「計画を立てる」という文章は、どちらかというと真面目なイメージがありますよね。
ちゃんとしている人がすることだと考えている人も多いはずです。
私もそう思っていました。
ただもしあなたが私と同じようにバカで無能なら、そして貧乏な生活から抜け出たいのなら、計画の重要性を理解したほうがいいです。
「バカで無能な貧乏人」とは、過去の私のことです。
今も私は金持ちではありませんし、バカで無能のままです。
ですが少なくともお金で困ることはなくなりました。
私ごときでも行動できるようになるのですから、計画というのは重要です。
目次
人は弱い生き物
言うまでもなく、人は弱い生き物です。
面倒な事や嫌な事はできればやりたくないですし、今この瞬間にやらなくていいのならゴロゴロしていたいです。
水が低い方向に流れていくように、人は今この瞬間ラクでいることを選びがちです。
計画を立てていない場合、「今この瞬間にやらなくてはいけないこと」がぼやけます。
「貧乏な状況から脱出したい」という気持ちがある場合、会社での昇給のために資格を取得したり、副業を始めたりといった方法を取らなくてはなりません。
しかし、計画を立てていなければ「いつかできたらいいな」と考えてしまいます。
無能な人はこの「いつかできたらいいな」「いつかやろうと思っている」を「やる気はある」と勘違いします。
これは大きな間違いです。
本人の定義では間違っていないのかもしれませんが、実現させられるタイプの人から見ると妄想・空想です。
計画を立てるのは難しい?
特に小中学校で立てた計画をうまく実行できなかったタイプの人は「計画を立てる」という行為を自分にはできない難しい事だと思い込んでいます。
あれは別物です。
忘れてください。
大人になってからの自分の状況を改善させるための計画は、ゴールする時期もゴールの場所も自分で決められます。
自分のやりたいこと・なりたいことがゴールです。
自分の現在の能力や行動できる量・質などを自分で判断し、自分のペースでゴールの時期も決められるんです。
小中学校時代の「9月1日までにやっとけ」というノルマとは違うんです。
計画の立て方
まず、自分がどうしたい・どうなりたいのかを明確にしてください。
「とにかく金が欲しい」「億り人になりたい」は明確ではありません。
計画を立てられる人は「明確に想像できること」を条件に挙げていることが多いです。
年収はいくらなのか、どんな仕事をしているのか、余暇はどう過ごしているのか、どこに住んでいるか、伴侶や友人はどうしているかなどなど、ゴールしている日の自分を思い描けるのがベストです。
そして、そこから逆算していきます。
ゴールした自分はそこに至るまでに何をしてきたのでしょうか。
ただただ運よく空からお金が降ってきたのでしょうか。
それとも白馬の王子様が石油をくれましたか?
あなたが想像しているゴールした自分はヘラヘラ笑いながら「何もしてないっすよwww」なんて言っていますか?
きっと頑張ったはずです。
今の自分にはないスキルを持ち、様々なことを積み重ねているはずです。
それを全部思い描いてください。
ゴールした自分にあって今の自分にないものは何でしょうか。
それを得るためにゴールした自分は何をどのくらい頑張ったでしょうか。
わからないことは調べていい
空想だけで明確にならない部分はネットを駆使して調べましょう。
私は自分のやりたいことに関する計画を立てる際、同じジャンルの先行している人たちの過去をよく調べます。
ブログだったら稼げている人がいつからどのくらいのペースで記事を書いているか調べましたし、(一次創作の)同人活動で生活している人がどんな日々を過ごしているのかなども調べたりします(焼き肉を食べている人が多かったです)。
自分よりちょっと上の人の行動量(成果物の質と量)と収入を調べ、自分が必要とする収入に到達するにはどのくらいの行動量が必要かなどを考えたりします。
ネットで調べても全てをさらけ出している人はいませんが、複数の人を調べればある程度想像がつきます。
それでも想像がつかない部分は適当に予測します。
計画は後からいくらでも修正できるので「調べて分からないから無理」などと言わず適度に気楽にやりましょう。
計画の最重要ポイントは「自分のモチベーションが維持できること」
「計画を立てるのはめんどくさい」「計画通りに行動するのはしんどい」と言っている人には何を言っているかわからないかもしれません。
ですが、計画は「自分のモチベーション維持・アップ」に使うことができます。
まず「今何をすればいいか」がわかるという点。
できないことをできるようにするための行動は、頻繁に失敗しますし自分よりレベルの高い人を見て劣等感を味わったりします。
簡単にモチベーションは削られます。
そういうときに、「俺は/私は今この地点にいるんだ。この道を歩いて行けばゴールに着くんだ」という指針があるとモチベーションが維持しやすいです。
少なくとも「何やってもダメだ、俺には/私には才能がないんだ」ということにはなりません。
もう一つ、計画を立てて行動すると「通ってきた道がわかる」という意味でもモチベーションを上げる効果があります。
計画を立てず行き当たりばったりに行動していると、頑張った割にその行動の一つ一つが積み重なっていないので「本当にこれでいいのか」と不安になります。
人によってはその時その時に見聞きした儲け話をツマミ食いしただけで何も残っていないなんてこともあるかもしれません。
計画を立てていれば、その計画にそって行動した一つ一つがゴールに繋がっているので「俺は/私は頑張った」と胸を張って言えます。
また、行動を続ければ続けるほど積み重なっていくので中盤以降は初期よりさらにモチベーション維持しやすくなります。
というかむしろ、いわゆる「コンコルド効果」「サンクコストバイアス」などによりここまで頑張ってきたんだから続けようという気持ちが強くなります。
※適宜計画が正しいか確認する必要はあります。
計画は常に修正が必要
計画を立てるのが苦手な人が勘違いしていることの一つに「計画は最初に立てたものを絶対にやり遂げなくてはならないもの」という勘違いがあります。
初心者の段階で立てた計画は基本的に見込みが甘いです。
「1か月で英語がペラペラになる」という計画を立てたとして、1週間目でまだ中一の教科書が終わったところだなんて話は十分にあります。
世間的には「〇〇時間でできます」とされていることであっても、自分にとって苦手なものであればもっと時間がかかります。
逆に得意なジャンルであれば想定以上のスピードで消化できることもあるでしょう。
計画より遅れているのなら遅れているペースで計画を練り直す必要がありますし、サクサク進んでいるのなら前倒しして進めるような計画に修正が必要です。
自分の能力とは別に、外部要因による予期せぬ問題も発生するでしょう。
たとえば「1年間、毎日仕事が終わったら3時間勉強する」という計画を立てたとして、1年間何事もなく毎日仕事後に3時間確保できる方がおかしいんです。
大雪で帰れない日があるかもしれませんし、飲み会があるかもしれません。
意中の人からデートを誘われるかもしれませんし、大切な人が不幸にあって駆け付けなくてはならないかもしれません。
これらの外部要因は自分ではどうにもできません。
「それでも絶対に1日も休まない」というのは成し遂げられれば美談ですが、それをできる人はほとんどいません。
普通の人はのっぴきならない事情で計画通りにできない日が必ずあります。
それを休日に取り戻そうとするのはいいことですが、リフレッシュする時間も取らずに詰め込んだり遅れを取り戻せずに積み重なって心が折れるくらいなら計画を修正すべきです。
最後に
バカで無能だと自覚している人こそ、計画を立てて行動してください。
私は自分をバカで無能だとはっきり認識しています。
私は人より劣っているので、やりたいことやなりたいものがあってもそれに必要なスキルについて覚えておくことができません。
やらなくてはいけないことがあっても、ちょっとYouTubeを見たりスマホでゲームをしていたりすると忘れてしまいます。
だから計画を立てて、毎日メモを取り、進捗を確認しています。
私はモチベーションも簡単になくなってしまうタイプなので、「今の行動を続けた先にあるゴール」を思い浮かべて「あとどのくらいで到達できるのか」「今どの段階でこれから何をしていけばそこに行けるのか」などを毎晩1時間近くノートに書いています。
やったことがない人は「めんどくさそう」と思うかもしれませんが、実際には夢物語を現実にさせるストーリーを書き連ねているのでむしろワクワクします。
毎日同じようなことを書くことになりますが、何度も繰り返すことで「自分はこれをやっていくんだ」という思いが体に刻み込まれていくような気がします。
少なくともこれをしていれば、「今日は何もしなかったな」などという無駄な日は発生しません。
あなたがもし本気で何か叶えたいモノがあるのなら、計画を立ててみてはいかがでしょうか。