ジョージアのSIMカードはとてつもなく安いです。
私が使っているのはBeeLineというキャリアなのですが、SIMカード本体代と最初の1か月あわせて5GEL(200円前後)です。
※データ量は500MB、有効期限は1か月で、期限を過ぎたらデータが余っていても使えなくなります。初回購入時はSIM本体代とデータパッケージを同時購入する必要があります
さらにBeeLineのアプリ経由で頻繁に「1か月3GB1GEL(40円)」という信じがたいセールが行われます。
値段が安すぎるので短期旅行だろうと外こもりだろうと移住だろうと「ジョージアでSIMカードを買わない意味がない」と言えるでしょう。
ただ、現地のSIMを使っていると時折見知らぬ番号から電話がかかってきます。
出るべきでしょうか、それともスルーすべきでしょうか。
出た方がいい
最初に結論です。
まず、かかってくる電話番号の大半は間違い電話です。
なので電話に出ても「英語でお願いできる?」と返すと切れます。
ただそれだけならいいのですが、極々まれに入国管理局的なところや病院からかかってくることがあります。
特に今後は新型コロナウイルスが完全に終息することはないでしょうし、PCRテストの結果などで緊急連絡があるかもしれません。
※PCRテストが陰性の場合は特に連絡もなく、テストを受けた場所に陰性証明書を貰いに行くだけです
この手の重要な電話をスルーすると、ジョージアで滞在できなくなる可能性も考えられます。
電話を受けても通信料・通話料は一切かからないので、とりあえず出た方がいいです。
なぜ間違い電話が多い
おそらく、電話番号を使いまわしているのだと思われます。
ジョージアのSIMカードは追加でお金を払わないと1か月などの短い期間で使えなくなります。
その使えなくなった電話番号は一定期間を空けて別のSIMカードを担当することになるので「昔の知り合いに電話をかけてみたら別人だった」というケースが多いのでしょう。
日本などでも発生しうる問題ではありますが、ジョージアは激安で誰でもSIMカードが手に入るため旅行者など短期間しか使わない人が多いのでこのようなことが起こりやすいのでしょうね。
重要な電話は必ず英語が通じる
入国管理局的なところや病院などなら、確実に英語が使える人が電話をかけてきます。
相手は電話先が外国人(日本人)であることを把握しているはずですし、ジョージア語はジョージアでしか話されておらずロシア語も「ジョージアに来る観光客の大半は喋れない」と理解しているからです。
なので電話が来たら無理にロシア語やジョージア語で喋ろうとせず、「Do you speak English?」と聞きましょう。
知らない言葉でまくしたてられて一方的に切られたとしても、それは「あ、ごめんね、間違い電話だから気にしないでね」という意味です。
ジョージア語やロシア語は日本語より語調が強く、特に電話口では怒っているように感じるかもしれませんが、気のせいです。
というかこちらは何も悪い事をしていないので怒られる筋合いはありません。
だから「ごめんね、間違い電話だよ」と言っていると脳内翻訳しておけばいいんです。
実際には「んだよアジア人かよ、クソが」とか言っている可能性もゼロではありませんが、そんなところを気にしてわざわざ被害者意識を膨らませる必要はありません。
もちろんあなたがジョージア語ネイティブで「電話相手がそう言った」というならそうなのでしょう。
ですが「言葉の意味はわからなかったけど語調から怒っている・差別していると確信した」という勝手な被害妄想は疲れるだけですよ。
英語でも聞き取れない場合
間違い電話ではなく重要な連絡だった場合(たとえば上述のような入国管理局的な所や病院など)でも、電話口の英語ではうまく聞き取れないことがあるでしょう。
そういう場合は落ち着いて「Do you send SMS or whatsapp?」と伝えましょう。
日本と異なり、ジョージアでは会社の電話と自分のスマホの境目がない人が多く、SMSでメッセージを送ってくれることが多いです。
文章ならば落ち着いて単語ごとの意味を調べたり、翻訳アプリを使うなどして意思の疎通が可能です。
大量の見知らぬSMS
見知らぬ電話がかかってくるよりも見知らぬSMSが来ることのほうが圧倒的に多いです。
私のスマホにはBeeLine(スマホキャリア)、TBC銀行(私の口座があります)という自分から電話番号を伝えたところからだけでなく、EURO CREDIT、VultishopGe、ALTAなどなど多くの行ったことのない企業からのSMSが来ます。
これらは基本的にスルーしていい宣伝メッセージ、つまり迷惑メールと同様の不要な連絡です。
おそらくランダムに電話番号を入力して手当たり次第に送っているのでしょう。
「ジョージア語」や「ジョージア語をローマ字表記したもの」「英語」さらには「調べてもどこの言葉かわからないようなもの」まで送られてきます。
メッセージを受け取ったり読んだりしてもお金は取られないので、読めそうな部分だけチラっと読んで放置しましょう。
私は今まで病院など重要な機関からSMSを受け取ったことがないのでたぶん全部スルーしても大丈夫だと思います。
※何度も病院などからの電話をスルーしていたらSMSで送ってくる可能性はあります
要注意
ネットリテラシーが高い方には言うまでもない事ですが、送られてきたSMSのURLリンクは不用意にタップすべきではありません。
なんて書いてあるかわからず不安になってリンク先に飛びたくなる気持ちはわかりますが、SMSは誰でも送れるので詐欺師からのSMSかどうか判別できません。
それを想定してどこの言語でもない文章とURLリンクを送りつけて来ることも十分考えられます。
SMSだけで重要な連絡をしてくることはありえません。
あなたに用があるならジョージア語を喋れないだろうと予測して必ず英語で連絡をしてきます。
「英語で」「検索して同じ名称が出て来る重要な機関」などの信頼できるSMSでなければURLリンクは踏んではなりません。
それでも不安ならば宿のスタッフに見せて「これはどういう意味?」と聞いてみてください。
最後に
ジョージアでSIMカードを使っていると、月1回程度の割合で電話がかかってきます。
入国管理局的なところや病院など、きちんとしたところからの電話の可能性がちょっとだけあるので、できるだけ電話は出た方がいいです。
もちろん大半は間違い電話です。
ただ、間違い電話に出たとしてもほんの一瞬時間を使うだけで金銭的なデメリットは全くありません。
間違い電話が面倒だからとスルーし続けていると、緊急を要する内容だった時にすぐに動けなくなります。
その可能性はほんのわずかだとは思いますが、後悔しないようにしましょう。
SMSは基本的にスルーでOKです。
ただし電話を全部スルーしている人のもとには重要な機関から「電話に出てくれないからSMSで送ります」という連絡があるかもしれません。
その場合は確実に英語で来ます。
外国人のあなたに用があるのなら、ジョージア語のみで連絡してくることはありません。
見知らぬSMSにはURLが添付されていることも多いです。
しかも短縮URLでドメインすら隠されていることがあります。
もちろん文章を短くするための措置であることが大半ですが「どこに飛ばされるか全くわからない」のでSMSの送信元が信頼できると確信できていないのなら踏むべきではありません。
当然ながら、飛んだ先でパスポート番号や銀行口座、クレジットカード番号などを入力するのもNGです。