トルコとロシアの間にある外こもりの隠れた聖地、ジョージアの首都・トビリシにある1か月8コマで約1万円の格安語学学校でロシア語を学んでいます。
今回は3日目のレポートです。
1日目は英語での授業と大量のロシア語単語に絶望しました。
2日目は語学学習特有の英単語を知らずに苦労しました。
そして今回が3日目のレポートです。
目次
生まれ変わった初心者
語学力と言う意味ではほとんど成長していませんが、心の障壁が一気になくなりました。
似た問題を何度も繰り返していくのでなんとなく思い浮かべることができる単語も多少は出てきました。
それでも1日目・2日目に登場した単語の多くは覚えられておらず、特に今回のレッスンでは友達を意味する「друг(単)/другзья(複)」が何度も出てきたのにそのたびに「What's mean?」と繰り返しています。
さすがに先生もちょっと呆れた様子でした(笑)
なお、既出の単語についてはノートに一覧表を作ってはいるのですが、先生からは「その都度質問してくれていいのよ、そのための先生よ」と言われています。
3日目に学んだこと
今回は新しい文法には進まず、これまでのレッスンで学んだことを応用して語尾変化や複数形への変化、代名詞の適用などを復習しました。
単数形から複数形へ
文章中の単数形の名詞を複数形に変換する訓練をしました。
主語を変化させる場合、当然動詞も変化します。
この訓練ではまず何よりも複数形という英単語「plural」を覚えたことで先生との会話が各段にわかりやすくなりました。
ただし、ロシア語の複数形は英語と違い「s」をつければどうにかなるものではありません。
男性名詞・女性名詞・中性名詞によってパターンが異なり、さらにそれらの名詞でも硬母音と軟母音でも違います。
そのうえ、大量の例外が存在します。
「語学を学ぶとき例外から覚えようとするのは日本人だけ」などと言われていますが、ジョージアでのロシア語学習も例外を覚えることを要求されます。
仲間外れはどれ?
単語を覚えるトレーニングです。
椅子、机、窓、ミュージシャン
これらの単語群の仲間外れはどれか?という問題を繰り返しました。
例題が偶然「名詞の性」で分類されていたのでそういう問題かと思い込んでしまい、1問目でかなり混乱しました。
厄介すぎる「understand」と「remember」
understandがпонимать、rememberがпомнитьです。
この使い分けを学びました。
まず文字が似ていますよね。
発音はウダレーニエの場所が異なるため、understandはパ二マーティでrememberがポムニーティです。
※カタカナでは正確に表現できていません
問題文はこんな形式です。
Вы меня ...? Я Вася.
この...に入るのはどちらでしょうか。
日本語訳は
あなたは私を...? 私はバーシャです。
バーシャというのはロシアの女性の名前です。
...に入るのは何でしょうか。
日本語では「わかりますか」「覚えていますか」どちらも入る気がします。
「知っていますか」が最も自然な気がしますね。
正解は「覚えていますか?」でした。
これは語学というより文化の問題のような気がしますね。
全部で10問ありましたが、どちらが適切なのかは最後まであやふやでした。
ちなみに、単語そのものは2択ですが動詞なので主語によって語尾が変化します。
つまり選択肢は12個あることになります。
ロシア語マジおそロシア。
超高カロリーな宿題
1時間が過ぎて宿題を貰って帰宅しました。
毎回時間が過ぎるのが早く、突然先生が「次は〇曜日ね?」とか言い出すので驚きます。
プライベートレッスンで常に集中しているので時間の感覚がおかしくなりますね。
今回の宿題はこれまでと比べてかなり難しいです。
これまで覚えた名詞と動詞、そしてレッスンには登場していない「a lot」「a little」などを使った文章作成です。
ある程度のひな型がありそれに従って文章を作るようにはなっていますが、名刺と動詞を覚えているのが前提なうえ、その名詞は複数形を使うように指示があり動詞は自力で主語に対応する変化をさせなくてはなりません。
名詞と動詞はそれぞれ12個あります。
全ての組み合わせを文章にするのであれば144個です。
さらにそれを否定形にするのであれば288個です。
※宿題は全パターンをする必要はありません
3日目を終えた感想
最初にも言いましたが、3日目になってやっと「学んでいく気持ちの整理」がついた気がします。
初日は「絶対に無理」2日目も「相当努力する必要がある」とネガティブな気持ちが強かったのですが、今回はかなりラクな気持ちで取り組むことができました。
これはロシア語の習熟度というより、自分自身のロシア語への心の壁や、教室に来るまでの移動に慣れたことなどが大きいのかもしれません。
もちろん予習復習せずに喋れるようになると思っているわけではなく、これまで同様にレッスンの内容を振り返り、覚えていない単語を覚える努力を重ねて行くつもりです。
動詞の変化パターンや名詞の複数形変化、代名詞の生格などを朧げではありつつも理解しはじめたので、当初と比べてかなり単語が馴染んできました。
とりあえずロシア語プライベートレッスンは1か月8コマ分契約しています。
現在3回目で、このペースだと喋ったり文章を読む段階には到達できなさそうです。
今後8回目までに何を学んでいくのか把握していませんが、追加で1,2か月延長するかもしれません。
ジョージア・トビリシでのロシア語留学はおすすめできる?
初日は「おすすめできない」としましたが、3日目時点では「ある程度の期間は必要だけどおすすめできる」という気持ちになりました。
週2回で1時間ずつではどうしても進むスピードが遅いため、自由に会話できるだけの文法は1か月程度では覚えきることはできなさそうです。
最初は英語での授業に心が折れそうになりますし、語学学習特有の英単語を知らないとどうにもなりません。
ですがその2つの問題点は「慣れ」が解決してくれます。
英語で日常会話ができないなら
私は当初「どっちかというとプライベートレッスンがいいな」くらいの気持ちでした。
ですが英語でのレッスンを経験してみた今ではグループレッスンは考えられません。
まだ3回しかレッスンを受けていませんが、何度も授業を止めて先生に質問を繰り返しています。
人の目を気にせずわからないことをいくらでも質問できるのであればグループレッスンでもいいのでしょうが、日本人の多くは「自分だけわからないなら後で調べよう」と思ってしまうことでしょう。
そういう引っ込み思案なタイプならば絶対にプライベートレッスンを受けるべきです。
私が通っているMillenium Gateはグループレッスンが1か月6,000円くらいだったはずです。
そしてプライベートレッスンは10,000円です。
倍近い値段がしますが、それだけの価値はあります。
というかそもそも8コマで1万円なら破格の安さです。
最後に
ジョージアの首都・トビリシにある格安語学学校でのロシア語プライベートレッスン3日目をレポートしました。
たいしてロシア語が成長しているわけでもないのに心の障壁はなくなりました。
結局未だに単語のほとんどは覚えられておらず、同じ単語を数分感覚で聞きなおすレベルです。
そんな状態ではありますが、語学は「苦手意識」がなくなれば急激に上達します。
ロシア語の単語を見ている時間もどんどん増えて行くので喋れるようになる将来が見え始めてきました。