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やる気が出ない時「とりあえず始める」方法の最悪なデメリット 不向きな人がやってはいけない理由

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モチベーション管理方法の一つに「とりあえず始める」というものがありますね。

 

モチベーションがイマイチなくてもとりあえず始めれば「始めたことで気分が乗る」らしいです。

 

やってみた方はいますか?

 

この方法、どんなときもどんなことでも効果的でしたか?

 

違いますよね。

 

「2週間続ければ習慣化するので大丈夫」と言いますが、私は「嫌な事」を年単位で続けましたが習慣化もできずモチベーションも上がりませんでした。

 

ちなみに私の嫌な事は「満員電車に乗ること」です。

 

社会人になり都内の会社に就職した際、週5回のペースでやりましたが辛すぎて会社を辞めてしまいました。

 

私ほど極端でなくても、この方法ではうまく行かないケースは山のようにあります。

 

この記事を読んでいるということは、きっとあなたも「とりあえず始める」という方法に懐疑的なのでしょう。

 

大丈夫です。

 

それは正常です。

 

この方法には向き不向きがあります。

 

「向いている人・向いてない人」だけでなく「向いている行動・向いていない行動」もあります。

 

たとえどんな偉い人がオススメしていても、その場に適した有効な方法でなければ無意味です。

 

いえ、この方法に限って言えば、無理して続けることで最悪なデメリットが発生するリスクすらあります。

 

 

 

「とりあえず始める」という方法の最悪なデメリットとは

 

実践してみた方ならわかると思いますが、この方法の最悪のメリットは「行動することそのものにネガティブな感情を持ってしまう」という点です。

 

「絵が上手くなりたい」でも「ゲームが上手くなりたい」などの趣味、もともと好きなジャンルで上達したいと思っている場合でも当てはまります。

 

好きなことであっても、モチベーションが下がることはあります。

 

ちょっと下がっている程度であれば、負荷をあまりかけずにスタートする(難しい練習ではなく遊び半分での行動から始める)ことができます。

 

ですが「それすらもできないほどモチベーションが下がっている」という状況はそこそこの頻度で発生します。

 

「上達したい」ということは、現状は下手であるということであり、練習する・努力するということは自分の下手くそさと直面する必要があります。

 

さらに難しいことができるようになるには、理論を知っただけでは足りず何度も失敗を繰り返しながらの反復練習が必要です。

 

この過程はどんな人でも(程度の差はあれ)モチベーションは下がります。

 

ここで「とりあえず始める」というのをノルマ扱いして無理やり行動すると、練習に対する「もう嫌だ」という感情が、そのジャンルそのものへの嫌悪感へと変化してしまいます。

 

昭和の世代は「軟弱者」だの「根性が足りない」だの、挙句の果てに(自分はできていないのに)「みんな通ってきた道だよ」としたり顔で言ったりします。

 

これは間違っています。

 

昭和の頃は情報も道具も知識も理論も足りずに「それしか方法がない」ためにそれをするしかなかったのかもしれません。

 

しかし今は「モチベーション管理術」にもたくさんの理論があり、その知識はネットで無料で手に入るものだけでも山のようにあります。

 

その情報を得るための道具として、ほとんどの人がスマホを持っています。

 

だから「これしかない」と追い詰められる必要はないんです。

 

「とりあえず始める」と言う方法は万能ではありません。

 

向いている人が向いている場面で使うことで効果を発揮します。

 

そうでない場合は、別の方法でモチベーションを回復させてください。

 

 

向いている人・向いていない人

 

「考えない人」が向いています。

 

考えすぎるタイプは「明確に結果が出る」という状況のほうがモチベーションが上がるでしょう。

 

そういう人がとりあえず負荷がかからないことを始めたとしても、その簡単な行動に意味を見いだせずに「時間の無駄じゃないか?」と悩んでしまう恐れがあります。

 

もちろん「俺は/私は今モチベーションを回復させるためにやっているんだ」と理解し、本当にモチベーションが回復すると信じて行動できるのなら「考えすぎる人」でも効果があります。

 

「考えない人」は言い換えると、感情で行動するタイプの人です。

 

負荷がかからない簡単なことで「これができた!あれもできた!」と素直に気持ちを高められるのであれば、そのままちょっとずつ難度を上げていくことができます。

 

 

向いている行動・向いていない行動

 

基本的に、「他人にやらされている意味があるかわからない行動」には向いていません。

 

特に目的意識がはっきりしていない状態でノルマをこなすだけの行為では結果が出にくいです。

 

たとえば、「将来役に立つかわからずにする勉強」に関しては、とりあえず初めても「面倒だな」という思いがつきまとい、簡単な事をやったことで時間だけが経過し「今日はこれだけ(〇時間)やった。自分なりに頑張った」と判断してしまったりします。

 

逆に向いているのは、目的がはっきりしていることです。

 

「絵が上手くなりたい」という例で言えば、「この技術が使いこなせたら苦手なあの構図・あの塗り・あの絵が描ける」というはっきりとしたゴールを見据えていれば、とりあえず始めた際のラクガキで満足せずに「今やっているのは絵に対するモチベーションをあげているんだ」と判断できるはずです。

 

 

休むことの大切さ

 

未だに「〇日徹夜した」などの「休むことなく必死で頑張りました」という表現が称賛されています。

 

あれは「私は無能です。効率も計画も考えず、ただただごり押しするしかできませんでした」と白状しているだけです。

※予期せぬ出来事に対応する際の徹夜はまた別の話です。それでも「徹夜で行動することが本当に効率がよかったのか。休んだら徹夜に満たない結果しか出ないのか」は気になりますが

 

もちろん、達成していないよりはごり押しでも徹夜でも達成したほうがいいのですが、それは称賛すべきことではなく「次からはちゃんと考えて行動しなきゃな」と反省を促す場面です。

 

ですが、無能な人の多くは正しく休むことの重要性を理解していません。

 

正しく休むこととサボることは違います。

 

正しく休むは、モチベーションを回復させ、次に進むための行為です。

 

「休んだら休み続けていつの間にかやらなくなってしまった」というのは計画を立てていないからです。

 

計画というのは「〇日に〇〇をする」という期限を決めることだけではありません。

 

〇をしたら次は〇をするという、目的達成までのシナリオ作りです。

 

休んでモチベーションが回復した後に何をするか決めていないからおかしなことになるんです。

 

 

最後に

 

「とりあえず始める」は決して悪い方法ではありませんが、万能とも言えません。

 

不向きな人もいますし、不向きなジャンルもあります。

 

基本的には「時間がかかってもいいからゴールしたい」という人が向いており、その中でも特にゴールが明確な人に最適な方法です。

 

忙しい人はとりあえず始めても簡単なことをやっただけで時間がなくなってしまうかもしれません。

 

目的がはっきりしていないひとは簡単なことをやっただけで満足してしまうかもしれません。

 

自分がどうしたいのか、どうなるのがゴールなのかを理解してから行動しましょう。

 

 

 

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