「本当にできる人・優秀な人は不満を口にしない」と言われていますね。
これを勘違い(または拡大解釈)して「できる人・優秀な人は不満を持たない」と思い込んでいる人がいます。
間違っています。
※私自身が優秀な人であるという話ではありません。むしろ私は無能側です。優秀な人の考えを吸収し実践しようと努力している側です。
優秀な人が不満を口にしない理由
優秀な人は、「居酒屋で上司や会社の悪口を言う」という行為が無意味であることを知っています。
正確には同僚との絆を深めるためには有用なのですが、「行動せずに悪口で憂さ晴らしをしている人」と仲良くなることの価値はあまり高くありません。
「不満を口にしなければ何も変わらない」と言う人がいますが、それは微妙に間違っています。
「不満を口に出すことで同調する人がでてきて、それが世論となって世界が変わっていく」という流れは確かにあります。
ですが、世論となって変わっていく部分で誰かが立ち上がっているんです。
不満を口に出すだけの人は、自分は立ち上がらないけど上司や同僚の誰かが立ち上がってくれたらいいなという他力本願な部分があります。
「不満を口に出し、同調者を集め、仲間にしてから自分が先導して改革をする」ならいいんです。
でもそういう人はとても少ないですし、ほとんどのケースでは「社会や会社」を変えるよりも自分がその社会・会社のルールの上での勝者になるほうが簡単です。
優秀な人も不満そのものは持っている
優秀な人たちは、優秀であるが故に問題点もたくさん見つけられます。
ですが、そのことを周囲に愚痴って鬱憤を晴らしません。
そうではなく、問題点をどうすれば解決できるか考え、行動します。
ほとんどの問題は自分が行動すれば改善できます。
もちろん正面突破が難しい問題はたくさんありますが、合法的に・会社のルール内での「第三のルート」はあります。
優秀な人は改善方法を考え、時には上司や自分よりさらに優秀な人に相談し、問題を潰しています。
残念ながら今の世の中ではこういう思考・行動は「意識高い系」と揶揄されるため広まっていません。
意識が高いことは恥ずかしいことなのか
私は優秀な人間ではありません。
ですが、周囲にたくさんの尊敬すべき優秀な人たちがるため、上記のような考え方を教わり、実践しようとしています。
ただ先ほども言った通り、この手の「行動して改善していこうとする姿」は意識高い系と揶揄されます。
愚痴を言ってくる人間に改善方法を提案したりすると、半笑いで「ハハッ、そっすねwww」なんて言われ、「すげー意識高いっすねwww」と笑われます。
世間的に、行動して改善して行こうとする姿は笑える姿のようですね。
結果がどうなるか想像してください。
問題を改善し、自分のやりやすい環境を整えていけば必ず能力は向上しますし、なによりも不満が減ります。
それが仕事であればとても働きやすい環境になりますし、趣味の世界であってもより楽しい世界になることでしょう。
一方、意識高い系だと揶揄して何も行動しない人はどうでしょうか。
愚痴を言う事で一時的に不満は解消されるでしょう。
でも根本的な問題は当然何も解決していませんので、また日々不満が蓄積していくことになります。
そして居酒屋でくだを巻くことで不満を晴らし、翌日からまた不満を溜めていく...
同じところをぐるぐる回っているだけです。
しかも、常に不満などのネガティブな思考を持っているため「頑張っている」気持ちだけは人一倍感じます。
当然、ネガティブな状態でいるだけでは会社も上司も同僚たちすらも評価してくれません。
その結果、「頑張っているのに評価してくれない」とさらなる不満を感じることになります。
どちらが「笑える姿」なのでしょう。
私は子どもの頃に聞かされた「アリとキリギリス」を思い浮かべます。
しかも童話ではキリギリスは楽しそうでしたが、現実では居酒屋で不満を爆発させるというなかなかの情けなさです。
最後に
優秀な人やできる人は、不満を持っていても愚痴を言って発散させるよりも改善のために行動することを選びます。
そういう姿は「意識高い系」と呼ばれたり「真面目っすねwww」と言われたりとバカにされる傾向があります。
ですが嘲笑している人は行動せずに愚痴を言ったり人をバカにして鬱憤を晴らして根本的解決をしないという、ねずみやハムスターの回し車のようなことをしているのに気付いているのでしょうか。
もちろん、「俺は不満なんか言わずに改善のために行動するぜ」と言うだけでおっしゃれーなスタバでマックブックプリョを開いてYouTubeで歌ってみた動画を見ているような人は笑われても仕方ないでしょう。
そういうポーズだけの人と実際に行動する人は別のカテゴリーとして考えるべきです。
つまり「意識高い系」と「意識が高い人」は別種の人ということです。
もちろん「意識高い系」がスタバでYouTubeを見ているような人で、「意識が高い人」は実際に行動する人です。