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海外で差別・嫌がらせをされたときに考えて欲しいこと 本当に「日本人」という主語で大丈夫?

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私は長年海外を拠点にしており、当ブログを含めて様々な場面でそのことを口にしています。

 

そのため、「海外で〇〇という差別を受けました」とか「あなたのいる国は〇〇という差別があるとニュースで見ました」といった情報が割と頻繁に寄せられます。

 

私自身はというと、ほとんどの国で差別らしい差別は受けていません。

 

少なくとも、私が「日本人だから」「アジア人だから」という差別はほぼ受けていません。

 

※ゼロとは言いませんが、極めて少ないです

 

 

もちろん、この世に「アジア人蔑視などない」と主張したいわけではありません。

 

ただ、SNSで「うわー差別された!この国の人は日本人をバカにしてるぞぉぉぉ!!」と叫ぶ前に、ちょっとだけ落ち着いて鏡を見て欲しいんです。

 

あなた個人がバカにされた可能性はありませんか?

 

特にバックパッカー、海外ノマドの人たち。

 

かなりの確率で笑われるような「外見」「行動」をしていますよ。

 

 

 

「日本人」という主語でくくらないで

 

私の知り合いのバックパッカーは「ヒゲもそらず髪の毛も伸ばしっぱなし、ランニングシャツで変な色のシミがついたハーフパンツ」という姿で世界を周っていたりします。

 

この人物と「海外での日本人差別」の話になった際、「俺はめっちゃ差別に会いましたよ」と口にしていました。

 

しかし具体的に聞くと「へいジャpp、ゴーホーム」だとか「イエローんk-」などといった世界的に知られた差別用語を口にされたわけではなく、「若者がこっちを見て笑った」といったレベルでした。

※用語をそのまま書くことができないので敢えて誤字にしています

 

仮に「外見を笑われた」のだとして、それは「人種差別」なのでしょうか。

 

「アジア人特有の外見」とされる、つり目や黄色い(?)肌を笑っているのならそうでしょう。

 

現地では珍しいアニメTシャツを着ていたり、プリンのように根本だけ黒い金髪だったり、(日本人がやりがちな)人と目を合わさず卑屈な笑顔を浮かべている様子を笑われている可能性はありませんか?

 

「あなた個人」がなんらかの要因で笑われただけなのに「日本人」だの「アジア人」だのと主語を大きくして自分の痛みを分散させようとしないでください。

 

 

現地語がわからないのに差別認定しないで

 

私はウクライナなど「旧ソ連圏の独立した国」が好きでよく滞在してきました。

 

これらの国では、英語よりもロシア語が優勢であり、さらにほとんどの国ではロシア語とは別の現地語が話されています。

 

 

これらの国にやってくる日本人たちの大半はロシア語すら理解できません。

 

その状況で、何か言われた際に「差別された」と言い出す人に私は強烈な違和感があります。

 

もちろん、繰り返しますが「へいじゃpp~」などと世界的に知られた差別用語を口にしていたのなら差別と判断していいでしょう。

 

ただ、そういうケースは極めてまれです。

 

旧ソ連圏の国々は日本と比べると笑顔を見せる人が少なく、語調も日本人が聞くと怒っているように聞こえることがあります。

 

ですが、ネガティブな態度・感情を持っているケースは少ないです。

 

ムスっとしながら強い語調で「そこを曲がったところに安いスーパーがあるぜ」とか言ってることもあります。

 

タクシーではない普通の車のドライバーが「オイ、どこ行くんだ?乗ってくか?」と大声で声をかけて来ることだってあります。

 

海外と日本で表情・口調が持つ意味が同じとは限りません。

 

言葉がわからないのに「何か言われたけどあれは差別だった」と被害者ぶるのは違う気がしませんか?

 

 

 

ちなみに、ロシア語圏で「やぽーやぽー」と繰り返している人を見かけることがあるかと思いますが、これは「日本人」という意味ではありません。

 

ロシア語表記にすると「Я понял.」となります。

 

英語にすると「 I understand.」です。

 

遠くから「やぽー」と聞こえてきてその後に爆笑が起こっても、日本人を笑ったのではなく「ああ、そういうことね、ハハハ」というこちらとは無関係な雑談だった可能性があります。

 

言葉を知らないと、こういう勘違いも起きます。

 

 

文化も知らずに差別認定しないで

 

たとえば、ウクライナはスーパーのレジなどで釣銭をテーブルに強打する店員が多いです。

 

これは「日本人差別」ではありません。

 

落ち着いて周囲を見渡せばわかる通り、現地人相手にも釣銭を強打しているときがあります。

 

過去に、とある「一流芸能人」がウクライナのイミグレでパスポートを強打されて激怒していましたが、あれはウクライナでは特に意図のある行動ではありません。

 

その国の文化・風潮が気に入らないのなら出ていってください。

 

現地の人が差別しているわけではないのに、気に入らないから差別だ相手が間違っていると騒ぎだすのは横暴すぎやしませんか?

 

 

日本人は海外ではあくまで「よその国から来た人」です。

 

現地の人は外国人観光客に「お客様」として全身全霊でおもてなしする義務はありません。

 

「お客様は神様だ」という思考回路は通用しません。

 

※そもそも日本でもこの言葉は客側が主張することではありません

 

 

「嫌がらせ」がないとは言っていない

 

海外では日本と文化も違いますし、いろいろな人と遭遇すれば中にはクレイジーな人もいます。

 

だから海外で「日本人差別」「アジア人差別」に遭遇することもありますし、これまで伝えてきたように自分が原因で笑われたりバカにされたりすることもあります。

 

私は「海外では全ての人が日本人を特別視しチヤホヤしてくれる」とは言っていません。

 

嫌がらせをされることはありますし、差別を受けることもあるでしょう。

 

ただ、「ちょっと気に食わない出来事にあっただけで自分に非があるかを考えもせず差別だと激昂する」のだけはやめてほしいと思います。

 

 

この手の話で一番よく話題になるのは「ニーハオ差別」です。

 

ニーハオと言われただけで沸騰する日本人観光客様が意外に多いです。

 

ニーハオという中国語は英語で言えばHello、日本語ではコンニチハに相当します。

 

ただの挨拶です。

 

「ニーハオ、ゴーホームチャイナ」と言われたら差別の意図を感じてもいいでしょう。

 

ですが笑顔で「ニーハオ」と言われただけならば、それがたとえニヤニヤした笑顔に見えたとしても差別認定は早すぎます。

 

我々日本人が英語圏以外の国でも「Hello」と挨拶しているように、アジア人に見える私たちに向かって「アジアで最も話者が多い中国語」で挨拶しているだけかもしれませんよ。

 

 

なお「日本人様は中国人と間違われると大激怒する」というのは海外では誰も知りません。

※というか私も知りませんでした

 

だから「中国人扱いすること自体が差別になる」と思っている人は滅多にいません。

 

これでは伝わらない人が多いようなので言い方を変えます。

 

「中国人扱いされて怒るというのは、あなた自身が中国人を差別している(自分より格下だと思っている)からではありませんか?」

 

どうでしょうか。

 

格下だと思っていなければ、間違われても特に気にならないのではないでしょうか。

 

 

最後に

 

「日本人差別」「アジア人差別」そのものはどの国にもあります。

 

私が当記事で主張したいのは、「それは本当に差別だった?あなたに問題はなかったの?」という話です。

 

自分がTPOをわきまえずに「旅の恥は掻き捨て」とばかりにバカな言動・姿を晒していた場合、笑われたのは「日本人だから」でも「アジア人だから」でもありません。

 

短期旅行者は現地の文化・風習・風潮などに馴染めずに「異分子」のような言動をしがちです。

 

それを笑われたりバカにすることは(けっして褒められた行動ではありませんが)差別的な意図はないはずです。

 

また、バックパッカーや外こもりは珍妙な外見をしがちです。

 

たとえば床屋に行くお金すら渋って髪とヒゲを伸ばし放題にしている人は多いです。

 

その姿を笑うことは「人種差別」ですかね?

 

薄汚れた汗臭いシャツのまま市場や食料品店にやってくる人を煙たがることは「人種差別」ですかね?

 

 

私たち日本人は自分たちを「内省的」と表現することがあります。

 

それを外国にいる時も発揮してみてはどうでしょう。

 

自分は本当に何も悪くないですか?

 

滞在国とその国民に敬意を払い、その国の文化を理解し、その国の常識からはみ出ない行動ができていますか?

 

私は「何をされてもおとなしくしていろ」と言いたいわけではありません。

 

「自分に問題があったり勘違い・思い込みなどで不都合が生じた際に勝手に主語を大きくして日本人・アジア人への差別だと騒がないで」と言いたいだけです。

 

 

 

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