いつまでが「若者」なのかはわかりませんが、少なくとも30歳というのは一つの節目ではありますよね。
大学院の博士課程を除けば、30歳ならば学校を卒業して社会人になっている年齢です。
ですが、世の中には(その時代の経済状況や自身の能力・運などにより)30歳になっても自信を持つことができない人がたくさんいます。
「ニート」の本来の定義は34歳までですが、それ以降もニートを続けたり、引きこもりを続けたりという人も多いとされています。
そういった(自称)無能の人が、それでもなんとかやっていくための方法を一つ紹介します。
念のために言っておきますが、今回紹介する方法は「あなたが絶対にやらなくてはいけないこと」ではないですし、「この方法でしか挽回できない」という唯一無二の正解でもないですし、当然「これをしないやつは〇〇しかない」などと煽動するつもりもありません。
ただネットの片隅で名前も知らない誰かが「こうしたらいいんじゃない?」と呟いているだけです。
なお、当記事では「無能の人」という表現を使っていますが、当然ですが人格ごと全てを否定しているわけではありません。
「何も考えず自堕落に生きている現状を嘆き、どうにかしたいと思っているけど動けずにいる人」という意味です。
自堕落に生きることが可能で変化を求めていない人は対象ではありません。
また、「今現時点では取り立てて誇ることができない」という状態を無能と表現しているだけであり、未来永劫ずっと無能でい続けるかどうかには言及していません。
というか「現時点では何も持たない人が自信を持てる何かを得るにはどうしたらいいか」が当記事のテーマです。
目次
「とにかく何かしなきゃ」はオススメできない
社会人でもニートでも引きこもりでも、今に不満がある人は「とにかく何かしなきゃ」という漠然とした不安を持っていることが多いです。
そして、手当たり次第に「他人がいいと言っていたこと」に挑戦したりしなかったりします。
まず、いわゆる「無能な人」に括られるような普段から将来を考えて行動していない方々は、「とにかく行動を」という焦りをそのまま実行してはダメです。
それはただのギャンブルです。
せっかく頑張ろうとしているのですから、高確率で結果に結びつくことをしたいですよね。
「自分に向いているか」「自分がそれを本当にやりたいのか」を考えずに、ただ「テレビで言ってた」だの「YouTuberが言ってた」だのという理由でスタートすると悲惨な結果になります。
あなたは何がしたいの?
まず、自分が何をしたいのかを考えましょう。
おそらく、大半の人はこの問いに答えを持っていません。
それでも多くの社会人は「このまま会社で仕事をして、出世したり家族を持ったりしたい」だとか「今の仕事で技術を高めて高収入の会社に転職、または独立したい」といった漠然とした未来を想定しています。
もしあなたが社会人で、それがあなたのやりたいことなら大丈夫です。
その漠然とした夢が「今の生き方」を続けていれば叶うのなら、あなたは無能ではないですし無理して今以上の努力をしなくても大丈夫です。
ちなみに会社員の場合は「最低でもクビにならず、今の地位と給料のまま勤め上げる」というのが敢えて口に出すことではないレベルでの夢と言えるので、あなた自身が「それでいい」と言えるのならば追加の行動は不要です。
※世間からの評価が低かろうと、日本の平均値より下回っていようと、自分がその状態で満足できるのなら他人の声なんて気にしないでください。あなたは十分幸せです
そうでない場合、つまり「やりたいこと」が何も浮かばない人たちだけを対象に話を続けます。
特に社会人ではないニートや引きこもりは、収入源がない以上「ずっとこのままで」という現状維持の夢すら近い将来破綻します。
「会社で働く」がどうしても嫌ならば、「自分の食い扶持くらいは自分で稼ぐ」あたりを目的として考えてみてはいかがでしょうか。
自分の食い扶持を稼ぐという夢
当然ですが会社で働くことと自分の食い扶持を稼ぐことは完全なイコールではありません。
今の時代、会社で働く以外にもたくさんの稼ぎ方があります。
また、「自分の食い扶持」の額そのものを下げる方法もたくさんあります。
自分ができる手段を組み合わせて、自分が納得できるルートを作りましょう。
夢・目標は何も考えずにいては浮かんでこない
夢、つまり「なんとなくやりたいこと」は、何も考えずダラダラと自堕落な生活をしていても見つけられません。
意識して考えてみましょう。
「社会のためになること」「人に感謝されること」などのような高尚なことでなくていいです。
そんな学校の先生や親を喜ばせるだけの上っ面な夢のためにあなたは頑張れますか?
私には無理です。
私はとにかくまず私自身が楽しく、心地よくいられることこそが重要で、その次に自分の未来の安定、さらにその後に自分の家族や知人の幸せが来ます。
もちろん「世界人類の幸せ」は想像したことすらありません。
それでいいんです。
他人に語るためのものではなく、自分が満足できる夢を思い描いてください。
あ、もちろん「世界人類の幸福こそが私の唯一の夢だ」という人に「いや、それは違う」とは言いませんよ?
夢・目的・目標は「思い描くだけではダメ」なことが多い
「なんとなくやりたいこと」を持っていても、いつまでも叶わず底辺をさまよい続ける人は多いです。
世の中の意識高い系たちは一様に「夢・目的を持って生きよう!夢を持てば生まれ変わる!!」などと声高に叫んでいます。
でも彼ら意識高い系が口にしないことが一つあります。
それは、「いつまでに達成するのか」という期限です。
意識高い系がいつまでも口先だけで変化しないのは、この「期限」という概念が抜け落ちているからだと思います。
期限がないのなら、今努力することへの緊急度(≒優先度)は下がります。
当然ながら努力することよりもダラダラとYouTubeを眺めたりコタツでみかんを食べることのほうがラクなので、緊急度が低ければ自堕落な行動を優先させやすくなります。
「無能な人」も、自分の夢・目的・目標をいつ頃達成したいかを考えてみましょう。
多くの人は「期限」と「ノルマ」を混同し、期限を作ろうと言われた瞬間にモチベーションが激減します。
期限は他人から言われるノルマと違い「自分の夢を叶えるための計画」です。
自分のできる範囲で、できるペースで、計画を立ててください。
なお、ほとんどの場合はやりたいことに関して初心者なのでいつまでにできるようになるか想像もつかないでしょう。
ざっくり見積もる方法を紹介します。
計画の見積もり方法
まず、漠然とした夢を明確にさせる必要があります。
何かの仕事(お金稼ぎ)の話であれば、どんな技術を使ってどういう方法で収益を得ているのか、箇条書きなどで細かく書きだします。
わからなかったら調べ上げてください。
学校のテストではないので、何も見ずに答える必要はありません。
googleを使っていいんです。
図書館に行って本を読んでみてもいいですし、周囲にその道で先行している人がいれば質問すれば答えが返ってくるかもしれません。
そうやって調べて書き出した内容一つ一つが、あなたが得るべき技術になります。
その技術を得るのにどのくらいの期間と労力が必要でしょうか。
一つ一つの技術を得るための時間も想像がつかないのであれば、その個別の技術を手に入れた自分を想像してまた箇条書きで技術を書き出していきます。
そうやってどんどん技術を細かくしていくと、最終的には「今すぐできそうなこと」かつ「将来の夢に繋がること」がわかります。
もちろん、必要な技術がわかっても実際に自分自身がそれを習得できる期間を正確に予言することはできません。
そこはざっくりでいいです。
ネットで調べればほとんどの技術は「一般的に〇時間/〇か月で習得できる」というようなことが書いてありますし、その技術のボリュームをみてなんとなく予想しても大丈夫です。
見積りはあくまで見積もり
特に時間に関して、見積もり(計画)は完璧ではありません。
自分がその技術に精通していないため予測がうまくできないだけでなく、外部要因でも時間は大きく変動します。
だから正確に計画通りに行動しなくていいんです。
もちろん計画を完全に無視して遊び呆けるのはダメですが、思ったより技術習得が難しく当初の計画からズレたとしても、無理をして間に合わせる必要はありません。
無理をすればするほど、計画はノルマのように感じ不快感を生み出します。
もともと「自分がやりたい・なりたい」という目的だったはずです。
その過程で不快感を増幅させてしまったら、その目的そのものにも嫌悪感が生まれてしまいます。
会社や学校に提出するのなら別ですが、今回やっているのは自分が決めた自分の夢です。
不快になるまで追い込まなくて大丈夫です。
諦めるという最悪の結末を生まないためにも、努力の過程での不快感はできるだけ排除しましょう。
なお、当初の見込みが甘かったと感じたらその都度計画を作り直してください。
「下方修正・後ろ倒しは逃げ」とする人もいますが、後ろ倒ししないことでモチベーションを失い辞めてしまうことのほうがもっと問題です。
最後に
30歳を越えても何者にもなれず、日々漠然とした不安を抱えている方。
やりたいことを叶えるために目的を明確にして期限を決めて行動してみましょう。
今の仕事を辞めたり、新しい収入源を得たり、今の職場で頼られる人材になったり。
もちろん仕事やお金稼ぎに限らず、趣味の世界で満足感を得るために何かを身につけるのもいいでしょう。
やりたいことを持ち、それに向かって(不快にならない方法・量で)行動することは、日々の「やりがい」と言えるのではないでしょうか。
少なくとも私は、会社(上司)から「よし、これがやりがいだ。やっとけ」と言われるようなヤリガイよりもずっと充実感があると思います。