新型コロナウイルスが収束したら海外旅行に行きたいと考えている人は多いでしょう。
ですがもし海外旅行が初めてなら「日本人差別は大丈夫かな?」と心配になりますよね。
私は2020年も海外におり、多くの人から「差別は大丈夫?」と聞かれます。
特にあまり日本人が行かないような国に滞在していると「なんか怖そう。日本人(アジア人)差別とかってあるの?」と頻繁に聞かれます。
私は旧ソ連圏のウクライナやベラルーシ、ジョージアなどを好んで滞在してきました。
「旧ソ連」という響きも日本人にとっては不穏な気持ちになるのかもしれません。
正直に言えば、これらの国でも差別はあります。
ですが私は「なんか怖そう。日本人差別とかってあるの?」という質問には「ほとんどないよ」と答えています。
目次
「日本人旅行者が絶対に差別を受けない」という方法は存在しない
どの国であっても、「日本人旅行者全員が」「一度も」「誰からも」「絶対に」差別を受けないという保証はありません。
小国であっても100万人を超える人が住んでおり、その一人ひとりの考え方は違います。
日本を素晴らしいと思っている人もいれば、アニメが好きな人もいます。
一方でアニメは子どもが見るものという日本の昭和時代のような考え方をしている人もいます。
日本人は金持ちだから俺たちに恵んで当然と考える人もいます。
さらには「金に物を言わせてやりたい放題しやがって」という先入観を持っている人もいます。
つまり、会う人によって差別を受ける可能性はどの国にも等しく存在します。
親日国は全員が親日とは限らない
政治的に親日の国であっても全国民が親日だとは限りません。
また、割合としては親日派が多い国であっても全国民が親日派だとは限りません。
東南アジアのタイは親日国として有名でしたよね。
ですが、当然ながら日本を嫌っている人もいます。
特に「外こもりの聖地」として人気が出たことにより貧乏で金払いの悪い日本人が大挙して押しかけたことにより迷惑を受けた人の中には日本人を嫌う人も出てきており、もはや親日派が多数派ではなくなっています。
実際、「半地下のカフェ」で相場より極端に安い金額で買おうとしたり、お金も払わずステージを見ようとしたりといった「タイの常識を超えた節約術」を行使しようとする日本人を頻繁に見かけます。
また、私はウクライナやジョージアを親日国として紹介しますが、当然ながら街を歩く女性に英語で声をかけても無視されることがあります。
大衆食堂ではロシア語メニューしかないことも多く、読むことも話すこともできなければ迷惑がられることもあるでしょう。
それでも私は差別がないと言い張る
それでも私はタイ・ウクライナ・ジョージアを「日本人差別のほとんどない親日派が多い国だ」と紹介します。
これはもっと長い文章で表現するならば
私は日本人ですが各国に敬意を払い、国民たちと仲良くなろうという意識を持ち、現地の言葉を喋る努力をした上でこちらから話しかけ友好的な態度の友人を多く作っています。
その上で、酔っ払いや不良集団、そして偏見を持った極めて一部のニュースを見ないようなクレイジーな人を除けば、私は差別をほとんど受けたことがないので、これらの国を「日本人差別のほとんどない親日派が多い国だ」と表現できます。
となります。
自分から歩み寄っていれば、ほとんどの現地人は友好的です。
結局は運
一般的な数日のみの旅行者にとって、海外で差別を受けるかどうかはほとんど運です。
たまたま日本をよく思っていない現地人に遭遇すれば差別を受けるかもしれませんし、たまたま日本好きの現地人に遭遇すれば最高の体験になるでしょう。
「そんなのはわかってる。だからそれがどのくらいの確率なのか比率が知りたい」と思うかもしれません。
ですがそれは現地人に国勢調査的な事でもしなければ、どうしたって「記事を書いている人の主観」になってしまいます。
日本人が知らない「日本人が差別される理由」の一つ
日本人が日本にいると当たり前すぎて理解できないことがあります。
それは「表情」です。
日本人の多くは、知らない人に話しかけるときに顔がこわばります。
また、お願いするときや尋ねるときなども顔がこわばります。
これらは日本人同士なら「不安な表情」だとわかります。
ですが外国人(特に東欧の人々)は日本人の不安な表情と怒っている表情の判別がつかないようです。
日本人は言葉が完璧に喋れないと不安になって口数も減ります。
これらの結果、現地人は睨みつけられているように感じ、「日本人はお高くとまっている」と思われてしまうことがあります。
実は私自身も海外が長くなって同様に感じるシーンが増えました。
たとえばレストランで日本人を見かけた際、目を合わせてもすぐに逸らされた上で仏頂面をされることがほとんどです。
単純に私を嫌っているならそれはそれでいいのですが、ファーストコンタクトで睨まれたり仏頂面をされてそれでも「仲良くなりたい」と思う現地人はほとんどいないでしょう。
仲良くなりたい相手ならば、話す勇気がなくても目が合ったらニコっとするくらいはしてみましょう。
そのうえで差別に会わない方法を紹介
上述の通り、どの国でも日本人・アジア人を差別する人はゼロではありません。
そんな中で最も差別に会いにくくする方法は「その国に敬意を払う」ことです。
これは何も国旗に敬礼しろという意味ではありません。
現地の言葉を学ぶ姿勢を見せましょう。
短期の旅行でそんなことするのは面倒という気持ちはわかります。
ですがせめて「こんにちは」「ありがとう」「イエス」「ノー」くらいは覚えてみてはどうでしょうか。
これらの言葉はほとんどの国で英語でも通じます。
通じればいいという態度ではなく、敢えてそこを一歩踏み込んで現地の言葉を使うことで相手の心を開く高価があります。
発音は下手くそで構いません。
訛りがあっても大丈夫です。
あなたも、日本で外国人に道を教えた際に「Thank you」と言われるより下手くそでも「アリガトー」と言われたほうが嬉しいですよね?
最後に
当サイトではウクライナやジョージアなど日本人があまりいない国を紹介してきました。
その記事を読んだ方から、メール等で「差別はないの?」とか「差別を受けました!」とか質問・報告をいただくことが増えています。
たしかにゼロではありません。
私もゼロとは言っていません。
日本人に友好的な人が多い国でも、旅行中に運悪く差別的な人と会ってしまえば「なんだこの国は」となるでしょう。
「お金持ち日本人旅行者様だぞ」という態度ではなく、相手国に敬意を払い現地に溶け込むような行動をすれば差別を受ける確率はぐっと少なくなります。
最後にもう一つ、現地人と仲良くなる言葉を紹介します。
「〇〇料理のおいしいレストランはどこ?」
です。
○○には当然その国が入ります。
自分の国の名物を好む旅行者を嫌う人は少ないです。
相手と仲良くなりたいなら「一緒に行かないか」と誘ってもいいでしょう。
ただし物価の安い国では金銭的に厳しい人もいるので、懐に余裕があるなら「教えてくれたお礼におごるよ」と付け足せばOKです。
自分から歩み寄れば相手は友好的になります。