バトゥミ。
日本ではあまりメジャーではありませんが、あのシュクメルリの国・ジョージアの西端にある港町です。
トルコと陸続きになっていたり、黒海をフェリーで移動したりできるため世界一周中のバックパッカーの間では有名な街です。
そんなバトゥミは新型コロナウイルス発生直前あたりからすさまじい都市開発が行われており、街の中心エリアはかなり近代的な外観になっています。
しかしその恩恵に預かれるのは我々日本人を含めた裕福な旅行客が大半。
現地民には我々が落とすお金のほんの一部しか届いていないようで、物乞いが増えています。
※当記事は専門家によるものではなく、一個人の個人的な感想です
物乞いは増えた?昔からいた?
私は2018年の夏、つまり新型コロナウイルス発生より1年以上前にもバトゥミを訪れています。
その際には物乞いはほとんどいませんでした。
実際には当時もいましたが、2021年年末時点と比べて圧倒的に少なかったです。
ジョージアに限らず、物乞いは暖かい時期・晴れた日のほうが数が増えます。
2018年の夏にほとんど見かけず、2021年12月の冬に1kmも歩かず数人に出会うということは「増えた」という認識で間違いないでしょう。
「なぜ増えたか?」に私は正解を持っていません。
都市開発も理由の一つでしょうし、新型コロナウイルスも当然理由の一つでしょう。
しかし私はジョージア語がわからず現地ニュースも断片的にしか知らず、普段はトビリシに住んでいるのでバトゥミ市民の現地の声を聞く機会も少ないです。
だから安易に〇〇が原因だと断定はしません。
子どもたち
未就学児が歩道に座り、じっとこちらを凝視してきます。
中にはベビーカーに乗せられている子も。
もちろんこれらの子たちには親がおり、親が「ここでお金を貰いなさい」と命令しているのでしょう。
実際、親と一緒に地べたに座り、お金持ちが歩いてきたと見るや否や走り寄る子どももいます。
子どもだけで物乞いしている場合も、暗くなったら親が迎えに来たりします。
親は裕福!?
親子で物乞いしているケースでは、親も薄汚れた服を着ています。
ですが子ども単独で物乞いしているケースの一部では、親が車で迎えに来るというパターンもありました。
しかもベンツで。
それを見ると複雑な気持ちになります。
それでも私は子どもには甘い
私は物乞いのうち、子どもにはできるだけお金を渡すようにしています。
もちろん上述のように親に命令されてやっている子がほとんどです。
だから本当の意味で困窮してはいない可能性もあります。
でも、この子たちは十分なお金を貰えないと親から叱責を受けます。
だから道端に座り込んだり、見ず知らずの外国人にすがり寄ったりするんです。
子どもは親の支配下にありますし、自分で働くことができません。
選択肢を与えられず物乞いをしているため、私は可能な限りお金を渡すようにしています。
※あくまで私の個人的な意見であり、あなたに強要しているわけではありません
大人たち
子どもをダシに使う物乞いとは別に、中年男性や老人たちも物乞いをしています。
老女はだいたい教会の前に陣取り、中年男性は歩き回っていることが多いように感じます。
我々日本人は宗教に疎いため、教会に観光目的で入ろうとして入り口でお金を要求されると「入場料」と勘違いします。
老女たちはそれを狙っています。
イラっとしますね。
バトゥミはトルコに近い事もあり、イスラム教のモスクがあります。
当然イスラム教を信仰している方もいます。
ジョージア・キリスト教の教会の入り口でイスラム教信者の老女が物乞いをしていたりします。
節操がないです。
大人の物乞いは許さない
私は、大人の物乞いにはお金は上げません。
理由は簡単です。
自分で働けるからです。
もちろん、怪我や病気などで働けない人はいるでしょう。
でも、道端を陣取り見ず知らずの外国人に手を差し出しマニーマニーと臆面もなく言える度胸があるのならもっと効率のよい方法が存在します。
今の時代、「知らない」は罪です。
1日あたり1000円も稼げないような物乞いをするくらいなら、いくらでも他に方法が存在します。
知ろうとせずよくわからないからといって行動せずにいる人たちを「かわいそうだから助けよう」という気持ちは私にはありません。
私は「ジョージア国」の物価の安さや公共サービスなどから恩恵を受けているため、できる限りお返しをしたいとは思っていますが、私にとってその「お返し」は大人の物乞いに小銭を渡すことではありません。
こいつらは結局やらない
実は私は大人の物乞いに仕事をお願いしようとしたことがあります。
もちろん対価は現地の相場より高めです。
ですが、10人に声をかけて10人とも約束の時間に現れませんでした。
私は「救いの手を伸ばしたのに」などと上から目線で言いたいわけではありません。
慈善事業として仕事を与えようとしたのではなく、私にもメリットがある仕事の依頼でした。
彼ら彼女らは結局、面倒なことはしたくないという思考の極致の人たちなのでしょう。
もちろん、私はたった10人しか声をかけていないので「全ての物乞いがそうだ」とは思っていません。
ただ、私からするとハズレばかりのクジを引き続ける気にはなりません。
現地民に仕事を頼むにしても、物乞いではなく普通に街を歩いている人に声をかけたほうがアタリは多そうです。
最後に
バトゥミの物乞いについての私見でした。
繰り返しますが、当記事はあくまで私の個人的な感想であり、バトゥミの全てを知り尽くした情報通の正確なものではありません。
間違っていることもあるでしょうし、人によっては異なる意見を持つかもしれません。
あくまで「私はそう思った」というだけの話です。
なお本文には書きませんでしたが「少年少女の集団の物乞い」なんてのも存在します。
リーダー格の少女は中学生くらいで他は小学校低学年くらい、中東系の顔立ちに見えました。
※中東からの移民という意味ではありません。あくまで「私にはそう見えた」という話です
リーダー格の少女が「食べるものがないからお金をくれ」と引き止めますが、断ると全員が集まってきて勝手にこちらのカバンやポケットをまさぐってきます。
「勝手にポケットをまさぐる」という行為にはイラっとしました。
※私は上述の通り、子どもの物乞いには可能な限りお金を与えたかったのですが、その日は現金の持ち合わせがありませんでした(レストランやスーパーはカード払いが可能です)
なお、特に身長120cm前後の少女が一番質が悪いです。
真っ先にポケットをまさぐるのもいつもこの子ですし、カバンのチャックを空けて中身を取り出そうとすることも多いです。
その上、硬貨を渡そうとしてもそれを受け取りません。
「お金」を理解せずにやらされているのか、紙幣にしか目がないのかはわかりませんでした。(私が紙幣を見せたことがないため)
リーダー格の少女はたとえ1GEL程度しか受け取っていなくてもきちんとThank youと言えるいい子(?)です。
※1Gelは当時の価値で35円程度
リーダー格の少女はこちらが全ての小銭を配り終えたことを理解した場合には他の質の悪い少女たちを抑えようとしてくれます(が、それを振り切ってしつこくまとわりついてきます)。
私は特に被害を受けませんでしたが、もしバトゥミに到着したばかりでキャリーケースなど大荷物を持っている状態で遭遇したら、勝手に財布を抜き取られていたかもしれません。
この手の集団はバトゥミでも超レアですが、「そういう集団が存在する」という事実は覚えておいてください。
もしあなたがバトゥミに来るのなら、荷物をホテルに置くまでは物乞いらしき集団には近寄らないことです。
可能であればタクシーでホテルの前まで行きましょう。
※バトゥミはBoltというタクシーアプリが使えるのでボッタクリの心配もなく安く利用できます