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ケツァルコアトルピラミッドはマトリョーシカ?地下にある秘密とは?

投稿日:

 

こんにちは、猫の下僕です。

 

ピラミッドといえばエジプトをイメージ

しますが、実は中央アメリカで栄えた

マヤ文明でもピラミッドが多く作られて

います。

 

今回はメキシコで栄えたマヤ文明の最高神、

ケツァルコアトルのピラミッドを調べてみま

したのでご覧ください。

 

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チチェン・イッツァ

 

中央アメリカにあるメキシコの東側、

メキシコ湾にぴょこんと飛び出している

ユカタン半島にあるマヤ文明の遺跡です。

 

ここには、マヤの最高神ククルカンを

祀るピラミッドがあります。

 

 

ククルカン(ケツァルコアトル)のピラミッド

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ククルカンとは、ケツァルコアトルとも

呼ばれる農耕神・文化神で、風の神とも

考えられていました。

 

このククルカンを祀るピラミッドは、

エジプトのピラミッドと違い、最上段に

真四角の神殿があることが特徴です。

 

 

カスティーヨの数字

 

このククルカンを祀るピラミッドには

いくつもの秘密があります。

 

まずは、ピラミッド外周の階段。

 

1面あたり91段あり、4面を合計すると

364段、さらに頂上の神殿にある1段を

足すと、1年の日数と同じ365段となります。

 

さらに、1面あたりの階層は9段と

なっており、それが階段で分断されて

18段になります。

 

この18という数字は、マヤ暦における

月数18ヶ月と一致します。

 

そして、ククルカンピラミッドはただ

階段数が暦と一致しているだけでは

ありません。

 

 

秋分の日と春分の日の昼と夜の長さが

等しくなる日、ピラミッドが真西から

照らされることでククルカンの胴体が

出現します。

 

ピラミッドの階段部分に外周の影が

かかることで、階段の外側部分がヘビの

ように見えるのですね。

 

これは年2回しか見ることができません。

 

これをククルカンの降臨と呼び、神聖な

この奇跡を一目見ようと多くの人が

詰め掛けるとのこと。

 

 

古代マヤ文明は暦を正確に理解しており、

マヤ暦という独自の暦を持っていました。

 

そのマヤ文明の中でも最高神に位置づけ

られるケツァルコアトルの神殿なだけに

暦と関係するさまざまな工夫が凝らして

あるのですね。

 

 

ククルカンピラミッドはマトリョーシカ?

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ケツァルコアトルの神殿である、この

ククルカンピラミッドは、実はただの

ピラミッドではありません。

 

30メートルのピラミッドの中に、さらに

20メートルのピラミッドが包まれている

のです。

 

そしてさらに、その内部にはもう一回り

小さい、10メートルのピラミッドが内包

されています。

 

ロシアの入れ子人形、マトリョーシカの

ようなピラミッドですね。

 

 

作られた年代が違う!

 

実は、この3層のピラミッドは、それ

ぞれ作られた年代が違うことがわかって

います。

 

2016年に確認された一番小さいピラミッド

は、550年~800年頃に作られています。

 

そして、20メートルのピラミッドは、

800年~1000年頃

 

外側の一番大きなピラミッドは、

1050年~1300年頃と見られています。

 

 

なぜ?

 

ピラミッドが劣化したことで、それを

保護する目的で覆うように新しく付け

加えたとする説や、指導者の交代時に

権力を示すために追加したとの説が

あるようです。

 

祀っているのがマヤ文明の最高神である

ケツァルコアトルだけに、別のものを

作るというわけにはいかなかったので

しょうね。

 

 

ククルカン神殿の地下

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マヤ文明で最も有名なピラミッドの

一つであるククルカン神殿。

 

実は、この遺跡の真下にとんでもない

ものがあることがわかっています。

 

それは、セノーテ。

 

セノーテ?

 

 

セノーテ?

 

セノーテとは、石灰岩の大地が自然

陥没することでできる大きな穴です。

 

このセノーテは内部に川が流れる

ほど大きいもので、ここの天井が崩壊

すれば、上にあるカスティーヨそのもの

を巻き込んで崩壊する危険があります。

 

 

なぜこんな場所に建てた?

 

ピラミッドを建てた後に出来た空洞

なのでしょうか。

 

いえ、実は古代マヤ人はセノーテが

あることを知ったうえで、その上に

カスティーヨ(ククルカン神殿)を

建立しているのです。

 

セノーテを流れる川には深い意味が

あり、この川を介して、他の神聖な

ピラミッドなどとも繋がっており、

マヤ文明としてこの場所に最高神の

ピラミッドを建てることは必然だった

ようです。

 

 

チチェン・イッツァの意味

 

ククルカン神殿を含むこの遺跡群は、

チチェン・イッツァと呼ばれています。

 

そしてこの言葉は、「イッツァ族の

井戸口」という意味です。

 

ピラミッドの下を流れるこの川は、

マヤ人の井戸としても使われており、

大切な水源だったのです。

 

 

崩壊する?

 

この空洞内の川が周囲を侵食していけば

その上にあるピラミッドも重さに耐え

きれずに崩壊します。

 

それはいつなのでしょうか。

 

どうやら、何世代も先のことになる

ようです。

 

とはいえ、いつか必ず来る崩壊のとき

までに、なんらかの保護をしなくては

なりませんね。

 

 

日本にもケツァルコアトルが?

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実は、日本の東京にもケツァルコアトルの

像があります。

 

像があるのは、なんとあの代々木公園

 

このケツァルコアトルの像は、1990年に

メキシコ合衆国から東京都へ贈られたもの

なのだそうです。

 

近所の方は一度見に行ってみるといいかも

しれませんね。

 

 

東京だけじゃない!?

 

東京・池袋から埼京線で20分ほどの

中浦和にある別所沼公園

 

ここにも風の神(ケツァルコアトル)の

像があります。

 

しかもその周辺は「メキシコ広場」と

なっています。

 

像はなぜか、カッパ

 

河童です。

 

メキシコで実際に発掘されたケツァル

コアトルの石像のレプリカだそうです。

 

メキシコ州と友好都市の関係にある

埼玉県が1980年にもらったものだそう

です。

 

 

おそらく、メキシコには日本の妖怪?

である河童の伝説は伝わっていない

はず。

 

それでも河童のような外見のものが

あるというのは、何か深い意味がある

のかもしれませんね。

 

しかも日本では一妖怪にすぎない

河童(のようなもの)が、メキシコの

マヤ文明では最高神です。

 

場所が変われば信仰の対象も変わる

のですね。

 

 

最後に

 

メキシコの最高神・ケツァルコアトル

(ククルカン)を祀るピラミッドに

ついて調べてみました。

 

最高神ケツァルコアトルは農耕の神、

文化の神、風の神とたくさんの顔を

持っています。

 

日本では風の神として複数の像が

あります。

 

東京・埼玉に住んでいる方はぜひ

像を見に行ってみましょう。

 

日本にいながら遠いメキシコの古代文明

に触れられるのはステキですね。

 

 

 

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