「貧乏暇なし」という言葉をご存知でしょうか。
経済的に困窮していると、生活費の為に仕事に追われ、他のことをする時間が取れないという故事です。
貧乏な現状を抜け出したいと思っている人の大半は、この故事を言い訳にして「俺には(私には)時間がない」として成長するための時間を持とうとしません。
ですが残念ながら、本当の意味で時間がない人なんて日本ではまずいないです。
あなたは「そんなことない」と思うでしょうか。
時間はある。だけど努力する時間はない。
はっきり言って、今の日本の社会で生きている方にとって時間を生み出すことはたやすいです。
たとえば2019年から1年以上の時間。
医療従事者などの一部を除き、多くの方が自粛を要請されて仕事が減りましたよね。
時間はありました。
でも、努力するために時間を使った人は少数です。
多くの「経済的困窮者」は政府を糾弾してみたり、日本は終わったと嘆いてみたりするだけで自分で何かをしようとはしていません。
2019年以前も同様です。
仕事は忙しかった人と言いつつも、帰宅してから寝るまでの時間に一瞬の隙も無かった人はいないはずです。
土日祝日などの休日が1日もない人はいないはずです。
何も考えずだらだらした結果、無駄な時間を過ごしています。
時間を作るのは簡単です。
無駄な時間に気付くだけでいいんです。
あなたがもし経済的に困窮していて「俺は本当に一瞬も時間がなかった」というのであれば、仕事を辞めてください。
「一瞬も時間がない」ほどコンビニで働けば、手取りで20万は確実に貰えます。
これで足りないのなら生活水準を見直しましょう。
20万円あれば生きていくことは簡単です。
もちろんアルバイトで人生を終えろとは言いません。
アルバイトしながら新しいスキルを学んで次のステップに移ってください。
ないのは時間ではなくモチベーションでは
超絶ブラックな会社に勤めている方を除けば、「時間がない」と口にする人の大半は時間そのものではなくモチベーションがないだけです。
モチベーションがなく「ちょっと休憩してから」と口にして取り掛からず、気が付けば眠くなってきて「今日も時間がなかった」と口にしているだけです。
だから時間がないと嘆いている人は「モチベーションを維持する方法」を探すべきです。
モチベーションは待っていても上がらない
「今はモチベーションがない」と口にする人が休んでもモチベーションが湧くことはマレです。
モチベーションというのは、「やりたいこと」に対する意欲です。
「やりたい」と強く思った瞬間、それを燃料としてモチベーションが上がり、その後は下がるのが当たり前です。
「やりたいこと」に目を背けて遊んでいては燃料がないのでモチベーションは上がりません。
むしろ「やらなきゃいけない」というネガティブな気持ちがモチベーションを削ることになります。
ながら勉強のすすめ
「そうは言っても仕事から帰ったら食事をしたり風呂に入ったりで忙しい」という人も多いでしょう。
その食事や風呂は、何かを並行してできないほど集中すべきことですか?
そうでないのなら「ながら勉強」はどうでしょうか。
今の時代、スマホを使えばテキストを音声で読み上げてくれます。
私はゲームをしたり料理をしたりする際には必ず傍らにスマホを置いてテキストを読み上げさせています。
もちろん1度では意味が理解できないので何度も同じ本を聴きますし、聞き流すだけでは結局理解できず、普通に本を読むことになります。
ですがその際、事前に聞き流していると大きく理解力が上がります。
また、人間の脳は「意識した単語に無意識でも注意を向けるようになる」という特性があります。
手に入れたい技術の本を聞き流すことでそのジャンルの専門用語を脳が意識するようになります。
その結果、勉強中以外でもそのジャンルの情報に敏感になります。
「ながら勉強」は確かに集中して勉強するよりはるかに効率は悪いです。
ですが他の事と並行してできるため、たくさんの時間を割くことができます。
「時間がない」と思っている人に合っている方法だと思うのですがいかがでしょうか。
最後に
ということで「俺には時間がない」という言い訳の大半は「モチベーションがない」ではないかという話でした。
モチベーション以外にも「この年齢で一から学ぶのは・・・」だとか「学びに行くお金がない・・・」だとか、やらない言い訳はたくさん浮かんでくるでしょう。
モチベーションは常に減少する燃料だということを理解し、ながら勉強でもいいのでちょっとずつ前進するようにしてみてはいかがでしょうか。
ただ、大人になってからの成長は、基本的には誰からも強制されていません。
だから無理にやる必要はありません。
「そこまでしてやる必要はない」という結論も一つの答えだと思います。
「頑張る」より「今の困窮した生活を耐える」を選ぶのなら、きっとそこがあなたのゴールです。
目的地にいるのなら、変に悩まずに今の幸せを噛み締めてください。
人がどう思おうと、あなたは十分幸せです。