日本は海外に向けて「日本文化としてのアニメ・漫画」を展開しています。
しかし最近では「海外のアニメフェスなどでは中国作品が人気だ」とする人がいるそうです。
私はアメリカやイギリス、フランスなどの海外における最大級のアニメフェスには参加したことがないのでわかりませんが、東欧のいくつかの国のお祭りには毎年のように行っていました。
特に今キナ臭い話題で知名度が上がってしまっているウクライナに関しては、地方の小さなイベントにも足を運んできました。
果たして日本の(自称)有識者が語る「中国作品が人気」とは...
中国作品って、何?
「中国作品が人気」と口にする(自称)有識者の方が作品名を挙げていないので正確ではないかもしれませんが、アズールレーンという作品は確かに海外でも人気があります。
※アズールレーンはアニメではなくスマホゲームです
アニメ作品について、今回の記事を書くために「中国で人気の作品」や「中国発の人気作品」を調べてみましたが、前者は日本の作品が上位を占めており、後者は日本で放送されていない作品ばかりでした。
「日本では人気がないが海外では人気がある」という可能性はありますね。
東欧での人気アニメ
私は新型コロナウイルス発生前までウクライナが主な活動拠点でした。
ウクライナでは首都キエフ以外の地方都市でもコスプレイベントが行われるほどアニメファンがいます。
各地にアニメショップに分類される小さなお店も点在しており、(おそらく非合法に)ウクライナ語やロシア語に翻訳された漫画本やラノベが置かれ、本物と偽物のフィギュアが陳列されています。
そんなウクライナでの人気アニメ作品はほとんどが日本発の作品です。
3年前(新型コロナウイルス発生前)時点で人気があったのは「ワンパンマン」「ナルト」あたりですが、コアなファンは深夜アニメ枠の作品や同人界隈の人気作品などにも興味を持っているようでした。
ウクライナ首都のキエフにあるアニメショップのレポートもご覧ください。
現地(ウクライナ)でのコスプレ人気
私自身が全ての作品のキャラクターを把握しているわけではありませんが、ウクライナでのコスプレは日本作品が中心でした。
人気作品としては、「RE:ゼロ」のレム・ラム、「このすば」のアクア・めぐみん、「まどマギ」のまどかあたりが多い印象でした。
その他、時々アメコミのコスプレがいたり、「自宅警備員」というアーミールックな集団がいたりします。
※こちらも3年前の情報です
外国作品としては「Nier:Automata」の2Bのコスプレをしている人が1会場に1人はいるイメージがあります。
ニーア オートマタはスクエニが発売した日本のRPG作品でした。
ちなみにウクライナでは日本人より中国人の比率が多いため、普段は「中国人か?」と最初に聞かれますが、この手のイベントでは「日本人?」と聞かれることが多いです。
これは少なくともウクライナにおいては「アニメ=日本」という認識があるからだと考えていいでしょう。
最後に
私が訪れているのはウクライナを中心にベラルーシやバルト三国などの東欧、そしてタイやラオスなどの東南アジアでありこれらの国では日本のアニメ・漫画・ゲームのキャラクターが人気です。
イギリス・フランスなどの西欧やアメリカ合衆国では中国作品が人気なのかもしれません。
ただ、「海外」と一括りにして西欧やアメリカ合衆国などの一部の地域を「世界スタンダード」のように語られるのは納得しがたいものがあります。
ところで(自称)有識者の方々は本当に西欧などのイベントに足を運んだのでしょうか。
作品名すら出さない(自称)有識者をどこまで信用していいのかわかりませんよね。
勘違いしないでいただきたいのですが、私は「私の主張こそが正しい」と言っているわけではありません。
私自身、全ての国の全てのイベントに参加したわけではありませんし、コミュ障なので世界中のオタクと話したわけでもありません。
私一人では調査しきれません。
興味があるなら(例のアレが収まったら)ぜひ自分で足を運んでみてください。