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バカな効率厨の落とし穴 常に最短・最高効率で動くのが現実的ではない理由とは

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「効率厨」という言葉をご存知ですか?

 

「〇〇厨」というのは、〇〇を理想として極端にそれしか考えられなくなっている人を揶揄するネットスラングです。

 

ですので「効率厨」というのは効率を最重要視して効率の悪い行動を憎悪・嘲笑する人たちを指します。

 

「厨」という言葉にすでに揶揄する意図はありますが、当記事ではさらに「バカな」という枕詞をつけてちょっと多めにバカにしていこうと思います。

 

 

なお、私は効率そのものを否定しているわけではありません。

 

同じ労力・同じ時間なら効率よく動きたいです。

 

そう、同じ労力・同じ時間なら。

 

 

 

「効率」の落とし穴

 

「効率がよい」というのは「短時間で習得できる」「一度にたくさんの仕事を片付けられる」などの意味で使われますよね。

 

ここに、行動する本人のストレス(労力)は考慮されていません。

 

1日数分だったり年何回か来る「ここぞ」というタイミングだけならいいんです。

 

一気に終わらせて心身ともにリフレッシュして次の「ここぞ」に備えられますからね。

 

でも日常的に最高効率で動き続ければ、早晩ガス欠をおこします。

 

そして人は一度ガス欠を起こしたりして動けなくなると再度立ち上がるのに時間がかかりますし、苦手意識を持とうものなら立ち上がれなくなるリスクすらあります。

 

 

時間があるならゆっくりでいい

 

時間が許すなら、その時間内で完了するようなペース配分で動けばいいんです。

 

最高効率でなくても、余力がある分気持ちに余裕ができ、長時間取り組むこともできるでしょう。

 

結局「継続は力なり」です。

 

※もちろん完成しなければ意味がないので最初にいつまでに完成させるべきなのか計画を練ることは必須です

 

 

いい加減の極致1「ながら勉強」

 

私が子どもの頃からやっているいい加減な勉強法の一つに「ながら勉強」があります。

 

思考力が必要ない英単語の記憶や英文の発声などに効果があります。

 

1日のはじめに20個ほど新しく覚える単語を用意し、それをテレビやYouTubeを見る間にときどき確認します。

 

このとき、可能な限り単語単体でなく文章で、さらに可能ならば見ているテレビやYouTubeの状況に即した表現に挑戦すると脳に刻み込みやすくなります。

 

ながら勉強というのは効率厨にとっては親の仇のような存在です。

 

意識高い系一般人から有識者の方まで、「ながら勉強は効率が悪い」と口にします。

 

でも、その人たちは「ながら勉強では30%程度しか効果がない」というような表現をしていますよね。

 

「30」という数値部分は人によって違いますが、とにかく「普通にやるよりも効率が悪い」という主張です。

 

で、私の反論は以下の通りです。

 

まず、100%集中して勉強なり練習なり仕事なりをするのは疲れます。

 

疲れるので、長時間できません。

 

一方の「ながら勉強」のうち、私のやっていることは「遊びや休憩・趣味などが主体で勉強はおまけ」です。

 

遊んでいる最中についでに勉強しているだけです。

 

私はテレビやゲームなら朝から晩まで見ていても苦ではありません。

 

ここでは仮に10時間としてみましょう。

 

一方、英語の勉強は1時間も続けたらしんどくなります。

 

ながら勉強の効率が1/10未満でなければ、1時間100%集中した非・ながら勉強のほうが「1日単位」での効率はよくなりません。

 

 

いい加減の極致2「睡眠学習」

 

意味のない勉強法として有名な「睡眠学習」ですが、私は効果があると思う方法を1つ知っています。

 

今回も英語の話になるのですが、部屋を暗くしてベッドの上で好きな海外ドラマの音声だけを聞くという方法です。

 

映像付きで一度見たものがベストです。

 

最初はちんぷんかんぷんですが、何度も繰り返していると「今のセリフは全体のどのあたりなのか」がわかるようになり、次第にドラマの映像も頭に浮かぶようになります。

 

そして映像が浮かべば徐々に意味も入ってくるようになります。

 

どうでしょうか。

 

どうせ寝る前はすることもないですし、テロリストが教室に突撃してきてあなたが無双する想像をしながら眠りにつくよりはずっと意味があるような気がしませんか?

 

どうしてもテロリストを無双したいのであれば、そういう映画の主人公を自分だと思い込んで音声を聞いてみてはどうでしょう。

 

映像は消すので、アーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスが演じている人物を自分だと思い込んでも大丈夫ですよ。

 

 

最後に

 

効率厨は効率を重視するあまり、それを行う人間のメンタルに目を向けていません。

 

我々はロボットではないので最高効率で動き続ければすぐに疲弊してしまいます。

 

最後まで走り抜けられるような短期の取り組みならいいのですが、長丁場で途中で動けなくなるくらいなら多少効率が悪くてもストレスの少ない方法を選ぶべきでしょう。

 

「バカな効率厨」はそういう点を理解しようとせず他人にまで最高効率で動くことを強制します。

 

その割に、よくよく見て見ると「バカな効率厨自身」は何も成し遂げていなかったりします。

 

いつまでに勉強や仕事を完成すべきなのかをきちんと把握して、その期限内で到達できるようなペース配分で行動しましょう。

 

「一刻も早く何が何でも成し遂げなければいけない」という状況なら最高効率で行動することが求められますが、そもそもそのような状況には滅多になりません。

 

中には「俺は毎年8月に発生している」とドヤ顔で口にするちびっ子もいるかもしれませんが、夏休みが発生する前にやるべきことが提示されるのだからちゃんと計画を立てればそんな必死にママに頼んで手伝ってもらう必要なんてありません。

 

効率厨は「計画」という言葉も学んでください。

 

効率が理解できているはずの効率厨は計画の重要性にまで気付けば、きっと最も優れた学習者になれるはずです。

 

 

 

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