外こもり(海外ノマド含む)は海外で長期滞在をします。
物価が安い国とはいえ、頑張って切り詰めても毎月5万円程度は必要です。
1年間で60万円はかかることになります。
ただ、月5万円で暮らせるような宿はセキュリティが不安です。
物価の安い国で何十万も持ち歩いたり宿に置きっぱなしにするのは怖いですよね。
実際に外こもりしている人はどうしているのでしょうか。
なお、当記事は会社員などステータスがある人が外こもりになる場合ではなく、すでに外こもりをスタートさせており日本社会での信用がない人をターゲットにしています。
目次
答えはデビットカード
私もそうですが、外こもりしながらネットで稼いでいる人の大半はデビットカードです。
デビットカードを知らない人はいないですよね。
銀行のキャッシュカードをクレジットカード同様に使えるようにしたものです。
外こもり・海外ノマドの多くは社会的信用がないためクレジットカードの審査が通りにくいですが、デビットカードには審査が不要なので誰でも銀行の数だけ持つことができます。
ネット経由で働いている方は、収入が入るメインバンクとは別に生活費分だけを入れておくサブバンクのデビットカードをメインに使うことをオススメします。
社会人から外こもりに転身するのであれば、会社員という信用を使って「海外旅行保険が付帯するクレジットカード」を作っておくことをオススメします。
特に「カードを利用したタイミングから3か月の保険が付帯するカード」が複数枚あれば、それをリレーすることでかなりの期間の旅行保険費用を節約できます。
デビットカードのメリット
最大のメリットは現金を持ち歩かなくていいという点です。
特に国を渡り歩くタイプの外こもりは移動するたびに両替の手間がかかります。
海外のほとんどの国ではカード払いが一般的になっており、相当怪しいお店でなければリスクも少ないです。
デメリット
外こもり・海外ノマドのお金の管理は度々論争になります。
その理由は正解が存在しないからです。
どの方法にもデメリットがあります。
もちろんデビットカードにもいくつかのデメリットがあります。
スキミング被害
昔と比べたらスキミング被害は減りましたが、日本国内と比べたら今でもリスクがあります。
私も後述のスキミング対策をしていなかった頃は年1回程度でやられていました。
海外に長期滞在する場合、もしデビットカード(またはクレジットカード)を1枚しか持っていない状態でスキミング被害にあったら致命的なダメージを受けます。
特に2020年のように簡単に国を移動できない状況でカード被害にあうと、大使館にお世話にならなければならず、大きな迷惑をかけてしまいます。
メインカードのほかにサブカードを何枚か持っておくことをオススメします。
使えないことがある
安い大衆食堂や屋台では現金払いしか受け付けていないことがあります。
そのため、常に多少は現金を持ち歩く必要があります。
また、海外旅行保険の契約や飛行機・電車のチケット購入でも使えないケースが存在します。
こちらの場合、特に海外で窓口が近くにない場合は現金払いができないこともあります。
デビットカードがメインの人でも、1枚くらいはクレジットカードを持っておくことをオススメします。
クレジットカードをメインにしない理由
デビットカードが使えない場面でもクレジットカードは使えるというケースは多いです。
また、手数料も換金率もクレジットカードのほうが優遇されていることもあります。
クレジットカードにはポイントがつくものもあるため、生活費のほとんどをクレジットカードにすればかなりのポイントがたまります。
それでもクレジットカードをメインにしないのは、2つの理由があります。
スキミング被害
少なくなったとはいえ、可能性はゼロではありません。
被害の遭遇確率はデビットカードと同じですが、被害額が大きくなるケースがあります。
もちろんほとんどのカード会社は保険が適用され被害はゼロ円になります。
ですが、多くの場合はそのまま旅行を続けられず、帰国して手続きをしなければなりません。
手続きには期限が設けられていることが多いため、「いつか日本に帰ったら」というのは認められないことがあります。
カードの停止だけなら国際電話で対応してもらえますが、被害額の補償を受ける場合には現地の警察の調書を提出したり、窓口に行ったり郵送で書類を受け渡しする必要があります。
デビットカードの場合、口座に少額しか入れていなければ被害額を少なくできますので、帰る手間を考えたら被害を放置してカードだけ停止させるという方法も可能です。
そもそもカードを作るのが大変
真っ当な社会人の方には信じられないかもしれませんが、外こもりの多くはクレジットカードを簡単には作れません。
最近ではあの有名な楽天カードすらも審査が厳しくなっています。
海外ノマドでそれなりの収入があっても、個人事業主扱いのため審査が厳しいです。
スキミング被害の対策
デビットカード・クレジットカードともに、1回・1日・1か月の利用限度額を設定できます。
私は普段全て0円に設定しておいて、使う瞬間だけ開放しています。
この方法であれば、仮にスキミングされていても実際に利用できないので安全度が高いです。
ただし、サブスク(月額サービス)を利用している場合は引き落としに失敗するので、サブスク用に別のカードを作るといいでしょう。
現金を持ち歩くのは避けるべき
換金率を考えるとデビットカードやクレジットカードよりも現金を現地の通貨に変えた方がお得です。
1か月程度の短期旅行ならそれでもいいでしょう。
移動が少なく、滞在先までタクシーを利用し、高級ホテルなどの厳重なセキュリティの宿に泊まるのであれば問題はありません。
ですが海外ではスーツケースに大金を入れておくと空港職員やピックアップゲートに先にいた乗客に盗まれることがあります。
※私は実際にスーツケースをこじ開けられて5万円盗まれたことがあります
現金はカードと違い盗まれたことの証明が難しく、泣き寝入りしなくてはならないケースが多いです。
私は現金を持って国を移動する際はたとえ10万円程度の少額であっても機内へ持ち込み、寝る時やトイレに行く時も肌身離さず持ち歩いています。
ただし、国によっては持ち込める現金に制限があります。
持ち込みに制限がなくても持ち出しに制限がある国があります。
だいたい100万円または1万米ドル・1万ユーロが相場です。
ある程度余裕のある生活で年単位の外こもりを考えているなら制限にひっかかるかもしれません。
トラベラーズチェック
昔は現金同様に使えるトラベラーズチェックというものがありました。
今の日本では正規の事業者は発行していません。
日本で手に入らないので選択肢には入らないでしょう。
最後に
外こもり・海外ノマドの現金管理はデビットカードがオススメです。
審査が不要なので誰でも持てます。
審査が通るのなら海外旅行保険が付帯するクレジットカードを複数持つのもいいでしょう。
なお、デビットカード・クレジットカードともに利用限度額を常に「0円」に設定しておいて、買い物の直前に一時的に変更すればスキミング被害のリスクを減らせます。
長期滞在で現金のまま持ち歩くのはオススメできません。
多少レートがいいとしても、盗まれるリスクが高いです。
目に見える大金は人の心を狂わせます。
普段誠実であっても目の前に年収以上のお金が置かれていたら魔が差してもおかしくありません。
持ち歩く現金は「その国の人たちの」1週間分の生活資金程度に留めましょう。