2020年・2021年は経済的に大きなダメージを受けた方が多く、本業がどうにもならずに副業を始めようとした方が多かったですね。
私のところにも教えて欲しいという方が大勢来ました。
私は基本的に「来るもの拒まず」のスタイルなので時間の許す限り対応させていただいたのですが、ほとんどの方が途中で、いや最初のステップを超えられずに辞めて行きました。
彼ら彼女らに共通しているのは、「失敗を極端に恐れている」という点です。
「プライド」と言い換えてもいいかもしれません。
「失敗したくない病」を克服することが、ネット副業で稼げるようになる最速の方法です。
失敗したくない病
たしかに「失敗したくない」「成功したい」と考えるのは普通です。
ですが、「一度も」「絶対に」となると話は変わります。
ネット副業(およびそれを主軸とした海外ノマドなどの生き方)において、一度も失敗せずに生きていくことはほぼ不可能です。
野球では年間通して3割も打てれば高打者扱いです。
株などの投資の世界も年間で5割当てたら奇跡です。
ネット副業の世界も同様です。
知名度のない駆け出しの初心者が、すでに何年も結果を出し続けている玄人と同じフィールドで勝負するんです。
最初から勝てると思っているほうがどうかしています。
「最初から何十万円も損失を出すことを肯定しろ」とは言っていません。
むしろその逆で、ネット副業では最初の行動にお金はほとんどかかりません。
失敗してもデメリットがほとんどないのなら、「失敗したら恥ずかしい」などという些細なプライドは捨てましょう。
むしろ「行動できない自分」こそが恥ずかしいと考えられるようになるといいと思います。
初心者の頃は数で勝負するべき
ネットに転がっている武勇伝やSNSでのキラキラした自分語りにより、ネット副業初心者の方は「最初からいきなりサラリーマンの何倍もの年収が片手間で得られる」と勘違いします。
武勇伝もキラキラ自分語りも相当な脚色があると気付いてください。
その上で、さらにその脚色分のゲタをさっぴいたとしても、彼らには初心者と異なり経験の積み重ねというアドバンテージがあることも理解してください。
最初から成功しているように見えるのは、成功するまでの苦労話を語っていないからです。
片手間でやっているように見えるのは、片手間でできるほどその副業に慣れたり、自分なりの定石の手順を見つけてルーチンワーク化させているからです。
初心者には経験も知識も知名度もありません。
だからその差を埋めるためには行動を増やして「数で勝負する」しかないんです。
数で勝負すると頻繁に失敗する
ブログの記事や、YouTubeの動画、その他の作品を売るタイプのネット副業の多くは数で勝負すると必ず失敗する作品(記事・動画)が出てきます。
それでいいんです。
特に初心者の技術が足りていない状況では「本番」をたくさんこなすことで成長させるのが最速の方法です。
そのときに一回一回失敗したことに落ち込んでいては心が持ちません。
失敗慣れとは
ネット副業において、失敗したことに動じないメンタルを持つというのはとても重要です。
もちろん「避けられる失敗」を繰り返して反省せずヘラヘラしているのは論外ですが、そうではなく十分考えて行動した結果失敗したのであれば、それはクヨクヨしないことが大切です。
ある芸事の世界で成功された方が「プロは常に100点を取る必要はない。常に80点以上をキープし続ける継続力こそがプロだ」と語った方がいます。
日本ではちょっと隙を見せると叩かれるという風潮があるため失敗を極端に恐れる人がおおいです。
ですが自分のできる範囲で、時間が許す範囲で、完璧ではくても避けられるミスを減らした行動であれば十分です。
そのうえで失敗したのなら、自分にはどうにもできないものが原因なので悩むだけ無駄です。
デメリット
当然ながら、失敗慣れすることによるデメリットもあります。
まずは「一回一回に全力投球できなくなる」という点。
当然ながら、全力で完璧を目指して「完成させられれば」、結果も伴いやすいし成長も段違いです。
ただ、初心者の段階では完璧を目指すとまず完成しません。
もうひとつのデメリットは「緊張感がなくなる」という点です。
「完璧じゃなくていい」を拡大解釈するとなぁなぁでやっつけ仕事をすることに繋がります。
その結果、いつまでも結果が出せずに「数を打てばそのうち当たる」を言い訳にしていつまでも「ワナビ」のままになります。
※ワナビ・・・wannabe(want to be)の略語で「なにかになりたい(のになれていない人)」を意味する昭和の言葉
これらのデメリットは「失敗慣れ」を勘違いしていることで発生する問題です。
失敗慣れはあくまでも「自分の能力を適切に使った上で避けられる失敗をしないように行動したにも関わらず上手くいかなかったケースで落ち込まない」ということです。
いい加減にやろうという意味ではありません。
さらに当然ですが、毎回「すでに自分が持っているスキルのみ」で行動していたら成長はしません。
数をこなす際に、ちょっとずつ自分の知らない技術や知識を盛り込んでいったり、前回までの行動の分析をして改善策を盛り込んでいくべきです。
「そんなことやってらんないよ」と感じますか?
「お金を稼ぐ」って大変なんですよ。
ネット副業「ごとき」であっても、お金をいただく以上生半可な気持ちでは上手くいきません。
「ネット副業は片手間で稼げる」という幻想は捨ててください。
あくまで「サラリーマンとは異なる方法でお金を稼げる」というだけであり、考えて行動しなければいけませんし、やらなくてはいけないこともたくさんあります。
たしかに好きな時間に働けるし、好きな場所で働けます。
ですがそれは短時間で大金が稼げることを意味しているわけではありません。
サラリーマンとは苦労の種類が違うため、サラリーマンが向いていない人でも生きていくチャンスがあるという程度の話です。
最後に
ということで、ネット副業をやりたい人は失敗慣れすべきという主張でした。
日本人はとにかく失敗を恐れるように子どもの頃に教えられています。
ネット副業、その中でも特にYouTubeやブログなどのメジャーな手法では、致命的な失敗(たとえば使ってはいけない映像・単語やテーマを使うなど)をしない限り、失敗してもデメリットがほとんどありません。
失敗したことで次回以降ペナルティが発生することはまずありませんし、発生している収益が消えることもありません。
だから失敗を恐れずとりあえず「避けられる失敗」をしないように注意しながら数を打つのが初心者にとって最速で稼げる方法です。