海外旅行などで日本から離れて一番辛いのは食文化だそうです。
私は食にこだわりがない上に美味しい料理がある国に滞在することが多いので気にならないのですが、海外で知り合う日本人からは「白いご飯が食べられる場所はないか」とよく聞かれます。
短期旅行者は行く機会もないので知らないのだと思いますが、実はほとんどの国でスーパーに白米そのものは売っています。
たしかに日本の高級なブランド米と比べたら味は落ちます。
ですが、「白米がどうしても食べたい」と切実に願うレベルの状況であれば、多少味が落ちる海外のお米でも美味しく感じます。
海外で白米が恋しくなったら自炊しましょう。
炊飯器や土鍋がなくても簡単ですよ。
超大雑把に白米を炊くための道具
用意するのは蓋のある鍋かフライパンです。
蓋は必須です。
蓋は透明で中が見えるものがいいです。
フライパン本体はできれば焦げ付かないタイプのものを選びましょう。
焦げ付くタイプしかない場合はキッチンペーパーを敷くといいです。
キッチンペーパーがない国の場合は諦めて焦げ付いたところを洗いましょう。
超大雑把なレシピ
まずお米を適当に鍋に入れて、水で何回か洗います。
強く押し込まず、さらさらとかき混ぜる程度で大丈夫です。
また、白い濁りが完全になくなるまで洗う必要はありません。
適当に洗ったら、新しい水をお米の3倍くらい入れて放置します。
放置時間は15分から半日程度です。
水を捨て、新しくお米の倍くらい(鍋底のお米の上1~2mmくらいまで)水を入れます。
蓋をして火にかけます。
火加減は気にしなくて大丈夫です。
強いて言うなら中火から強火です。
「初めチョロチョロ中パッパ」とか気にしなくていいです。
火にかけてしばらくすると粘り気のある泡が大量発生します。
吹きこぼれないように時々火から放しましょう。
この時、鍋を回す(蓋を開けず中のお米を回転させる)と焦げ付きにくいです。
次第に粘り気のある泡が出なくなりますが、そのまま放置します。
徐々に表面の水分がなくなってきます。
フライパンを空焚きしたときに水滴を入れた時に鳴るようなチリチリとした音がなくなったら火を止めます。
火を止めてから10分程度、蓋を開けずに蒸らします。
完成です。
重要なポイント
蓋を開けない事です。
途中吹きこぼれる際に蓋を空けたくなりますが、鍋の中の圧力が弱まってしまうのでやめましょう。
そして火にかける前に水を吸わせるための放置時間と、最後の蒸らしの時間も大切です。
お腹が空いているとすぐ食べたくなりますが、この2つの放置で味は大きく変わります。
多少水っぽいおかゆのような仕上がりになったとしても、蒸らしによってフランパンの熱でいい感じになることが多いです。
焦げ付いた場合
おそらく、初めてフライパンで炊こうとした場合は焦げ付いてしまうでしょう。
そして普通に水で洗うとなかなか取れず、「もう作るのはやめよう」と落ち込んでしまうかもしれません。
焦げ付いたときは、まだフライパンが熱いうちに洗剤を適当にフランパンにまわしかけて水で満たします。
そして数時間放置してから洗ってみてください。
驚くほど簡単に焦げ付きが剥がれます。
それでも残った焦げはステンレスタワシでこすって落としましょう。
最後に
海外で白米が恋しくなったときにフライパンで炊く方法を紹介しました。
炊飯器しか使ったことがない人には難しそうに感じるかもしれませんが、意外に簡単です。
もちろん日本のブランド米とは違いますし、炊飯器や土鍋で炊いたご飯と比べたら美味しくありません。
ですが海外でしばらくお米から離れていた人ならば十分美味しく感じるはずです。
ぜひ試してみてください。