実は「日本人はネットの世界ではマナーが悪い」という話が日本国内で噂になっているのをご存知ですか?
そうなんです。
噂になっているのは日本国内なんですよ。
目次
確かに日本人のイメージとネット民はかけ離れている
日本人と言えば謙虚で礼儀正しく気を使うことに長けている人種ですよね。
少なくとも日本人自身はそう信じているはずです。
しかし、ネットでやりとりをすると心無い人が大勢いて驚きます。
ネット上で質問をすれば「なんでこんなこともわからないのwww」と嘲笑してみたり。
※嘲笑した人は結局答えを口にしません
場合によっては「まだそんなことやっているのwww」とジャンルそのものを時代遅れだと批判する人もいます。
※代替案は特に教えてくれません
ゲームの世界でもそうです。
今はインターネットに接続すれば世界中の人と繋がれますが、人同士が対決するゲーム「格闘技」や「バトルロイヤル系ガンシューティング」などでは必死で負けた人を煽っている人がいます。
顔が見えなくなると途端に本性が現れる
私は日本人を謙虚で礼儀正しいと思っていません。
「謙虚」は自信のなさを自虐というつまらないすべり芸で誤魔化しているだけにしか見えませんし、礼儀正しいというのも他人の顔色を伺うばかりで自己主張ができないだけにしか見えません。
※もちろん全員がそうだとは言いません
この手の人は、ネットという匿名の世界になると他人の目を気にせず傍若無人に振る舞ったり、他人をバカにすることで注目を浴びようとします。
ただ...
上記は事実です。
ただ、「日本人は世界一ネットマナーが悪い」という主張については断固として反対します。
質問しただけで嘲笑するようなクズは世界中にいます。
ゲームで勝って他人をバカにするお子様は世界中にいます。
残念ながら、「他人の気持ちを考えない、自分だけが気持ちよければそれでいい」というクレイジーな生き物は国・言語・肌の色などに一切関わらずどの世界にも一定数いるんです。
日本人の場合、理解できる言語がほぼ日本語だけなので結果的に日本人が嘲笑している姿を多く見かけることになります。
だから「日本人は世界一マナーが悪い」という言葉を真に受けてしまうのでしょう。
正解は「日本人だろうと外国人だろうとマナーの悪い人間はマナーが悪い」です。
国や言語や文化や肌の色でマナーは変わりません。
初心者をあざ笑うのは海外でも同じ
特にゲームの世界では違いがほとんどありません。
たとえば子どもたちに大人気のゲーム「フォートナイト」(100人が生き残りを賭けて銃撃戦を行うバトロワゲーム)では、倒されると倒した相手の画面に切り替わるのですが、切り替わった瞬間に「下品な音をたてながら腹を抱えて笑う」などのアクションを繰り出す初級者・中級者さんがいます。
ちなみに、海外でも日本でも、ある程度レベルが上がると相手を嘲笑する人は減っていきます。
※煽っている最中に別の人にやられるリスクがあるから当然といえば当然ですが
質問は正しくしないと答えてもらえない
日本と世界では流行がズレていることも多く、日本で話題になっている技術が海外ではすでに語り尽くされた技術だということも多いです。
日本に情報が出回っていなければ英語の掲示板で情報収集をするしかないのですが、拙い英語で質問の意図が汲み取れないケースでは「ダメだこいつ...」となるケースが多いです。
ネットでの質問には基本的に各ジャンルで「質問のテンプレート」のような「必ず文中に入れなくてはならない情報」が存在します。
掲示板などの短い文章では相手の状況がわからりにくいため、PCのスペックややろうとしたことを事細かく伝えなくては相手は状況がわかりません。
それをすっとばして「何もしていないのに画面が突然青くなってうごかなくなりました助けてください」と言われたら流石に「半年ROMれ」と言われます。
最後に
日本人はテレビ業界も一般の方も「日本は」「海外は」という比較をしたがります。
ここ数年で様々な問題が発生し続けているネットについても「日本人は世界一ネットマナーが悪いと言われている」とドヤ顔で言って回る人を時々見かけます。
そりゃ「海外の行儀のよい掲示板」と「便所の書き込みと揶揄される悪名高き匿名大型掲示板」で比較すれば海外のほうがネットマナーがいいでしょう。
でも海外にもゴミ溜めのような場所はありますし、人の気持ちを理解できないような精神面が育っていない人はたくさんいます。
日本にはネット上でも礼儀正しく相手のことを尊重する人がいますが、海外でも相手の意図を汲み取ろうとしてくれる人がたくさんいます。
ちなみに私は「日本人は世界一ネットマナーが悪い」という文言を否定していますが、それは「日本人のネットマナーがいい」という意味ではありません。
私が否定しているのは「世界一」の部分だけです。
私は「日本人もネットマナーが悪い」と思っています。
そして言うまでもありませんが、「世界一じゃないからセーフ」とも言っていません。
せめて自分自身だけでもネットマナーに気を付けて他人を不快にさせない行動を取っていきましょう。