私はジョージアやウクライナなど、旧ソ連圏・ロシア語圏が好きで毎年長期間滞在しています。
そしてそのことを知った知人からよく「遊びに行くから案内してよ」と言われます。
何度か案内してきましたが、もう友人の案内はしないことにしました。
当記事はただただネガティブな話になっています。
読むと不快になります。
お気を付けください。
目次
案内してよ、タダで。
友人・知人のほとんどは(少なくとも私の周囲では100%が)タダで観光案内を求めてきます。
しかも、「現地にいる人しか知らないディープなスポット」をお望みです。
このディープなスポットというのは、男性なら「男性特有の楽しみ」を含むケースが多いですし、そうでなくてもそれぞれの趣味の世界を知りたがるケースが多いです。
具体的に言えば、オタク系の友人なら海外のアニメスポット、音楽ファンならフェスやミュージックバー、食事好きなら安くて美味しい現地人御用達のレストランなどです。
これらを「タダで」案内しろと言ってきます。
人によっては昼食代くらいは奢ってくれたりしますが、私のいる国の私が案内するレストランはサイゼリヤすらも高いと感じるほどの激安店です。
友人に観光案内するのは通常のツアーより難しい
案内される側は気付いていないのかもしれませんが、友人を観光案内する場合は一般的な旅行会社の行く場所が決まっている格安ツアーとは違います。
その友人が何を好んでいるかを聞き(時には何も言わない相手の好みを察知し)、満足させなくてはなりません。
つまり相手のために特別にコーディネートしなくてはなりません。
たしかに相手は「そこまで考えなくていいよ、適当で」と言うこともあります。
じゃあ、一人で遊びに行ってきてください。
「適当で」と言いつつ案内と通訳を要求していることに矛盾は感じないのでしょうか。
適当に案内してその国が嫌われるという不快感
私は自分が住んでいる国が好きです。
特にジョージア・ウクライナに関しては愛していると言っても過言ではありません。
素敵な国の魅力を、適当に案内したことで「ツマンネ」と吐き捨てられる気持ちがわかるでしょうか。
「国」というのはたった数日で判別できるような簡単なものではありません。
本人としては何気なく言っただけかもしれませんが、好きな国を否定されることは本当に辛いです。
お金を取ろうとすると激昂する
私は相手によっては「1日1万円で」とお金を要求することがあります。
※もちろん旅行に来る前に言います。後出しで要求するボッタクリではありません
お金を要求すると全員が「友達なのに?」と怒り出します。
友達だったら無償奉仕して当然なんでしたっけ?
「ギブアンドテイク」という言葉は知っています。
でも私の知っているこの言葉は一方的な無償奉仕を肯定する意味ではなかったはずです。
好きならお金を取るな?
「好きで住んでる国なんだから」という理由でお金の要求を否定する知人が多いです。
「好きな事」にお金を絡めることを不浄と考える人は多いですよね。
「お金を得る行為=仕事」そして「仕事=嫌な事」という図式が沁みついているため、逆に「嫌ではない事=お金を得てはならない」となっているのだと思います。
それは実際にあった話
この記事は、現実に私が友人から複数回案内を要求されて嫌な思いをしたことがネタ元となっています。
彼ら彼女らは「普通ではありえないほど安い宿・レストラン」を求め、それでいて何一つ不自由のない旅を要求していました。
空港まで迎えに行き、宿の手配からチェックインまで行い、毎回食事に同行し、注文どころかオススメ料理まで説明し、ネットに載っていないレベルのディープな場所に行きたがりました。
有名な観光地に行きたがるくせに、それだけでは不満をこぼします。
中には「うーん、なんか面白いところ連れて行ってよ」と丸投げする人までいました。
果たして彼ら・彼女らは友達だったのでしょうか。
それとも、私はただの「都合のいい知り合い」だったのでしょうか。
最後に
もう私はタダで観光案内をすることはやめようと思います。
ジョージアやウクライナは素敵な国ですが、その魅力を伝えるには数日では難しいですし、相手の好みにあわせて日程を組むのは大変です。
案内するならちゃんとツアー代を取ろうと思います。
対価のない無償奉仕は友人を友人と思えなくなりそうです。