イジメをしている意識のないいじめっこ、多いですよね。
「愛のあるイジリ」という便利な言葉で人を傷つける人がたくさんいます。
冗談とイジメ、イジリとイジメの違いとして、1つ知っておいてもらいたいことがあります。
笑わせるか、笑われるか
大きな違いは「中心人物」が笑わせているか、笑われているかです。
当然、この「中心人物」はイジリをしている側ではなく弄られている側です。
「笑わせている」と「笑われている」の違いは、本人が意図したものかどうかです。
たとえ笑いの内容が外見であろうと、本人が「笑わせている」という意識を持っていればそれはイジメではありません。
逆に外見ではなく言動に対する笑いであっても、本人が「笑われている」と思っているならイジメになり得ます。
それって「イケメン無罪」と同じでは?
「イケメン無罪」とは、同じことをしてもイケメンなら許されるという風潮です。
たとえばイケメンから「今日はかわいいね」と言われたら喜ぶ女性がブサイクから同じことを言われてセクハラだと騒ぐような現象を指しています。
イジメもそれと同じです。
ただし、どちらの場合も「誰が言うか」が問題の本質ではなく、「言われた側がどう思うか」が本質です。
相手を不快にさせていないのであればセクハラでもイジメでもありません。
愛のあるイジリという勘違い
イジメ側はよく「愛のあるイジリ」「愛のあるツッコミ」を多用しますよね。
その愛、一方的じゃありませんか?
愛があったとしても、相手がそれを受け入れていなければストーカーと変わりません。
迷惑行為です。
相手をこき下ろして笑いを取ることで相手に愛が伝わっているかどうか、今一度考えてみてください。
テレビと現実は違う
昭和の時代から言われ続けていることですが、テレビのバラエティはフィクションです。
テレビの中で弄られている人たちは、それでお金を貰っています。
一方、現実で笑われている人たちには何もメリットはありません。
最後に
私は、冗談とイジメ、イジリとイジメの境界線は受け手の意識の違いだと思っています。
受け手が笑わせている、つまり「オイシイ」と思っているのであればそれはイジメではありません。
ただしそれはあくまで受け手が自発的に感じるべきであり、いじめる側が「お前にオイシイ思いをさせてやってる」と押し付けるものではありません。
周りが笑っているかどうかは関係ありません。
笑われている本人がどう思っているか、それが一番重要です。
それが理解できないのであれば、自称人気者のいじめっこにツッコミ役は向いていないので黙っていてください。