グルジア文字。
ジョージアという国で使われている、我々日本人には全部同じように見える文字です。
ジョージアは旧ソ連圏の独立国で、物価が安くビザなしで滞在できる期間も長いため、外こもり・海外ノマド・海外移住者の隠れた人気スポットとなっています。
しかし、来たらわかりますが看板のほとんどがジョージア語(グルジア文字)です。
アルファベットではないのでローマ字読みすらできず、書いてある文字を声に出せません。
かといってスマホアプリで翻訳しようにも、ほとんどが同じに見えてしまい文字入力が困難です。
そんな人にグルジア文字が読めるようになる邪道な方法を紹介します。
はじめに
この方法は邪道です。
どう邪道なのかというと、以下の通りです。
・正確な発音ではない
・文法や語彙は身につかない
つまり、「ただただ書かれている文字が判別でき、音として声に出せる」だけの方法です。
さらに言えば、正確な発音ではなく日本語訛りになるため「今後ジョージア語をネイティブレベルにしたい」という人にとっては正確な発音への矯正に時間がかかります。
要は「とりあえず看板・値札・メニューさえ声に出せればいい」という人向けの方法です。
方法
日本語の50音に対応させて覚えます。
「なぁんだ、それはどの本にも書かれてるじゃん」って思いましたか?
ほとんどのテキストは50音の対応表こそあるものの、それを使ってどう覚えるかまでは書かれていないですよね。
具体的な方法・1
日本語の50音は基本的に子音+母音で順番に並んでいます。
つまり、アルファベットならaiueo,kakikukeko,,,となっています。
これをそのまま書き取りなどで覚えようとしても楽しくないですし、同じアルファベットが連続しているのであまり効果が期待できません。
ですので「いろは歌」を使いましょう。
「いろは歌」とは、ご存じの通り50音を被りなく使った歌のことです。
いろはにほへとちりぬるを・・・のアレです。
これをノートに1日1回でいいので書いてみてください。
こんなカンジです。
通常の50音表と違いアルファベットが連続しないのでいい練習になります。
なお、気づいておられると思いますが、いろは歌には濁音・半濁音がありません。
ですのでそれらを使った文を作る必要があります。
「一度しか使ってはいけない」という縛りを入れると難度が急上昇するので「すべての文字を使う」というルールだけにして「同じ文字が何度も出てもいい」ことにしましょう。
私が使っているのは以下の文です。
パンダが痔でグズる
ピンチに象のプロ来た
ポットをずらして座椅子置いたら
全然ダメでぎこちなくずらす
地味に弁当美味だけど
文房具にペンとボンドなくてゲロ吐いたぞ
濁音・半濁音が全部入っています。
文章が支離滅裂でも気にする必要はありません。
自分がストレスに感じない文章ならなんでもOKです。
具体的な方法・2
上記の方法は文章が決まっているため、すぐに慣れてしまいます。
それはそれでいいのですが、より応用的な練習がしたくなるはずです。
そこでオススメするのが「日記をグルジア文字で書く」です。
もちろんグルジア語ではなく、上記のように日本語50音に当てはめて書きます。
この方法はどんな恥ずかしい日記であっても簡単に解読できないのが特徴です。
たとえばおしゃれなかっふぇでおもむろにノートを取り出して「今日スタバに行ったら意識高い系の大学生がマックプロを開いてドヤ顔でYouTubeを見ていた」と書いたとしても、その大学生には読めません。
※仮にその大学生がグルジア語を読めたとしても「グルジア文字で日本語が書かれている」と判断するのは難しいでしょう
毎日ノート1ページ程度でもこれを続けていけば、グルジア文字を見て発音すらわからないというレベルは簡単に乗り越えられます。
最後に
ジョージア語はほぼジョージア国のみでしか使われておらず、汎用性がない言語です。
とはいえジョージア自体が長期滞在しやすい国なので、看板・メニューくらいは読めたほうがいいでしょう。
ジョージア語の単語を知らなければ音に出しても意味がないと思うかもしれませんが、たとえばレストランのメニューを見て音に出すことでウェイターさんに伝わりますし、たとえばრესტორანიがレストラーニと発音できたらそこに入れば料理が食べられるだろうと判断できるようになるでしょう。
また、地下鉄やバス、都市間マルシュルートカ(ミニバンによる乗り合いバス)の案内板もグルジア文字で読めると胡散臭い客引きに声をかけずに済みます。
それでも足りない単語などは現地で生活していく中で必要に応じて学んでいくのがいいでしょう。
なお、ジョージア語にはロシア語同様に悪名高き「格変化」があります。
とてもハードなのでジョージア語を本格的に学ぶ際には気合を入れてください。
ちなみに、私はジョージア語の習得は諦めました。
コンニチハ・アリガトウだけジョージア語で他はロシア語または英語で乗り切っています。
※ロシア語も初心者ですし英語も英検3級に毛が生えたレベルです
現地で就職するのでなければそれでも十分です。
もしあなたが「ジョージア語がわからないからジョージアに行くのは難しい」と思っているのなら、当記事の方法で文字を発音できるようにして遊びに来てみてください。
無茶な節約をしなくても生活費が10万以下にできるこの国は経済的に苦しい人にとっては天国かもしれませんよ。
※念のため言っておきますが私は「すべての人にとって天国」とは主張していません。ジョージアがあなたに合うかどうかは実際に来てみなければわからないので、私の駄文など読み流してサクっと来てみましょう!