも「悪い」とも判断すべきではありません。
判断材料がないのに「胡散臭い」という印象を持つことが間違っています。
それはただ「現状を変えたくない」という言い訳でしかありません。
もちろん、世の中には貧乏人を食い物にするクズが一定数います。
貧乏人は危機を煽れば騙しやすいという側面があるのも事実です。
ですが、そこは自分自身も「だまされやすい状況にある」という認識をした上で「借金の話が出たら断る」「法に触れていないか詳しい第三者に聞く」という防衛策を持てばいいだけです。
「借金を断れない雰囲気」などあり得ません。
他人に流されないような態度を維持するか、それができないのなら信頼できる友人を連れて行けばいいだけです。
また、事前に「自分は借金をしてまでやるつもりはない」「法に触れる行為を推奨されたら第三者に伝える」と宣言しておけばいいでしょう。
※これを言ったことで怒り出すような相手は詐欺師なのでスルーしていいです。もちろん最初から小ばかにした態度で「どうせ借金させる気でしょ」と言ったり横柄な態度で「ちょっとでも法に触れる話だと思ったら訴えてやるからな!」と言えば相手もイラっとします。冷静な態度で宣言してくださいね
おわかりかと思いますが、これは上記で説明した「問題があったら解決方法も考える」という手順の一例です。
金儲けそのものを悪だと言い放つ
「汗水流して働くことこそ至高であり、ラクしてお金を稼ごうとすることは悪である」と考えている貧乏人は多いです。
「ラクして」の部分が法律違反など問題のある内容であれば話は別ですが、効率よくお金を稼ごうとする行為は悪ではありません。
面倒な作業を簡略化するためにツールや人(外注)を使うことは問題にすらなりません。
貧乏人は自分が買えない有料の道具で面倒な作業をスルーしている人を悪人だと言い出したりします。
エクセルのマクロを「ズルをするな」と言って禁止するおじさんを小ばかにする一方で、ツールを使う人をズルいと言ったりする人もいます。
また、「外注」は自分でなくてもできる仕事を他人に依頼することでラクをする(効率化する)手段ですが、自分でやっていないことを悪い事だと言ったり、「外注」を搾取だと言ったりする人もいますよね。
誰でもできる仕事を他者に依頼し、その浮いた時間で自分にしかできないことをするのは何も悪くありません。
安い値段で外注することも、受ける側が納得しているのなら問題はありません。
その値段に納得いかないなら受注しないという選択肢があるので搾取にあたりません。
それが相場になってしまうと言う人もいますが、自分の仕事に付加価値があり「自分しかできない」と言えるのなら相場以上の値段で受注できるはずです。
それでも金額に納得できないのなら、自分ですべてやればいいんです。
※コンビニなども同じです。時給に納得いかないならやらなければいいですし、給料が安すぎるのなら自分でコンビニチェーンを作ればいいんです
健康とお金を同じ天秤に乗せようとする
「金より健康」という言葉をお金稼ぎを否定する文脈で使う人がいます。
金と健康は同じ天秤に乗せるべき項目ではありません。
金も健康も両方大切です。
個人的には「健康のためにお金稼ぎを諦めなければならない」という状況がわかりません。
「1日20時間バイトする」などを指しているのでしょうか。
そういう人たちはスキルを得て自分の単価(時給)を上げるというのは想定していないのでしょうか。
自分の単価が上がれば時間に余裕ができるので、健康のために運動に充てる時間を増やせるでしょうし、自炊する時間も取れるかもしれません。
単価が上がれば収入が増えるので、値段よりも健康かどうかで食事を選ぶことができるようになるかもしれません。
最後に
私の周囲には経済的に困っている人がたくさんいます。
「どうしたらいいですかね?」と聞かれた際には、私自身がやってきたことや今やっていることなどを軸に「お金を稼ぐ方法」を紹介しています。
ですが、ほとんどの人が「いやーそれは難しいっすね」とか「俺には無理っす」と言い出します。
理由で一番多いのが「時間がないから」で、次点で「俺には才能がない」「胡散臭そう」などと続きます。
なお、そういう人に「今日は何してたんですか?」と聞くとまともな答えは返ってきません。
「仕事して帰ってきたらもう寝る時間っす」とか言う人はいますが、実際に1時間ごとに何をしていたかを聞くと曖昧な答えしかできず、「じゃあ1週間毎日1時間ごとに何をしたかメモしてみてください」といっても「いやー」と言いながら結局やりません。
貧乏な人(経済的に困っている人)は、時間はあります。
意識しなければ「時間が余っている」とは認識できませんが、実際には時間は作れます。
「才能がない」「俺には無理っす」という人は、そもそも試してもいないのに才能云々を判断できる状態にありません。
ただただ「やりたくない」だけであり、やらない理由(?)を口にしているだけであることに気付いてください。