私は現在、ジョージアという国に住んでいます。
日本から離れることで、日本では考えられない出来事にも頻繁に遭遇します。
その一つが、「この全世界で海外旅行自粛中の今、裏技を使って旅行をしたがる人がいる」という事実です。
このテーマはジョージアに住む・住みたい人のための英語コミュニティで頻繁に話題になります。
もちろん、ジョージア在住のコミュニティ住人たちから総バッシングを受けています。
なお、日本に入国してくる外国人がこの手法を使うのはほぼ不可能です。
ですので「日本に不正に旅行者がやってくる」と恐れる必要はありません。
「海外ではそんなことをしてるやつがいるんだなぁ」程度にお読みください。
裏技入国の方法とは
日本でも10月から外国人の一部受け入れをスタートしましたよね。
私の住むジョージアを含め、多くの国が同様にビジネスマンや留学生の受け入れを条件付きで認め始めています。
これを悪用するようです。
要は「ペーパーカンパニー」や「ダミー会社」を持つ業者にビジネスビザを発行してもらって入国するのだそうです。
ちなみにジョージアはビザなしで1年間滞在できるような外国人観光客に寛大な国で、外国人でもものの数日で新会社を設立できてしまいますが、労働ビザを発行してくれるペーパーカンパニーは(過去には存在したようですが)厳しい取り締まりにより一掃されたようです。
日本ではほぼ不可能
日本はどんな職種でも労働ビザが発行されるわけではありません。
ですので、日本に観光に行きたい外国人が労働ビザを取得するのは難しいです。
会社というテイだけ維持しているようなペーパーカンパニーでは労働ビザは下りないでしょう。
実際に活動している会社がこっそりと「そういうサービス」をすることはできなくはありませんが、バレたときのリスクが大きすぎます。
ということで、日本においてこの裏技入国で外国人が押し寄せるという可能性はないと思います。
ジョージアの一部外国人への入国・海外ノマド用ビザ新設
ジョージア政府は単純な旅行者の入国はほぼ禁止しており、民間機もほぼ許可していません。
ですが、その一方で海外ノマドたちの入国を許可しはじめました。
当然、事前に検査をした上で保険に加入していることが条件になってきます。
さらに「月2000ドル以上稼いでいること」「ジョージアに180日以上滞在すること」も条件とされています。
詳細はジョージアのサイトですが英語で読むことができます。(別サイトに飛びます)
ただし、「入国できる」ということと「安全である」ということは必ずしもイコールであるとは限りません。
ジョージアは安全なの?
残念ながら、9月・10月と感染が拡大しはじめました。
10月4日時点での感染確認者は累計8000人を超え、アクティブな感染者は3000人以上、亡くなった方は50人です。
毎日感染発覚者が増え続けており、10月に入ってからは400人を超えています。
現時点では辛うじて日本よりマシですが、経済を動かした上で小康状態になりつつある日本に対し、ジョージアは今拡大の真っ最中です。
今からジョージアは「第一波」が来ると言ってもいいです。
10月に入ってから、政府の新型コロナウイルスへの対策が不十分だとして首都トビリシにある国会議事堂前でデモが行われています。
30人程度が密集し大声で政府を批判するというギャグなのかガチなのか判断に迷うデモでした。
残念ながらビザを取得できる人であっても、今来るべきだとは思いません。
最後に
日本でもビジネスマンや留学生など一部の外国人の入国を認め始めていますね。
海外でもその傾向は強まっており、そこに乗じて「労働ビザを発行してくれるペーパーカンパニー」を探している旅行者が増えているようです。
「自分さえよければいい」と考えるのはどの世界にも一定数いるようです。
日本では労働ビザの取得は簡単ではないのでこの裏技で入国する人はいないはずです。